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皆さんこんにちは。

いきなりですが、冬休み期間に入ったので時間が余っています。

なのでこれを機にガチのタイムアライメント調整をしてみました。

タイムアライメントの測定としてはREW(Room EQ Wizard)やARTAを使った調整法があるみたいですが、いずれも上手く行かず苦戦しておりました。

最終的には、Audacityを用いて測定することにしました。

以前にはAudacityで、再生と同時に録音する機能を利用して、録音までの時間差をそのまま利用しようとしていました。しかしAudacityは録音のタイミングにバラつきがあるため、時間差を利用できません。

今回はガチの調整をするにあたって、一工夫しました。と言うのは、録音時に音源を一方のチャネルに、録音した音源をもう片方のチャネルに録音させて、そこから音源のタイミングを揃えて録音でそれぞれのスピーカーに生じた時間差を計測するというものです。

雑な図を書くとこんなかんじです（笑）

タイムアライメントを測定する前に、一度位相が正しいか確認します。
具体的には440Hzの波を角度90度のところで切ってそこに880Hzの波をつなげます。そうすると以下のように440Hzから880Hzに変わるところでは波が上側だけになるので位相が逆転していれば下側に現れることになります。感じとしてはPSKとFSKを混ぜたものです。(PSKは位相を変える変調方式、FSKは周波数を変える変調方式)

ということで計測すると、何故か音源側の入力も反転しているので、LINE IN自体が逆位相になってました（笑）

まあLINE IN自体が逆位相になっているだけでそれ以外は問題無いので続行です。そもそもAudacityにはエフェクトで上下の反転を選べば位相の反転ができるので大丈夫です。

位相を確認したらタイムアライメントに入ります。まずはAudacityでClickTrackを使って短い周期の感覚の空いた信号を作成します。(本当はメトロノームのような使い方をするもの？)その後それぞれのスピーカーについて録音をし、録音が終わったら左チャネルの音源の波の始まりを揃えます。ミッドとツイーターでは用意した周波数が違うので波の細かさは違いますが、始まりの位置は合わせられます。


あとは音源の始まった時刻と録音された時刻の差分を計算すれば、PC - デッキ - スピーカー - マイク - PCまでの時間がわかるので、時間を計算します。

これにより出た結果はPCとデッキの遅延時間が含まれているので、絶対距離では入れられません。今回の測定結果でも8mとかあります（笑）なので一番遅延が少なかった右ツイーターを0cmとし、他のスピーカーはそれの相対距離を取ります。


あとはこれを何度か繰り返し調整してほぼ差がなくなるようにします。最終的には下のようになりました。


ほぼ同タイミングで到達しています。
この時の値は
36.89 High 0
59.16 MId 22.44
です。
自分の耳で調整していた時は
36.24 High 0
56.28 Mid 18.50
だったので、当たらずも遠からずって感じだったのでしょうか？

このようにしてタイムアライメントを合わせたあとにREWを使ってスペクトラムを見てイコライジングしなおしました。

タイムアライメント用の機器は売っていますが(オートTAもありますし)、タイムアライメントは一度合わせてしまえば今後車を変えない限り基本的に必要がないのでお金を出す気にはなれません。このようにしてDIYで調整出来たので満足です。