
今しがた、61年前に長崎に原爆が投下された11:02を迎えました。長崎平和公園では、小泉首相も迎えて記念式典が行われており、その様子をTVで見ながら、僕も黙祷を捧げたところです。
実は僕は被爆2世です。父が被爆しています。当時長崎医専(現在の長崎大学医学部)の学生だった父は、原爆投下の2日前、
「ナガサキヨイトコハナノマチ、8ガツ8カハハイノマチ」
という1枚のビラを見つけ、前日に広島に強力な新型爆弾が落ちて街が全滅したという話を耳にしていた父は、「ひょっとしたらそれと同じ爆弾か?」と一応疑ってかかり、その日は学校を休んで祖父の実家へと遊びに帰ったのですが、その日は何もおこりませんでした。「なんだあれはやっぱりデマか?でもどうせ遊びにきたから…」と学校をもう1日休んで田舎に居残ることにしたその翌日、原爆は投下され、たまたま学校に行かなかった父は、命拾いしました。
長崎医専は落下中心地の目と鼻の先にあり、父は、その日マジメに学校へ行っていた同級生9割以上を、この原爆で亡くしています。しかし滞在先の田舎で、山の向こうに凄い地響きのあとに立ち上るきのこ雲を見て「これはホントに新型爆弾が落ちたんだ」と確信した父は、医学生だったこともあり、人々を救助するために焼け野原を歩いたため、そこで被爆したのです。
僕がこの世に生を受け、今ここに生きていられるのも、このときの父の強運のおかげです。
そんな経緯もあり、時折この平和ボケした日本人の言動を見て心配になることもあります。特に政府の人間が右よりの言動をしている時などは…。日本人皆で危機感を持って、これからも戦争のない平和な日本を保ち続けましょう!
たまには真面目な話も…ねっ!
Posted at 2006/08/09 11:38:18 | |
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社会 | 日記