
序章編に続きまして 選択肢編
序章編に続きまして 選択肢その1(ボディリフト編)
リフトアップの選択肢としては大別するとボディリフトとサスペンションリフトの二つということになると思うのですが、いまからトレイルブレイザーを上げていきたいという奇特な方からいただいたご質問へ、もう少し具体的に選択肢を説明していきたいと思います。
先に書きましたように、そもそも、リフトアップに向いていないトレイルブレイザー。
V8 6000 SS。
コルベットとおなじエンジン(デチューンしているらしいですけど)を乗せたシボレーSUV初のSSがあるせいか、下げるほうは割と人気なようですけど、上げるほうは少なめですね。
なのでもともと選択肢はそれほど多くはありませんし、2008年の生産終了からすでに15年経過していますのでどんどん少なくなっています。
ちなみに今年の4月(今月)まであったお勧めしようと思っていた選択肢がいつの間にかカタログから消え、ebayの出品もなくなっていました。
ということで、今あるものも残念ながらいつ消えるかわかりませんが・・・
まずはボディリフトから。
向いていないとはいえ、腐っても、サッカーマム用と言われようともボディオンフレーム。
フレーム形式である以上、ボディリフトはできるはずということで。
アメリカでは10年ほど前ですと2インチ、3インチのボディリフトキットが何種類か販売されていました。
4インチは、個人で作ろうとしている人は見かけたのですがキットとしては見た事がありません。私が調べだす前にあったのかどうかはわからないのですが。
いまは2インチの物しか確認できませんでした。
それが冒頭の画像の 2" Body Lift Kit zoneoffroad製です。
ebayでも販売されています。
これは個人でDIYしている人もいて、多少の設備と多少の知識でどうにかなるかもしれないと言われています(笑)
メーカーの説明にも
難易度黒★★★☆☆
作業時間5-6H
と書かれているので(多分)、それほど難しくなく、土曜の午後だけで何とかなるんだと思います(多分)
実際に購入する時にはよく確認したほうが良いと思いますが、見たところステアリングの延長、ラジエターのリフト、前後バンパーのリフトもできるようになっていますね。
ebayだと商品、送料ともに高いお店しか見つからなかったのですが、お店と発送方法さえうまく選べば、これが一番安くボディリフトできるかもしれません。
キットが400ドル程度ですし、送料も100~200ドル以下で行けそうな気がします。
個人的にはこれを買ってもお店にお願いしたほうが良いようなきもしますが…。
あとは2インチで満足できるのか、という所でしょうか。
そして、もう一つは、ヨンク屋さんにお願いする方法ですね。
2インチ(50.8mm)、4インチ(101.6mm)、6インチ(152.4mm)などが定番だと思うのですが、トレイルブレイザーだと2インチか4インチまでじゃないかなと思っています。この辺はお店によってはどんな車両でも6インチボディリフトできますと書かれていたりしますので色々調べてみてください。
私は前の車もあげてもらったところでいろいろ相談して、ボディ4インチ、サスで様子を見ながらもう少しあげる、という方向で落ち着きました。
本当はボディで6インチ上げたかったのですが、断念しました。
こういうお店ごとによるおすすめの違いは、いろんなところで色々聞いてもはっきりとした答えが返ってこなかったり、まちまちだったりするので、素人にはちょっとわかりにくい部分もありますね。
ブレーキホースだの、ラジエターだの、ステアリングだの、いろいろ延長しなければならない部分がありますし、配線や配管部分なんかの延長や移設もあると思いますし、そのほかの車の構造上の問題であったり、車にかかる負担だったり、お店の技術の問題だったり、お店の設備の問題だったり、費用の問題だったり、面倒くささが増すのでやりたくない(笑い)だったり、いろいろあると思います。
詳しい方がいたら是非教えてください。
構造変更なしのために40mmをやっているお店もあったと思います。
なんにしても、相談して納得のいく答えを出してくれるところにお願いするのがいいと思います。
価格もお店によると思いますが、10万円台後半でやっているところもあると聞いたことがありますが、だいたい20~40万あたりでやってもらえるのではないでしょうか?
このような感じになると思います。
元がかなり低いのがよくわかりますね。
EXTだと比率で余計に低く感じます。
海外ではウインナードッグ(ダックスフント)、霊柩車、などと呼ばれているのもよくわかります。
そして、もしボディリフトするのであれば、この機会にフューエルポンプも交換しておくことをお勧めします。トレブレの弱点の一つなので、以前に交換されていなければいずれやらなければならないと思います。
私はパーツ持ち込みで追加費用無しでやってもらえましたが、かかっても別にお願いするよりは安く済むと思いますので自分でやる予定のない方はぜひ一緒にやってもらってもいいかと思います。
エンジンマウント等各種マウント類の交換なんかも考えてみてもいいかもしれないですね。
あとはマフラーの位置の変更も必要になってくるかもしれません。
ボディが上がった分、バンパーなどもボディに合わせて移設されるのでマフラーがかなり下になります。
そのあたりの加工もお店によっては含まれてたり、追加工賃を払えばやってくれたりすると思います。
私は社外のマフラーがオールステンでしたので、マフラー製作加工専門のお店で高さを合わせてもらいました。
あとはオーバーフェンダーでしょうか。
タイヤとホイール、リフトアップ、オーバーフェンダー、この辺りの順番と予算を調整するのに苦労しました。
先立つものが潤沢にあればいいのですが、そうもいかないし、ボディリフトしてサスもあげて、その状態でなければタイヤとホイールのどのサイズにできるかわからず‥(私の場合、このへんお店とも相談しながら余裕を見て計算したのにやっぱり問題が起こりました)、ワイドトレッドスペーサーも、いるのかいらないのか、さらにこの車のPCDは127の6Hという意味不明の数値でこの穴のホイールを購入できるのか、日本で気に入るものが無ければ輸入する必要があるし、その場合時間がかかるし、輸送トラブルがあるかもしれないし、だからと言ってPCDを139.7に変換するなら、それもスペーサー問題と絡んでくるし、夏冬でPCD違うのは面倒だし、ボディ上がった後で小さいノーマルタイヤで走るのはできるだけ避けたいし…あーでもないこーでもない、となるので、その辺も順序をよく考える必要があるかもしれません。
まあ、セカンドカーがあったりして、それぞれの期間が長くなっても気にしないのであれば問題にならないとは思うのですが。
ちなみに。
前の車に付けていたのでどうしても欲しくて探したのですが・・・。
ブッシュワーカーのオーバーフェンダーも、海外のオーナーズクラブが作ってもらえるよう交渉した話を聞いたのですが、「数量の条件」を提示され、それを満たせず頓挫したとのことです。
GMでもシルバラードやサバーバン、タホなどと違ってオフロード系にカスタムしようという人があまりいなかったのでしょう。
私が探した時には、エルフォードのULTRA PERFORMANCE オーバーフェンダーとか、(今でも一応EXTのものはカタログにあるみたいです。ノーマル用のは見つけられなかった) GM純正の物などがありましたが、日本ではタイヤのはみだしができないので、これもあるうちに購入される方が良いと思います。
グリルガードなどをつけている場合もステーの延長や、移設作業が必要になると思います。
と、いうことで。
ボディリフトにも、ねじれやよじれ、クラックなどのデメリットもなくはないと思います。
ですがその辺は技術のしっかりしたお店を選ぶことである程度避けることができると思います。
長く乗る予定で、予算(最大のデメリット?)が準備できればまずはボディリフトを選択肢として考えてみることをお勧めします。
サスのリフトとも組み合わせることができますし。
次はサスでのリフトですが…
だらだら書いてたら無駄な部分が多くて長くなりましたが、推敲する時間も無くなったので続きはサス編として分けることにします。