2007年01月22日
時間よ止まれ
いやむしろ戻れ、10分前に。といいたくなる光景である。
会社で前日の品物の続きをやっていた。素材をセットし、機械をスタートさせる。まもなく10時になり休憩するためその場を離れたのが運の尽きだったようだ。
遠くから聞こえるサーボモーターの音、超高圧ポンプが立てる規則的なストローク音が正常な加工の合図だった。それに混じって「ドガッ!バキッ!ガガガガッ」と異様な音が耳に飛び込んできた。あわてて事務所を飛び出した頃合いで「フォーン・・・・・」とポンプが自動停止した。
ディスプレイはソフトリミット検知で非常停止を示している。機械はというと1軸がオーバートラベルを起こし、端部のアクリル製スプラッシュシールドにヘッドをぶつけステーをひん曲げて止まっていた。こいつはきっと悪夢だ。山積みしておいた端材も巻き込んだのが気になる。
一ヶ月ほど前に機械をぶつける夢を見ていたが、よもやこんな形でぶっ壊れるのを見るとは。
オーバートラベルした軸をジョグで元に戻すとさらにショッキングな、いやぶつかった時点で覚悟はしていたのだが端材を巻き込んだカーバイド製チューブがボッキリ折れているのが判明した。しばし放心。消耗品で、しかも結構高価な部品。交換して間もなかったからもったいなさ過ぎで吐き気を催す。
それだけではなく軸自体もナナメに傾きもうなんつーか事故。車の事故にあったようなやるせなさ。
結構な損害であった。その後メーカーのサービスマンに来て貰ったが暴走の原因は不明・・・・とりあえず軸の歪みは修理可能なレベルで収まっていた。
しかし弱っていた別の軸のDCモーターが今回の衝突でトドメを刺されたのか、オーバーロードでブレーカーが落ちる症状を現しこれも交換となった。
しばらく機械から目が離せなくなってしまった・・・・・
Posted at 2007/01/22 21:15:58 | |
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仕事系 | 日記
2006年12月21日
勤務先が他社へ株式を売却することになったらしい。
社名も給与体系も前と一緒、ただちょっと経理的なものと事務的な物が変わるだけだと社長は言う。もちろん陣頭指揮はこれまで通りだし黒字経営だから安心しろとも。
「小さな会社でも、技術が有れば大企業と対等に話ができる。会社の大きさなんて関係ない」
社長は事あるごとにそう言うし、実際にやってみせる。割に合わない仕事はキッパリと断るし、交渉力に尊敬するばかりだ。趣味にも全力で取り組む(時々仕事と趣味が混ざることもあるが・・・・)そのライフスタイルは憧れでもある。
Posted at 2006/12/22 00:04:48 | |
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仕事系 | 日記
2006年11月05日
見学2日目の続き。
ソディック(http://www.sodick.co.jp/)はウォータージェットとワイヤー放電加工のハイブリッド機を出していた。ウォータージェット技術はフロー社のものを取り入れているようで、筐体にはあのフローマークが入っているし、カットシステムのパフォーマンスメーターはペーザー3と書いてあった。WJカッティングヘッド(洗浄ノズル付き)と放電加工用ヘッドとを2つ備え、水槽には加工に応じて動く仕切り・出入りするワイヤーユニットがある。粗加工・穴開けはWJで、仕上げはワイヤーで、ワンチャックで全加工ということらしい。ワイヤーのことはよく分からないけどスタート用の穴が開けれるのはメリットなのだろう。また、デモでは予めピアッシングしてあったように見えた。たしかt10のSUSだったと思うが、シールド装着していなかったしジェットがすぐに貫通していたから。
国産WJといえばスギノマシン(http://www.sugino.com/)が代表格だろうか。ここはレーザーとWJのハイブリッド機を出していた。加工サンプルを見てビビった。薄板スリット加工なのだが虫眼鏡で見ないと分からないくらいに間隔の狭い切り幅だった。微細加工のレーザーと、熱による素材への影響が少ないWJのいいとこ取りな感じ。水でバリ取り・洗浄を行うスパクリーンジェットも展示されていた。名古屋の展示会で見たアイスクリーンジェットの兄弟機のようだ。
オークマ(http://www.okuma.co.jp/)のブースはとにかく機械の全高で目立っていたMCR-Hがスゴかった。門型は往々にして大きいものだが、折りたたみの天面カバーはまるでトラック荷台ののウィングみたいにそびえ立っていたし、ペンダントをぶら下げている部分はコラムのさらに上から生えていて見上げていてなんかもうため息がでてきた。ATCアームは2種類に対応?で4本足になっていた。
ニューススタジオを模したステージが組まれ、「ズームイン オークマ」なるプレゼンが行われていた。機械の展示会に無い種類の”アニメ声”が響いていたので見に行くとお天気コーナーをやっていた。お天気ガールが熱変位注意報ですよぉ~キャハ♪とかやってる。それにかけてサーモフレンドリーコンセプトの説明をやっていたのだが・・・・プレゼンでここまでやるかね大手は。
日本ディエムジー(http://www.gildemeister.com/jp,welcome,welcome)とYKT(http://www.ykt.co.jp/index_top.html)のブースは隣り合っていた。やはり輸入機械、デザインがかっこいいぞ。DMGはルノーと提携しているのだろうか?パネル随所にF1マシンが出てくる。外観デザインで言えばワルター(http://www.walter.co.jp/index.html)のもイカす。しかし油汚れの似合わない機械かもしれない。
複合機、ことに加工対象がφ1000mmを越えるような機械なんてほんとにでっかいコンテナが横たわってるような感じがする。あんな機械でぶつけたりしたらどうなるんだろう・・・・とマザックブースでついつい想像してしまう。
マザック(http://www.mazak.jp/index.html)といえばフェラーリが名物だろう。今回はFXXの特別バージョンが展示されていた。F1マシンもあったらしいのだが見落としていた。しまった・・・ ”マザック FXX”と検索すれば結構見つかる。
ファナック(http://www.fanuc.co.jp/)はやはり黄色かった。まぶしいばかりの黄色い上着を着た説明員がうじゃうじゃ(表現悪いが)でなぜか笑いがこみ上げてくる。期待に背かない黄色さだった。圧巻は500kw(たぶん)クラスのモータ。ドラム缶よりやや小さいくらいの黒いケースにいつもの赤キャップ。
17時までみっちりいてアキバ経由でホテルに戻った。メイドカフェに行こうかとも思ったのだが入店待ちの列を見て踏みとどまる。
3日目、どこに寄るともなく時間もあったし、じゃー在来線で帰るかぁと電車に乗ったが、東京から小田原まで行ってギブアップ。結局新幹線に乗り換えて名古屋までひかりに乗った。間違いなく敗北者。ロングシートで1時間以上座ってるのが苦痛でしかたがなかった。あれがクロスだったらもう少し粘れたと思うが。こんなことなら最初から新幹線にしておけば良かった。
Posted at 2006/11/05 21:11:47 | |
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2006年11月04日
JIMTOF見学2日目。
昨日は帰りに兄者と落ち合って秋葉原を少し回って池袋で飲んだ。帰り途中にコンビニへ寄って飲み物を調達する。ホテルに戻るまで4回も客引きにつかまる。うぜぇ。
ホテルサービスの朝飯を食い8時過ぎに新宿駅へと向かう。土曜だというのにこの時間から人通りは多い。一夜を飲み明かしたのだろうかふらふらの人もいる。芸人の
ヒロシみたいな、ホスト感漂う人も多い。とりあえず臨海線直通にのって一眠りした。
パスは持っていたのだがそれでも入場待ちがあった。昨日見切れなかった工作機械をほとんどのブース見て回った。それでも3時くらいまでかかったろうか。それから各工具メーカーで気になるところのカタログをもらったりした。集めたカタログは20kgを超えたろうか・・・・出展していた取引先のブースに行って会社へ送ってもらうことにした。
昨日砥石・工具メーカーの多さに驚いていたが機械もそうだった。知らなかっただけで日本はこんなにも工作機械メーカーがあったのだ、と思い知る。
新日本工機のマシニングセンタ(http://www.snkc.co.jp/japanese/o/index/m_26.htm)は家一軒分はあろうかという馬鹿でかい本体。テーブルストローク10mを超えていたように思う。コラムは5m近く上下しそうだし、Y軸もATC位置まで入れたら8mはストローク範囲のようだ。削りだされたサンプルは鏡面。でかいからといって仕事が雑というわけではないらしい。実際の加工例は航空機部品の加工などらしい。大きくて、でも精度が要求される業界だからな・・・・・
ボール盤・タッパーメーカーだと思っていたキラ・コーポレーション。ファナックのロボドリルに似た雰囲気の機械を出していたし、パレチェンつきのマシニングも出していた。実物をはじめて拝んだRPマシンKATANA(http://www.rapidmockup.com/jp/top5_j.htm)は想像以上に形状再現性が高かった。あれはデザイン事務所に売れるな。内容の割に価格も安く感じる。
(つづく?)
Posted at 2006/11/04 23:52:39 | |
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2006年11月04日
はじめてのJIMTOF見学。
早く着いていっぱい見たい。そう思って名古屋7時33分発のぞみを取った。起きて準備する時間を入れると6時には起きなければいけなかった。しかし前夜就寝したのは午前2時。目覚ましを4個仕掛けて何とか起きる。
6時台というのに駅はそこそこの客がいる。連休初日とあってモミジ狩りであろう一行を見かけたりした。
新幹線に乗ると隣の人たちもJIMTOF行きらしい会話をしている。思い切って話し掛けてみるとどうやら名古屋で工場を構えているおっちゃんらしい。お勧めブースを聞いたりしながら品川まで乗った。樹脂加工なら日進は外せないねぇとか目の保養ならOSG逝っとけとかいろいろアドバイスをもらう。 品川から京浜東北線~臨海線乗り換えで国際展示場まで行った。
・・・・・ビッグサイト・・・・でかいな。会議棟の造形も写真で見るより実物はすごかった。さて、受付するべぇ・・・なにこの長蛇の列。受付機にたどり着くまでたっぷり
40分かかった。早速西棟1Fから見て回る。かつて所属した会社の知っている人が技術担当で立ち番をしていた。しかしブースの来場者が多く話し掛けられなかった。
OSGのブースはRQカメコが沸いていた。全体的に撮影禁止なため一眼を持っているのは少なかったが持ってきてるやつからは濃いオーラが出ている。まぁ目の保養になった。
イスカルは外人ダンサーが曲にあわせてブースの周りを踊り練り歩いていた。工具だけでなくプレゼンも個性的だ。韓国・台湾・中国からも多数出展があった。見た目には国産とさほどの差を感じなかったが、性能的にはどうなのだろうか。国産工具は価格的に太刀打ちできず高付加価値(極小径や超高精度、高送りなど)で売りに行っているが、海外製品が性能もあげてきたら相当なダメージであろう。
適当に飯を食い自販機で茶を買う。ビッグサイト限定茶なるものがあった。その自販機には同人誌の印刷所の広告があって、ちょっと変わってるなと思った。
測定機器や研削関連も見て回る。砥石といえば旭かクレノートン、ノリタケ位かと思っていたがどっこいこんなにメーカーあったのねとびっくりした。どこだったか
、模造紙にマジックで手書きのみという漢なブースがあった。ポスターもない。逆に印象にのこるなあれは。
(つづく)
Posted at 2006/11/04 00:53:10 | |
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