東北へ行ってきました！ ～女川町・雄勝町～ 11年9月

9月17日(土)

女川町へやってきました。
この写真は病院の駐車場から撮ったものですが、その光景を前にしてなにも言葉が出ませんでした・・・。
もちろん他の地域も大きな被害を受けていますが、手前の倒れたビルなどが印象的でした。

1枚目の写真中央を拡大。
以前までの岸壁と水面が同じ高さになっています。
潮位の変化によって下がったり上がったり・・・つまりこれ以上に冠水してくることが頻繁にあります。

そのために、緊急の足場や車道として、かさ上げした道路をあちこちに造っています。
・・・瓦礫の撤去をするために、まずは道路を造らねばならなかったのです。
今回の震災、地盤沈下というのも大きな被害のひとつと改めて感じます。

倒れたビル。

こうして見るとまるでおもちゃのようですが・・・ビルなんです。
基礎からまるごと持って行かれています。

写真中央、ちぃーさな土台のようなものが海面に出ているのがわかるでしょうか。
どうも、あそこに灯台が建っていたらしいのです。
真っ赤な灯台。
さらに反対の左岸には白い灯台が。
赤と白の灯台が向き合うように建っていたということです。

このお話は自分が病院の駐車場から見下ろしていた時、とあるお婆さんが教えてくださいました。
女川町のシンボルだったと。

今は仮設灯台が建てられ、船の運航に使われています。

先ほどの地盤沈下による冠水の件、間近で見るとこんな具合に・・・。
写真を撮っていて、しばらくしたらさらに水かさが上がってきていました。

この町はおよそ20mもの津波に襲われたといいます。
写真の高台の上の病院、海抜17m前後だそうです。
しかしその病院の1階部分2mほどまで水が押し寄せました。
そこまで津波が来ると、誰が予想できたでしょうか。

あの高台の上から見下ろしてみても、そこへ津波が押し寄せたというその光景を想像することができません。
でも現実に波はその高さにあったんです。

鳥。

さて、この時すでに夕暮れが近づいていました。
本当は神割崎でキャンプするつもりだったので・・・女川町を見回る時間があるかないかギリギリでした！
しかし、キャンプを楽しむより・・・見たいものがある！ということで、時間が遅くなっても大丈夫な車中泊することにしました。

この写真も有名でしょうか。
宮城県雄勝町。
2階建ての建物の上に、大きなバスが乗っています。

本当に、なんというか、信じられない。
世の中のたいていのことって想像つく出来事だと思いますけど、この光景がなにがどうなってこうなっちゃったのか・・・リアルにその光景を想像することができません。