
タルガの存在理由は?
もうすべて出揃ったかに思っていたポルシェ997に、重要なものとしてはたぶん最後のバリエーションになるはずの「タルガ」が加わったのは、パリサロン直前の2006年9月のことだった。タルガといえば実は911に最初に登場したバリエーションで、そのプロトタイプは911クーペ発売からわずか1年後の1965年秋に出現した。それはロールバー状の太いBピラーとソフトな材質のトップからなるもので、そのトップを外し、さらに初期型ではリアウインドーの部分も外して、転覆時の安全性を保ったままオープンの感覚が味わえるというのがその特徴だった。しかもその「タルガ」という名は、ポルシェが幾多の勝利を収めたイタリアはシチリア島の伝説的公道レース、「タルガ・フローリオ」から採ったものであるところが、またいかにもポルシェのオープンモデルらしかった。
そのタルガも90年代、空冷エンジン最後のモデルである993の時代に巨大な電動スライディンググラスルーフ式に大変身、その方式が基本的に水冷の996と997にも受け継がれている。では、定番のクーペと、フルオープンのカブリオレがあるのに、ポルシェはなぜタルガを出すのか。ポルシェはタルガをクーペのバリエーションと捉えているが、ポルシェ独自のリサーチによれば、タルガのユーザーの多くはクーペのそれと違ってスポーツ走行などにはほとんど興味がなく、タルガ独特のスタイリングを気に入っていて、しかもそれを毎日の実用の足に使うという人が多いという。
ならばということで、ポルシェはタルガのキャラクターを「ますますオールラウンドで役に立つ、しかも快適な911」へと特化させる方策を採った。その最大の意思表示が全タルガに4WDを標準採用したことだ。クルマをサーキットに持ち込んだりはしないけれども、それが安全で快適な高性能車であることを望み、天候や季節を問わず年中それに乗っていたいと考えるタルガユーザーにとって、とてもよくコーナーを曲がり、しかもイザというときには絶大な安心をもたらす997の4WDは、絶好の贈り物ではないか。
だそうだが・・・
昔のタルガトップは
かっこ悪かったけど現行は中々普通に?見えるようになったのかな?
まぁ買える車じゃないから(笑
Posted at 2007/01/10 13:18:51 | |
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