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2021年05月21日 イイね！

そしてクルマ探しの旅へ

そしてクルマ探しの旅へ前回からの続き

そう、そのクルマはジャガーXJ12シリーズIII。

30年前、自分が最もジャガーらしいジャガーと思ったシリーズIII。
1979年XJ6がデビュー、その後5.3LV型12気筒を搭載、1986年以降は日本ではダイムラーW６（以降DD6）としてより内装が豪華になり、正に贅の限りを尽くしたクルマになった。

ピニンファリーナによるエクステリアは世界一美しいサルーンとも言われ、フルーテッドと言われる波だったフロントグリルは職人による叩き出しの手作りによるもの。インテリアはウォールナットに象嵌細工を施し、しかもそれが左右対象、正にクルマというよりは至高の工芸品である。

ロールスやベントリィが一瞬頭をかすめたが、価格帯もうんと高くなり、周りから好奇の目で見られるのは必然、しかしジャガー（ダイムラー）ならそんな気構えも必要ない。そしてエンジンはV8ではなく V12気筒。これはとても洗練されている。

そうなると、いてもたってもいられなくなるのがクルマ好きの性。
時間があればカーセンサーなどのWEBでクルマを検索。
そしてクルマ屋さんをめぐる旅が始まってしまった。

都内で拝見させていただいた美しいバーガンディのDD6


そしてこれこそが王道！グリーン＆タンの内装のDD6。


（素晴らしいクルマでした。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。）

ほぼ上の写真のこのクルマに決めようと思っていた矢先

思いがけない運命の出会いが、、、続く

Posted at 2021/05/21 21:30:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | jaguar | 日記
2021年05月15日 イイね！

それは一冊の本から始まった

それは一冊の本から始まった「駆け抜けてきた　我が人生と14台のクルマたち」（東京書籍）徳大寺有恒氏の最後の本。きっかけはこの１冊だった。
私が最も好きな本の１冊である。



そのなかで一番好きな章「私の生き方は、ジャグァーが決めた」
ジャグァーXJ12(SeriesIII)について徳大寺さんはこのように書かれている。

’所有してみて初めてわかることだが、ジャグァーはドライバーに対して、極めてメッセージを多く、そして強く語りかけてくるクルマである。’

’その語りかけがうるさいどころか、癒されるのだ。もの静かに、むしろ諭されるという感覚に近い’

’その相当速いジャグァーが私に語りかけてくるのは、

「紳士たれ」

ということであった。
XJ12が訴えてくるのは、「ジェントルであれ」なのである。ジェントルとは、気配りをせよ、禁欲的であれ、そんなイメージである。’

そしてそのハンドリングについてはこのように書かれている。

’細いステアリングは、伝わってくる路面からのインフォメーションや切れ角をつかみやすい。ハンドリングは、あくまでしっとりしているが、それでいながらクイックさを失っていない。腕で曲がるのではなく、クルマがドライバーの気持ちを読み取って、その共同作業で曲がっていく。スムーズに。
そのコーナリングは、ドライビングとして体験できる最高と言える。しなやかで柔らかく、かすかにロールしながら路面をしっかりとつかまえて曲がるのだ。’

また、5.3L12気筒エンジンについては

'12気筒エンジンもパワフルで粗野なところがなく、スムーズな味わいを終始一貫保ち続ける。アクセルを踏むと、ややフロントがリフトしてなめらかに加速していく。この「スッスッスーッ」と動き出す瞬間は、当時、他のどのクルマも持っていなかった。’

そしてこのように締めくくられている。

’いずれにせよ、XJ12はエレガントである。パーフェクトである。
シルクのようなエンジンとトランスミッション、そして複雑なサスペンションによる走りは、ディープな快楽であり、しかもスポーティ、相当速いのである。’


これらの一節を何度読み返したことだろう、、、

私は元来、４ドアには全く興味がなく、実用のクルマは別として趣味のクルマであれば、やはりスポーティな２ドアと思っていた。しかしXJ SeriesIIIのスタイリングを見たとき、大量生産時代前のおよそ職人の手作りによる最高傑作であるこのクルマこそが、最後の本当のジャグァーであると強く感じたのである。

それ以来、このクルマが気になってしょうがない。中古車サイトで毎日のようにチェックする日々が始まったのである。そしていくつかの店を回るようになり、ついに運命的な出会いを果たすことになる。

続く

出典
駆け抜けてきた　我が人生と14台のクルマたち
企画　小川義文　
東京書籍　2013年9月5日　第１刷発行

Posted at 2021/05/15 05:33:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | jaguar | 日記
2021年05月13日 イイね！

出会いは突然に、一瞬にして恋に落ちる

出会いは突然に、一瞬にして恋に落ちる出会いは偶然かつ突然でした。
詳細は改めて、、、




Posted at 2021/05/13 14:30:05 | コメント(0) | トラックバック(0)

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