こんばんは、きょうこさんです。
本日のタクオの小部屋は、22・23日の「NITRO SUPER SONIC2013」と「アキバオフ会」の2日間の空き時間で読破した、西尾維新シリーズ「傷物語」をレビューしてみます。

読む前にこの表紙で知ったのですが、7月からのアニメ「物語シリーズセカンドシーズン」は、2クール放送だそうです(爆)
この「傷物語」のエピソード自体は、シリーズ最初の「化物語」の前日譚という位置づけです。
主人公、阿良々木暦が、高校2年の春休みに出会った吸血鬼との話を語るというストーリー。
題して、「第零話 こよみヴァンプ」
「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」のことをそろそろ語らなくてはならない頃だと思う。僕にはきっと、その義務がある。――吸血鬼にまつわるこの物語はバッドエンドだ。みんなが不幸になることで終わりを迎える。
こんな暦のモノローグで、物語は始まります。
春休みになる終業式が終わってから、暦が初めて羽川翼と相対し、(羽川のパンツを見つつ)友達になりw、その夜、四肢を奪われ息も絶え絶えな「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」(以下「キスショット」で)に出会い、涙を流し命乞いをする彼女に血を与え、助けてやることで自らが吸血鬼になってしまうまでが序盤です。
翌日、ある塾の廃墟でキスショットから、自分が彼女の眷属になったことを知らされ、服従の証として彼女の頭を撫でます。そして人間に戻るために、「鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼」のキスショットに従うのでした・・・
キスショットから、彼女の四肢を奪った3人の吸血鬼バスター、ドラマツルギー(右脚)、エピソード(左脚)、ギロチンカッター(両腕)と渡り合い、それらを奪い返せと命じられます。その夜、キスショットと町を歩いていると、偶然その3人と遭遇。3人に襲われ、命が!という瞬間に、忍野メメが現れ3人を退けます。
「阿良々木くんは元気がいいなぁ、何かいいことでもあったのかい?」(これ私が言いたいだけですw今後ことあるごとに連発すると思います)
バランスを取ることが彼の仕事とのことです。まずはドラマツルギーと戦うことになる暦。
対戦前、ふと現れた羽川に、「これ以上まきこみたくない」との思いから、冷たくあしらい怒鳴り散らす暦。羽川は、「そんなこと言わせてごめんね」と言いながらその場を去ります。
ドラマツルギーとのバトル。メメが見る中、自らの吸血鬼としての力を自覚した暦の戦法により、ドラマツルギーを退け右脚を取り戻します。バトル後、なぜかその場に留まっていた羽川に、「友だちになってください」と暦はお願いするのでした。
キスショットは、自分の右脚をがつがつ喰らいながら、成長します(戻ったというべきでしょうか)。
羽川は、結界からうかつに出られない暦の世話をしてくれています。彼女の持ってきた「学園異能バトルものの漫画」から、VSエピソードでの戦略を立てます。そしてバトル。「超ウケる」のエピソードから圧倒的に押され、羽川はエピソードに攻撃されスプラッタ状態でボロボロにされますが、彼女のヒントから、霧状態のエピソードを倒すのに、「走り幅跳び」をして、跳ね上がった大量の砂で姿を現したエピソードを半殺しかかりますが、メメに止められ正気を取り戻し、左脚を取り戻しつつ羽川を自分の血液で治癒するのでした。
それから3日後(この辺曖昧です(爆))の4月5日、羽川を人質にとったギロチンカッターと戦う暦。自分を植物に変え、ギロチンカッターに接近して羽川を取り戻し、ギロチンを倒すのにも成功します。
取り返した両腕を喰らったキスショットは、ついに本来の自分の姿に戻ります。超テンション高いキスショット。彼女から、暦の前に彼女に仕えた「一人目の眷属」がいて、その過去話を聞かされる暦。
彼女との会話を楽しみつつ、とうとう暦が人間に戻る時が・・・・・コンビニに買い物に行き戻ると、彼女は「ギロチンカッター」を喰らっていました・・・
「500年生きている、最強の吸血鬼」を、一時的な感情で救ってしまったことを後悔する暦。
責任を取るべく自ら命を絶とうとしますが、羽川にメールを送り、彼女から激励され、責任をとるためにキスショットと戦うことを決意する暦。その決戦前に羽川に、彼女に一生残りそうなセクハラをしますが(笑)、これについては後述するとして・・・・・
キスショットとの壮絶な戦いが始まり、続きます。その中で、羽川から「自分が死ぬ(血を吸われる)ことで、暦を人間に戻そうとしている」と看破されたキスショットは動揺し、暦自身もどうすることもできなくなってしまいます。八方ふさがりの彼は、こう叫ぶのでした。
「忍野ぉ、どこかで見ているんだろう!仕事の依頼だ!!」
「全くもって阿良々木くんは元気がいいなあ――何かいいことでもあったのかい?」
彼から、「みんなが不幸になる方法」を聞いた暦は、それを実行します。ぎりぎりまでキスショットの血を吸うことで、自分は人間もどきの吸血鬼のごとき存在に、キスショットは吸血鬼もどきの人間のごとき下等な存在」になり、お互いがお互いを不可欠とする存在同士となり、お互いに生きることとなるのでした・・・・・・「僕はお前を、助けない」――何の救いもない、無残なバッドエンドとしてこのエピソードは幕を閉じました。
「決して癒えない、僕達の、大事な傷の物語」でした。
これだけ長文レビューで感じたのはこの2つ。
1.これだけ濃い2週間をともに過ごしたら、ふつう羽川さんは暦にプロポーズしちゃいますよね!
ラストバトル前に、2週間より濃密なセクハラ受けましたからね~
暦調子乗り過ぎだろ!!

責任取れや、阿良々木いぃ――!!
2.メメ超恰好ええ――!!

「そんなに褒めて、何かいいことでもあったのかい?」
まあ、感想は他にもあります。ラストバトル中で迷った暦がメメを呼ぶシーンとか(涙しました)、忍が私の「物語シリーズ第一ヒロイン」となったりとか(以前からそうですが)ですが、最後に一言。
劇場版、一刻も早く完成させてください!新房監督&シャフトさん!!
最低10回は見に行きます!!(静岡には来るでしょう)