
さていよいよ皆さんお待ちかね、今回の試乗のお目当ての大本命、130i M-Sportの登場です。結局試乗を申し込んでから、約1時間半も待たされました。X3、Z4と連続で乗ったにもかかわらずまだ時間が余っていたので、もう少しで630も試乗しそうになってたんですが、間もなく130が帰ってきて次が僕の順というので諦めました。(残念~~!!!)
ちょうど私の前に試乗された方も同じ営業さん担当だった為、担当営業は試乗に同行後、車から降りてそのお客さんの相手をしているではありませんか・・・。すると他の営業さんが「どうぞ行ってらしてください!」と促すので、またもや私達夫婦だけでの試乗と相成りました。重ね重ねラッキー!!
さて、ディーラーから通りにでて走り出した瞬間「ヒャー!!これいいわ~!!」って叫んでました。この車の良さは走り出した瞬間にわかります。僕の反応がZ4のときよりさらに数段良かったからか、はたまた散々教育してきた成果の表れか(^^; カミサンも、僕の叫んでる意味が解かるらしく「うんホントホント・・・」と横で頷いてます。適度に遮音された向こうから聴こえてくるその滑らかで感性を刺激するシルキーシックスの魅力的なエンジン音と、適度に低音の効いた排気音がミックスした絶妙な音色がとっても耳に心地良い・・・。そして平穏な空気の中での強力な加速感・・・。加えてアタリは優しいけれど充分締め上げられた絶妙なバランスの足・・・。どれをとっても絶妙なチューニングに、思わず溜息が出ました。うちのカミサンもとなりで「これなら酔わないわね!」と一人前の事を申しています。
試乗しながら正直「あぁ…いらんモノに乗っちゃったかな~?」と後悔しました。だってこれほど楽しい!と思った車は久しぶりなんですもん・・・。この後GTXが色あせて見えるのではないか、と不安がよぎるほど、ニヤニヤしながら運転を楽しんでいる自分がそこにはおりました。ディーラーに戻る途中、カミサンに訊かれましたもん・・・「ねぇ、これ買うの?」って(苦笑) 「いやいや当分GTXに乗るに決まってんじゃん・・・」と、半ば自分自身に言い聞かせるように言っていました。
厳密に観察する為直線でフル加速したところ、ある程度以上の速域で凸凹を通過した際は、ややダンパーの減衰力不足を感じましたが、それも良い乗り心地との引き換えで充分相殺される程度のもの・・・。正直、そのスタイルもインテリアのデザインも、もうひとつ好きになれずにいた1シリーズでしたが、この130は走り出した瞬間から、そんなことはどうでもいいやって思えるほど、運転の楽しい車でした。これぞまさに駆け抜ける喜び!!
興奮状態のまま試乗を終え、帰宅する為恐る恐るGTXを発進させましたが、その結果は・・・?「うん?あれ?GTXってこんなに良かったっけ?ビルシュタインで固めた足回りのタッチだって、130と比べてもそう遜色ないし、なかなかいいじゃん!」またDSGの威力はやはり絶大と思え、加速だって、実際のタイムでどうかはわからないけど、感覚的には、クラッチ踏んでMTをシフトして、変速の度にロスのある130と比べると、少なくとも素人の僕が乗ってる分には同等か、あるいはその途切れのない加速感は下手すると130以上かも(喜)! 130はR32と比較されるけど、これならGTXでも130を十分カモれるような気がする!ということで、GTX唯一の弱点と思われるのは、パワー/トルクともに十分だが色気のないエンジン音、そしてそのエンジン音や排気音の透過がやや大きく、タイヤからのロードノイズも含め、全般に遮音がいまひとつというところですね。所詮は大衆車のVWですからね。その辺りをBMWと比べるのは酷ってもんです。(苦笑) 今回の試乗で130の素晴らしさをイヤというほど味わうことができましたが、それより何より、GTXもとっても良く出来た良い車だということをあらためて認識できたのが、何よりの収穫となりました。メデタシメデタシ!(*^^*)
この後この130は、すでに待機していたローダーに載せられて、別の県のディーラーへ運ばれていくということでした。
Posted at 2006/04/18 03:12:22 | |
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