日本ＥＥＺ内 「中国海上ブイ」 不可解放置

中国が、尖閣諸島周辺の日本のＥＥＺ（排他的経済水域）内に勝手にブイを設置していた


まぁ、中国はなんでもやりたい放題のそういう国なのであるが、まず第一の問題は、７月に発見していたのにもかかわらず、２か月間も公表しなかったことだ。

中国が運用する気象観測用とみられるブイ。尖閣周辺に設置されたものと同型かは不明（中国科学院海洋研究所のサイトから）

９月２１日

中国、日本のＥＥＺ内〝勝手にブイ〟設置　発見から２カ月、岸田政権「弱腰」公表遅れ『尖閣領有化』の前段階として警戒

岸田政権の相変わらずの弱腰ぶりを中国に見透かされているのは、もう周知の事実であろう。

８月末の中国の地図公表のときも夕刊フジが取材をかけなければ、政府は抗議したことすら公表しなかった。
中国「新地図」に抗議も公表遅れ　岸田政権〝対中弱腰〟

中国共産党は岸田がどう出てくるか試しているのだから、少しくらいは気概を見せたらどうかと思うよね。

現在の中国は経済も悪く、政権も想像以上に混乱しており、新たな外交問題の発生は避けておきたい状況にある。

９月２３日
日本のＥＥＺ内、中国「掘削船活動」発表後に撤回のワケ　岸田改造内閣を試す？「混乱の習政権、上層部からブレーキか」

習政権は、外相や国防相が相次いで動静不明になるなど混乱が続いている。米中首脳会談の実現も模索しており、対外的にもめ事は起こせない。日本の内閣改造で『親台派』とされる木原稔防衛相が誕生した。
日本側が毅然とした対応をみせれば、中国側も無茶な行動は取れない

そして、第二の問題。

９月２９日

日本ＥＥＺ内 中国海上ブイ
不可解放置

日本ＥＥＺ内の「中国海上ブイ」不可解放置　フィリピンと対照的、国連の条約違反もなぜ撤去しない　習政権は既成事実つくる狙いか

▼２面

本件は中国がやったことは明らかなのだが、中国の海洋調査船がブイを運搬し、設置したことが、船舶自動識別装置（ＡＩＳ）のデータから有力な証拠としてあがった。

９月２６日

▼１面
ブイ設置の中国海洋調査船、航路・船速明らかに 「尖閣支配の既成事実化」企図か

そして、今回設置されたブイがタイトル写真のブイと同型なのかどうかは明らかにされていないが、恐らくソレなのだろう。

１０月７日
日本ＥＥＺ内の中国「海上ブイ」民間船接触リスク　外航船船長や元海保幹部が警鐘も　政府は〝抗議すれども撤去せず〟

他国のＥＥＺ内のブイ設置は国連海洋法条約違反だが、中国に抗議したところで撤去するわけないし、さっさと回収してブイの中身を分析するべきでないか。その調査結果を公表することが主権国家として当然のことだと思う。

「言うだけ番長」も困るが、中共に対しては勇ましいコメントすらなく「遺憾砲」だけ。ブイ設置でオロオロする腰抜け政権を中共は高笑いしていることだろう。