
今シーズンのスーパーGTも終わっちゃいましたね…
本来は11月12-13日のツインリンクもてぎラウンドまでにRd.7 タイのレポートを上げたかったのですが、なんせ毎日バタバタなもので結局間に合いませんでした(>_<)ゞ。
なので、タイとツインリンクもてぎのラウンドを一気に繋げてレポートしたいと思います。
(長文注意www)
振り返ると、No.1 MOTUL AUTECH GT-Rの開幕2連勝で始まった2016年シーズン。
前人未到のスーパーGTドライバーズタイトル3連覇に向けてこれ以上ないスタートを切ったニスモの松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手と、ストップ•ザ•MOTULをスローガンに掲げて赤いGT-Rを取り囲む残り14台のGT500マシン達…
最終ラウンドのツインリンクもてぎではウェイトハンデが軽くなるので、MOTUL以外の14台のGT500マシン達はMOTUL AUTECH GT-Rが0.1㌧のウェイトハンデを積んでいる間に何としてでも取り囲んで袋叩きにしてやりたい……
そんな思いを船便のコンテナに載せてスーパーGTサーカスの興行団は、日本から直線距離で4000km以上離れたタイに乗り込みました。
10月8日 予選、9日 決勝。
鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが行われていた裏で開催されたスーパーGT 第7戦 タイ…
チャン・インターナショナル・サーキットに落ちているドライバーポイントを拾って日本に帰るのか!
それとも、ただのタイ旅行に終わってしまうのか!
そんな最終戦のひとつ前の大事なレースです。
2014年から始まったタイでのスーパーGTシリーズ戦も今年で3回目。
各チームともだいぶチャン・インターナショナル・サーキットに慣れてきたみたいで、大がかりなシミュレーターを使って日本にいながらマシンの細かいセッティングを煮詰めて現地に乗り込むチームも見られました。
しかし、日本のサーキットと比べると圧倒的にデータは足りてません。
頼りになるのは過去2回のレースデータのみ。
どのチームもドキドキしながらお先真っ暗で乗り込んだ今年のタイは、例年より路面温度が10℃以上も低いサーキットが待ってました。
2014年のタイ戦は気温34℃/路面温度52℃。
2015年のタイ戦は気温35℃/路面温度58℃。
それに対して今年のタイ戦は…気温32℃/路面温度40℃!!!
想定外に低い路面温度はチームの作戦やレース展開をいっぱい掻き回してくれました(▼∀▼)
今シーズンの主役、GT-R勢を中心に見てみますと…
4台体制のGT-Rの中で唯一未勝利のNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは、思ってたより気温が上がらなかったのか大苦戦(>_<)
コーナーでは初期のS13シルビアのようなアンダーアンダー•ドオーバーを繰り返し、全くいいところがありませんでした。
また、タイに入国する前からすでに気持ちが重かったのはMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生選手。
2014年のレースでは…
GT500クラス同士の順位争いの中でGT300のベンツを抜くのを焦り接触→ペナルティ(>_<)
2015年のレースでは…
タイヤ無交換のGT500マシンにとおせんぼされ、攻略に手間取っているうちに後続のGT500マシンにズバズバ刺されて一気に順位を落としてしまいました>_<
そして2016年。。。
今年も松田選手にとって悪夢のようなタイ旅行になってしまいました……
100kgのウェイトに苦しみながら、何とかポイント圏内の9位を走っていたMOTUL AUTECH GT-Rの松田選手。
しかし後ろからは、MOTULより多くポイントを稼がないとタイに来た意味がないZENT CERUMO RC Fの立川祐路選手がジワジワ迫って来ています!
MOTUL松田選手としては、鈴鹿1000kmのガス欠で失った4ポイントを取り戻したい…!
ランキング2位と差を広げて日本に帰りたい…!
ていうか、ZENTに抜かれたくない…!!
ウェイト100kg積んでいるからなるべくアクセル緩めたくない…
心拍数200の極限状態の中、ヘルメットの中でギリギリの判断を強いられたMOTULの松田選手は、左コーナーで右ハンドルの86のインに飛び込みます。
あーやっちゃった~!
GT300クラスもバトル中だったのでインをゴリゴリこじ開けてくるMOTUL AUTECH GT-Rに気づくのが遅れ、両車が接触!
MOTUL AUTECH GT-Rはスピンしてコース上に停止!!!
若干ブラインドコーナー気味な5コーナーに後続のマシンが次々と迫ってきます……!
そしてなんとMOTUL AUTECH GT-Rに2台のRC Fが衝突!
しかもGT500側のRC FはランキングトップのMOTULを11点差で追いかけるランキング2番手のZENT CERUMO RC F!
あぁぁ…あぁ~あぁ~
車体の右半身を2台のRC FにボッコボコにヤられたMOTUL AUTECH GT-Rはアライメントも狂ったまんま野戦病院に戻っていきます。
その姿はまるでシーマ様のゲルググマリーネにボコられたガンダム試作1号機がアルビオンに帰投するようでした。
ZENT CERUMO RC Fもなんとか自走でピットまで帰ったものの右フロント回りはズダボロ…
タイのマモノはランキングトップと2番手のマシンを大クラッシュさせ、GT500のポイントランキングを炎上させちゃいました(∀)
MOTULとZENTにとってはこのような形でレースを終えたことがとても残念ですが、MOTULとZENT以外の13台にとってはランキング1位と2位がリタイアしたのでツインリンクもてぎに年間王者の望みをつなげるまたとないチャンス!
とくに浮き沈みの激しいレースを過ごしてきたNo.12 カルソニック IMPUL GT-Rにとっては絶好のチャンスでした。
この日もほぼ2位は間違いないだろうってレースを組み立てて、ルーティンのピット作業を終えて後は無難に2位の15ポイントを頂いて日本に帰ろうって思っていた時…
給油作業中にJ.P.デ•オリベイラ選手が剥がしかけのウィンドウフィルムを掴んでベリベリベリ~~…
⇨もちろんピット作業違反でペナルティ(-_-;)
みすみす2位を逃してしまいました。
横浜ゴムのタイヤを履くNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは、タイヤ無交換作戦で勝負をかけて今シーズン2勝目を狙います!
ただ残念ながら今回横浜ゴムがタイに持ち込んだタイヤは、タイのコンディションには合っていたものの、300kmのレースを走りきるだけのライフが無かったみたいです。
ピット作業の時間を削って上位を狙う作戦が、左リヤタイヤがバーストしたため余計なピット作業を増やしてしまいました。
一方、同じ横浜ゴムのタイヤを履くNo.19 WedsSport ADVAN RC Fは予選ポールポジションを獲得!
ただ、タイヤ無交換作戦でバーストしたフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rと同様、予選ポールポジションの走りにタイヤが持たず前半スティントで早くもタイヤがバースト!!
左リヤタイヤの空気を失いながらもトップの座を守ったままピットにたどり着き、最小限のロスタイムでルーティンのピット作業を行います。
そしてトップで再びコースに復帰!
アクシデントに見舞われたGT-R勢や、予選は速いものの決勝ではフルにパフォーマンスを発揮できないNSX CONCEPT-GT勢、
そして予選で上位に食い込めなかったブリヂストンタイヤのレクサス勢を従えてWedsSport ADVAN RC Fがトップでフィニッシュ!!
GT500参戦6年目での大願成就!オメデトウ!!!
最初の頃はレース中継に映ることも少なかった爆走坂東組ですが、昨年まで寿一選手がチームをシメていたことやコンスタントに毎レース着々とポイントを獲得してきた事で、着々と強いチーム勝つチームに成長したのかもしれません。
6番目のレクサスが一気に最速のレクサスに名乗りを上げました。
このタイ戦での優勝でドライバーズポイントは合計で41ポイント。
0点に終わったMOTUL AUTECH GT-Rが56ポイントなので、一気に15ポイント差まで迫ることができました。
そしてこのタイ戦で予選10位からタイヤ無交換作戦で勝負に出たのが…
No.39 DENSO KOBELCO SARD RC F!
ハイレベルな戦いを繰り広げるGT500の中では、ほんの僅かなパフォーマンスの優劣でそのまま順位が決まってしまいます。
ましてはコース幅が広い割には走れるラインが一本しかないチャン・インターナショナル・サーキットでは、タイヤ無交換でピット作業のタイムを削り相手の前に出る作戦がピタリとハマることがあります。
特にDENSO KOBELCO SARD RC Fは80kgを超えるウェイトを積んでいるので、10位のまま日本に帰るよりは博打を打ってでも上位を狙うのもプロの勝負ですよね。
今回のスタートドライバーは平手晃平選手!
昨日の予選で使ったタイヤをそのまま履き、タイヤを減らすようなドライブ厳禁でレースを組み立てて、ヘイキ・コバライネン選手に渡さないといけません。
そんなインポッシブルなミッションですが、平手選手はテレビに映らないところでひっそりと7位までポジションアップ。
ライバルチームにタイヤ無交換作戦を悟られるとこのミッションは全く意味が無くなってしまいますが、大幅なポジションアップの夢をのせてルーティンのピットワークをタイヤを替えずにサクサクっとこなします!
GT500クラスの全車がルーティンのピット作業を終えたときには、DENSO KOBELCO SARD RC Fは表彰台目前の4位!!
後はタイヤが最後まで作動してくれさえすれば笑いが止まらないタイラウンドになりますが…、背後から迫ってくるタイヤ交換組のライバルマシンに対してヘイキ・コバライネン選手は防戦一方。
クリーンな走行ラインはマシン1台分しかないコーナーで、インのさらにインからゴリゴリに抜かれる元F1パイロットのヘイキ・コバライネン選手。
タイヤが破壊する前にレースが終了して良かったというべきか…
ただ、DENSO KOBELCO SARD RC Fとしては、タイヤ無交換にチャレンジしたおかげで10位から7位までポジションアップしてタイを終えることが出来ました。
このチャレンジで得られたポイントは4ポイント。
逃げるトップを追いかけるための喰いタン1000点みたいな仕掛けですが、流れを引き寄せて勝ち運を呼びこむキッカケになったみたいです。
タイラウンド終了時点でDENSO KOBELCO SARD RC Fが積み上げてきたドライバーズポイントは45ポイント。
ランキングトップのMOTUL AUTECH GT-Rの56ポイントまで11ポイントまで詰めることができました。
そしてここから…!
No.39 DENSO KOBELCO SARD RC F
ヘイキ・コバライネン選手と平手晃平選手のビクトリーロードが始まりました!!
ここからは2004年の全日本GT選手権のレース中継でエンディングテーマに使われた、Lostprophetsの「Last Train Home」を流しながらご覧下さい♬
イデオンや虎、農夫や中野さんといった「元F1ドライバー」という肩書きを持つGTドライバーは今までもいましたが、フィンランド生まれのヘイキ・コバライネン選手は2008年のハンガリーGPで優勝した経験を持つトップクラスのドライバーです。
LEXUS TEAM SARDの熱烈なラブコールに応え、2015年シーズンからGT500クラスのDENSO KOBELCO SARD RC FのドライバーとしてスーパーGTデビューしたヘイキ・コバライネン選手。
最初のうちは「ヘイキさんだぞ~♡」とかい言いながらパドックやサーキットで振る舞っていたのかは知りませんが、1㌧超のボディのハコで世界最速のレクサス RC Fを勉強し、GT300クラスが混走してるおかけで毎周サーキットのライン取りが変わってくるスーパーGTという競技にもみくちゃにされているうちに2015年シーズンが終わりました。
獲得ポイントはトップから56ポイント差の23ポイント。
GT500クラス全15台中13位という成績でした。
最終戦のもてぎでようやく納得のいくレースができたヘイキ・コバライネン選手は、2015年シーズンを終えてからすぐに来年もスーパーGTで戦いたいと明言し、海外の邸宅と日本を行ったり来たりしていた生活から見直し、名古屋に自分の拠点を置いてチームとの連携を密にして2016年に臨むことにします。
2016年の3月下旬に富士スピードウェイで行われたGT公式テストでは、チームのクルーとスモーを楽しむ姿がパートナーの平手晃平選手のブログにアップされてました。
今シーズンの私のスーパーGTレポートは主に強いGT-Rを中心に取り上げてましたが、頭の片隅にこの四股を踏むヘイキ・コバライネン選手の姿がず~っと残っていました。
この不気味なまでのチームの一体感は一度流れをつかむと一気に登りつめるのではないだろうかと思ってしまいました。
そしてタイから船便が日本に到着し、各チームのマシンが通関を済ませたのは最終戦もてぎラウンドの約1週間前の11月2日~3日。
ランキング上位のマシンのうち、クチャクチャに壊れたNo.1 MOTUL AUTECH GT-RとNo.38 ZENT CERUMO RC Fにとっては、クチャクチャのマシンを治してからのレースの準備となったのでこの時点でライバルよりかなり出遅れていました。
そしてもう一つDENSO KOBELCO SARD RC Fにとって少しラッキーだったのが、お世話になっているブリヂストンからもてぎラウンドでのタイヤ無交換作戦の禁止を通達されたことです。
タイ戦でのタイヤ無交換はブリヂストンにとって相当キツかったのでしょうね。
元々オーバーテイクのしづらいツインリンクもてぎで気温も路面温度も低くしかもレース距離も50km短い250kmレースなので、タイヤ無交換でライバルをアンダーカットする作戦がとても有効になるのですが、このブリヂストンからの通達でDENSOを含めてGT500クラスで10台のマシンがタイヤを交換することが分かったので、DENSO KOBELCO SARD RC Fにとって勝負がしやすくなりました。
そして迎えた11月12日(土)、朝8時!
雨上がりの難しい路面でウェイトハンデ43kgも積みながらも、ヘイキ・コバライネン選手がスーパーGT初のポールポジション獲得!!!!
TRDがRC Fにプレゼントした最強スペックのニューエンジンや、2010年にNo.18 ウイダー HSV-010の小暮卓史/ロイック・デュバル組をシリーズチャンピオンに導いた田中耕太郎エンジニアが仕込んだもてぎスペシャルのマシンのおかげもありますが、何よりも2015年から2シーズンに渡って苦労して苦労して積み上げてきたヘイキ・コバライネン選手の努力が実を結んだ結果だと言えますね。
そして予選2番手につけてきたのが横浜ゴム勢のGT-R、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R!
これまで積み上げてきたポイントはたった22ポイントですが、土曜と日曜にそれぞれ優勝して20ポイントずつ重ねれば何が起きるか分かりません。
何より、KONDO RACINGはタイヤ無交換作戦の名手ですからね~
予選がウェットだったので予選で使ったタイヤを決勝のスタートで履かないといけない義務はなくなり、タイヤ無交換作戦がとても有利になってきました。
DENSO KOBELCO SARD RC Fは、レース前半の間にフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rと20秒ほど差をつけておかないとピット作業で逆転されてしまいます。
同日、11月12日の午後には頭を冷ます余裕もなくいきなり250kmの決勝レースがスタートしました。
ポールポジションから逃げるDENSO KOBELCO SARD RC Fに対して、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは順位をひとつ下げながらもタイヤ無交換に備えてタイヤを温存しながらトップをマークしていきます。
レースは3周目には展開を左右する大きなアクシデントが発生…!
GT300のARTA BMW M6 GT3が90度コーナーの先でイン巻きを起こしコンクリートの壁にドカンして全損事故を起こしてしまい、GT500とGT300が交わる前の序盤から早くもセーフティーカーが導入されました。
ARTA BMW M6 GT3の事故処理にかかった周回数はおよそ5周。
たった53周しかない決勝レースで5周もフルコースコーションが続くと有利になるのは、タイヤ無交換を企んでるチームです。
案の定、GT500の各チームがルーティンのピット作業を終えると、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがトップを頂いちゃいました♬
ピット作業でタイヤ交換をしてフレッシュなタイヤで、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの真後ろまでDENSO KOBELCO SARD RC Fのヘイキ・コバライネン選手がピタリと張り付きましたが、タイヤの有利不利くらいではオーバーテイクの難しいツインリンクもてぎなので、ヘイキ・コバライネン選手も決め手に欠きこのまんまの順位でフィニッシュとなりました。
レース前からライバルチームにタイヤ無交換を絶対やってくるとマークされ、パドックで聞かれても必死にはぐらかしてきたKONDO RACINGの近藤監督。
いくらごまかしても顔にタイヤ無交換と書いてあるように見えますねww
これで日産GT-Rは岡山•富士500km•SUGO•富士300kmに続いて今シーズン5勝目!
圧倒的な強さ…かと思いきや、
90度コーナーで仲良くアイスダンスを踊る本山哲選手とJ.P.デ•オリベイラ選手(-ω-;)
No.12 カルソニック IMPUL GT-Rは7位、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは8位という地味な結果となりました。
もっと地味な結果になったのがNo.1 MOTUL AUTECH GT-R。
コースのコンディションに今一つマッチしていないタイヤと、突然吹けなくなったエンジンに悩まされ9位で土曜日のレースを終えました。
この結果、なんと…!
ドライバーズポイントのランキングが逆転し、DENSO KOBELCO SARD RC FがMOTUL AUTECH GT-Rを抜いてトップに立ちました!!!
とは言ってもまだ日曜日のイベントが残っています。
全車ノーウェイトでぶつかり合う最終戦250kmレース。
ひとしきり喜んだ後、ホテルに戻って12時間後には最終戦もてぎの朝一の予選があります。
この過去に例のない変則的な土日2イベント、
一晩休めるとはいえ、私の目にはツインリンクもてぎ24時間耐久レースをしているように2日間のイベントが繋がって見えました。
流れをつかんだチームは熱が冷めることなく日曜日に臨み、とまどい苦しみもがいたチームは頭をリセットする間もなく日曜日に流れてしまう…
この勝ち運をつかんだチームは大量ポイントゲットに繋がりますが、つかみ損ねたチームは一年かけて追いかけてきた夢がこの土日で崩れてしまいます。
11月13日(日)、朝8時…
ドライ路面で行われた予選でも、DENSO KOBELCO SARD RC Fの勢いは続きます。
前日のヘイキ・コバライネン選手の初ポールに続いて、平手晃平選手もコースレコードのオマケ付きで自身キャリア初のGT500クラスポールポジション獲得!!
野球用語で言えばアベックポールポジションってヤツですね♡
初物づくしのLEXUS TEAM SARDはもう誰も止められません!
11月13日の午後に行われたノーウェイトの最終戦もてぎも、250kmのレース距離を完璧にこなしファステストラップのオマケ付きで今シーズン初優勝~!!!
その瞬間……
LEXUS TEAM SARDにとって1994年に前身の全日本GT選手権参戦以来、悲願の!悲願の!!初シリーズチャンピオン獲得を果たしました!
素晴らしい!
カッコ良すぎ!!!
日本のGTレース創世記からずっとレースシーンを彩ってきた白と赤のDENSOカラー。
成績の振るわない年もあったり、最終戦まで優勝争いを繰り広げながら引き立て役に終わってしまう年もありましたが、ようやくテッペンに立つ姿が見れたので、グループAから国内モータースポーツを応援してきた私もとても嬉しいです。
ヘイキ・コバライネン選手ばかりフォーカスしてきましたが、今年でもう30歳になる平手晃平選手の存在もとても大きいです。
まだ運転免許が取れる年齢に達する前から、トヨタ•ヤングドライバーズ•プログラムの元、2003年から2007年までの丸5シーズンをヨーロッパで過ごしてきた経験があるからこそ、ヘイキ・コバライネン選手との相性が良かったのでしょうね。
こうして英語でコミュニケーションを取れているのも、平手晃平選手の経験がとても生きていると言えます。
来年からはカーナンバー1のDENSOカラーが見れるんですね。
DENSOカラーと言えばゼッケン39だったので、まだ慣れません(笑)
来年は赤鬼や青鬼のGT-R、一から設計を見直したNSX、同じ道具で戦うレクサスLC500勢から追われつつ、必死に王座を防衛するシーズンになりますが今から来年の開幕が楽しみです。
さて…、
今年の私のスーパーGTレポートはこれでおしまいですが、まだまだ伝えきれなかった事がいっぱいあります。
GT300クラスの勝者もメルセデス•ベンツAMG GTから始まって、GT-R GT3→プリウス→BMW M6 GT3→BRZ→86→アウディR8→86…と、いろんなチームの泣き笑いが見れました。
ただ今シーズンのGT300の戦いを見てると、戦う前から自分のマシンの限界を決めてしまい、その中でベストを尽くすっていう姿がチラホラ見られました。
FIA-GT3とJAF-GTはもうクラスを分けた方がいいんじゃないかとか、GTアソシエイションが売り出し中のマザーシャシーが勝つように出来ているとかなんやかんや言われてましたが…、
何はともあれNo.25 VivaC 86 MCの土屋武士選手/松井孝允選手とVivaC team TSUCHIYAの皆さん、そしてスポンサーの皆さん、シリーズチャンピオンおめでとうございます☆☆
それじゃ最後に皆さんご一緒に~~♬
激烈な長文にお付き合い頂きありがとうございました(^_^)