ももいろのもものブログ一覧

皆さんこんにちは。
私は大雪田課長と言います。






そしてこちらは部下の寒杉君。





こちらは新人のもも君です。
どうぞ宜しく。









いやいや、また皆に逢えて、私はとてもうれしいよ。






大雪田課長、僕もうれしいです。







私もうれしいです。







大雪田課長、またちょっと顔が変わったんじゃないですか?
またかつら新しくしたんですか?







そうだ。
前のかつらは、またどこかへいってしまったよ。
そう言う寒杉君こそ、大丈夫か?　なんだか顔色が悪いぞ。

今度こそ、皆別人だな。







そうですね、皆別人ですね、
はははは。







はははは。






はははは。
それにしても、この話も今回で3回目にもなるんですよ。
僕たち、いい加減にしつこくないですか?







そうだな。ちょっとしつこいな。
はははは。







はははは。







はははは。








もも君の家は、融けずに残っていたのだな。
よかったな。






はい。でもちょっとだけ融けてしまって
前より玄関は大きくなってしまいましたが、
充分雨風はしのげます。







しかし今回のも大雪だな、寒杉君。
天気予報ではね、明日は雨だと言っていたぞ。
それも大雨だ。







そうなんですか、大雪田課長。
天気予報ではって、
課長のお宅はテレビないんでしたよね?







寒杉君、君は随分と失礼なんじゃないか。
まあ、そうだよ。私はテレビなど持っていないよ。
前にも言ったが、私は住む家もないんだよ。






えっ!






えっ!






大雪田課長、それじゃ毎日どうされているのですか?






私はね、木の上で暮らしているのだよ。







木の上ですか?






…。








ここだよ。
ここ、ここ。
君たちも、ここへ登って来たまえ!







よいしょ!
大雪田課長、あっ、意外と良い眺めなんですね。






なんか、とっても楽しいですね。







そうだろう。木の上は快適だよ。
でも、落ちたら一巻の終わりだぞ。
君たちも私と一緒にここで暮らさないか。
どうかね?






いえ…僕は結構です。







私も大丈夫です。







なんだ、大丈夫って。
君たちは二人して冷たいんだな。

雪だるまだけに。

はははは。







はははは。







はははは。







そう言えば、今日は年に一度の
Valentine’s　Day　じゃないかね。






はい。
私のお友達にど変態のhkenさんと言う方がいるのですけど、
きっと義理チョコでさえも貰えないと思うんです。
それじゃなんだかかわいそうなので、
私からプレゼントしたいと思うんですね。




これです!

hkenさん!!
happy valentine’s day especially for you !!








こうして3人は大雪の日を
楽しくすごしましたとさ。









めでたし、めでたし。


おしまい。

皆さん、こんにちは。
私は大雪田課長と言います。





そしてこちらは部下の寒杉君です。
どうぞよろしく。







いやいや、また雪が降ったね、寒杉君。







そうですね、大雪田課長。
今回のは、大雪でしたね。







そうだったね。
天気予報ではね、20年に一度あるかないかの大雪だって
言っていたな。







そうだったんですか、課長。
それにしても大雪田課長、天気予報でって、
課長のお宅にはテレビがあるんですか?






いや、ないよ、テレビなんて。
そもそも家がないよ。
はははは。







はははは。






ちょっと、知ったかぶりをしてみたかったんだ。
すまなかった。


それより、寒杉君。
君、ちょっと会わないうちに
なんだか雰囲気が変わったんじゃないか?
顔が前と違うぞ。






そうですか、課長?
そう言う課長こそ、なんだか前とは別人のようですよ。






そうだな。
じゃ、二人とも別人だな。
はははは。






はははは。






そうだ。
そう言えば、前回は、遭難しかけたよな。
皆をあんな危ない目に遭わせてしまって、
本当に申し訳なかったと思っているよ。







そうですよ!　大雪田課長!
大雪田課長が方向音痴だから、
あんなことになっちゃったんじゃないですか!






なんてこと言うんだよ、君は!






だってそうじゃないですか!　
大雪田課長が突然飲みに行こうなんて言い出すから、
皆課長に付いて行ったんですよ!
課長、道知ってると思っていましたから!






そうだな。悪かったよ。
言いだしっぺは、この私だったからな。
本当にすまなかったと思っているよ。






あ…課長。
すみませんでした。言い過ぎました。
僕も、スマホで道を調べれば良かったですよね。
気が利きませんでした。






えっ、君、スマホなんて持ってるのかい?






いえ、持ってません。
ちょっと言ってみたかっただけです。
はははは。






はははは。







しかし、今日も寒いな、寒杉君。







はい、寒いですね、大雪田課長。






そう言えば、今日は新人のもも君もここへ来るんだろう?






そうみたいですよ。
そろそろ来る頃だと思います。









大雪田課長～!　寒杉先輩～!







あっ!　もも君が来ましたよ、課長。







大雪田課長、寒杉先輩、お疲れ様です!






おお、おお、よく来たな。
もも君、なんだね、その髪型は!







あっ、これですか?
これ、髪じゃありません。
頭です。







ちょっと君、何言ってるのかわからないよ。






ですから、これは髪ではなくて、頭です。






…。







頭の上に頭を載せていて、髪のように見えますけどこれは
頭に見立てた頭で、頭と同じ大きさの頭…







ちょっと、ちょっと、ちょっと、君、君!
頭、頭って、何回頭って言うんだい。







すみせんでした、大雪田課長。







いや、いいんだ。
まあ、我々は皆同じ格好をしているからな。
少しくらい個性があっても、いいんじゃないか?








ありがとうございます、課長。







しかし、寒いな、寒杉君。







課長、それさっきも言いましたよ。







そうだな。さっきも言ったな。
はははは。







はははは。







はははは。







昨日は大雪だったが、もも君は大丈夫だったかね?







はい、大丈夫でした。
でも車に雪が積もってしまって、
それに、道路の雪かきをするのも大変だったんですよ。







写真撮ってみたんですよ、見ますか?
これです。







おお、こんなに雪が降ったんだな。
大変だったろう?　雪かきも疲れたろう?








はい、腰が痛いです。








それにしても、もも君は、
雪だるまなのに車の運転をするんだな?







いいえ、しません。
ちょっと言ってみたかっただけです。
はははは。







はははは。







はははは。






それにしても、今日も寒いな、寒杉君。








課長、それまた言うんですか?







そうだな、また言ったな。
はははは。







はははは。







はははは。







そうだ、大雪田課長!
私の家、このすぐ近くなんですよ。
ここでは寒いですから、
私の家で、お茶でも飲んでいきませんか?







そうだな。
じゃ、ちょっとお邪魔するとしようか。
なあ、寒杉君。








はい、僕もそうしたいです。







それじゃ、私に付いてきてくださいね。
じゃ行きましょう。







てくてく。







てくてく。







コケッ。痛っ。







あーーー!
わ、私のかつらが、またもや飛んで行ってしまった!







寒杉君、ちょっと拾ってきてくれないかね!
早く!　早く!







ダメです!　風が強くて追いつきません!







ああ…私はこれからどうしたら…







大雪田課長…







…。







あっ!　こんなところに良いかつらが落ちているじゃないか!
ちょっとかぶってみるとしようか。








どうだね、寒杉君!







とてもお似合いですよ、課長!








そうか。








そうですとも!








もも君はどう思うかね?







とっても素敵ですよ、大雪田課長!







そうか。ありがとう。
よかった、すぐに新しいのが見つかって。







良かったですね、大雪田課長。







ありがとう、寒杉君。







てくてく。







てくてく。









着きました!　ここが私の家です!






おお。ここがもも君の家か。
なかなか斬新な家に住んでいるんだな。






ちょっと汚いですけど、
どうぞ上がって行ってください。
ささ、どうぞ、どうぞ。






じゃ、お邪魔しようか。







大雪田課長、頭が邪魔で家の中に入れないので、
頭を外してもいいですか?







ああ、好きにするがいいよ。
自分の頭なんだから。







はい。じゃ頭を一つ取りますね。








もも君、しかし君の家は、
これじゃ吹きっさらしじゃないか。







はい、そうです。
それに、電気も水道も何にもありません。







そうか。それじゃ、何かと不便だろう?







いいえ。慣れてしまえばなんてことありません。






そうか。そうなんだな。
まあでも、なかなか温かいな。






そうですね、意外と温かいですね、
課長。






大雪田課長のお宅は、どんなお家なのですか?







私か?　私は家などないよ。







えっ!







雪だるまなんだから、もともと家なんかないんだよ。
何か文句あるかね?







…いいえ、ありません。
でも、課長、家がないんですね。







そうだ、家などないよ。
家がなくとも生きて行けるだろう?







そうですよね、課長!
はははは。







はははは。







はははは。








こうして、大雪田課長と寒杉君と新人のもも君は、
とても楽しいひと時を過ごしましたとさ。











めでたし。めでたし。




おしまい。

皆さん、はじめまして。
私は大雪田課長と言います。






そしてこちらは、私の部下の寒杉君です。
どうぞよろしく。









寒杉君、今日は仕事なんてしなくていいから、
私と一緒に散歩でもしに行かないかね?



勿論です。よろこんでお供します、大雪田課長!

二人だけじゃなんだかつまらないから、
課の皆を誘ってきてくれないか、寒杉君。

わかりました、大雪田課長。




私たちも行きたいです、課長!

おお、皆来てくれたんだな。





僕たちもついて行っていいですか?

おお、いいとも、いいとも。





雪の深々と降る景色もいいもんだな。




しかし今日は随分と雪が降るもんだな。

こんなに雪が降るのは、この冬初めてだな。





今日は本当に寒いな、寒杉君。





はい。そうですね大雪田課長。





なんだか、ボラギノールのCMを思い出しはせんかね、寒杉君。





はい。そうですね、大雪田課長。




それじゃ、散歩に行こうか。









てくてく。






てくてく。







コケッ。

痛っ。







あーーー!　私の大事なかつらが!!






あぁ、大事なかつらをなくしてしまった…

私はこれから、どうしたら…




おお、こんなところに良いかつらが落ちているではないか!

ちょっと被ってみようとするか。









どうだね、寒杉君!





とてもお似合いですよ、大雪田課長!






そうか?






そうですとも!


でも…大雪田課長、か…かつらだったんですか?







そうだ、だからどうした!







いいえ。びっくりしたものですから…







そうだ、かつらで何が悪い!

そもそも、雪だるまなんだから、かつらなんていらないんだよ!







…すみませんでした。大雪田課長。







第一、 私より君の方がもっと怖いじゃないか。

君なんて、雪だるまのくせして頭から耳が生えているじゃないか。

それに、さっきから言おうと思っていたけれど、

君ね、左耳のしたに葉っぱみたいなのがくっ付いているぞ。

だらしない。








そうでした、大雪田課長。

本当にすみませんでした。

耳の下にくっ付いている葉っぱは、

もう顔に埋まっていてとれません、課長。







いや、いいんだ。寒杉君。

私もちょっと言い過ぎたよ。　すまなかった。








そうだ、大雪田課長。

新人のもも君が言っていましたが、

本日は旧暦の新年だそうですよ。

もも君のお友達にhkenさんというど変態の人がいて、

新年会に明け暮れているそうなんです。






そうなのか。　じゃ、今日は我々も新年を祝うために、

皆でパア～っと飲みにでも行くとするか!

なぁ、寒杉君!







はい!　大雪田課長!









出発!　

てくてく。

なんだか、雪が本降りになってきたな、寒杉君。







はい、大雪田課長。

てくてく。









そして…






すまない、寒杉君。

我々は、どうやら遭難してしまったようだ。








大雪田課長…


だ…誰か、

た…助けてーーー!











ちゃんちゃん。





おしまい。