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2015年09月26日 イイね!

VWの排ガス問題


 VWの排ガス不正問題について。

 VWがやった不正ソフト(排ガス計測時のみに作動する制御マップを持っていた)は違法だし、許されることではないというのはマスコミをはじめ世間の言うとおりだと考えます。


 VWも非を認めて、原因究明や対策をやる、と明言しています。
 不正をやった事実を変えることはできない以上、そうするしかありません。

 多額の制裁金、対策費用が発生するし、信頼はがた落ちだからそれを埋める利益も出しづらい。
 苦難の道を歩まざるをえないことは誰の目にもわかる。

 対応を誤れば日本における三菱自動車(現在でも国内販売台数は国産メーカーでダントツの最下位)のようになってしまうこともあり得えます。

 ま、そこはドイツ人。ナチスの非をちゃんと認めて謝罪する人たち(VWはヒトラーの国民車構想が無ければ存在しなかったメーカーです)だからちゃんとやるだろうと、楽観視しています。


 問題に感じているのはそのあとの報道です。

 そのあとすぐ、BMWも規制値以上のNOxをを路上で輩出している、というニュースが出てきました。
 BMWはVWのような不正をやっているわけではない、と強く否定しているとのこと。

 きっとBMWの主張は間違っていないと思います。
 排ガス規制はあくまで
 「決められた条件、走行モードで有害排気ガスの排出量が規制値以下であること」
 です。ここに関しては万国共通のはずです。

 だから不正してなくても走行条件によっては規制値以上のNOxがでるのは当然ありえる。
 特に現在のディーゼルエンジンに必須のNOx吸蔵触媒や尿素SCRは「NOxをためる→まとめて無害化処理をして排出する」のサイクルを繰り返すものだから、規制値以上の排ガスが出る走行条件はガソリンエンジンよりも多いはず。

 自分でさえここまで考え付くのだから、プロじゃなくてももっと詳しい人はすぐ気付くはず。
 マスコミ(ネット上を含む)がこのレベルの報道しかできないということに問題を感じます。
 
 これを書いている9/26時点、自分が接しネット上で一番詳しい、と思われる記事はこれ。
http://carview.yahoo.co.jp/article/column/20150924-20102603-carview/
 みんカラ!の親サイトであるcarview!の清水和夫さんのレポートだから読んでいる人も多いはず。

 もう一つ紹介
http://thepage.jp/detail/20150925-00000003-wordleaf


 きっと状況は今後変わっていくだろうから続きを書くかもしれません。
Posted at 2015/09/26 20:57:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車技術 | クルマ
2015年05月26日 イイね!

電気式過給器その1

電気式過給器の続きです。

あまりお待ちしている方はいないと思いますが、お待たせしてすみません。

自分の怠慢もあるのですが、前に書いた通り得られる情報が少ない状況です。
でも、なるべく正確な情報にしたいためいろいろ情報を集めています。
ご理解いただきたいと思います。


さて、本題です。

まず、電気式過給器の一番単純な構造を(web上で図や写真を探したのですが、適切なものが見つかりませんでした。そのくらい情報が少ないです)。

ターボチャージャーからハウジング部も含む排気タービン部を取っ払って、かわりにモーターを取り付けて電源(バッテリー)と接続してコンプレッサーのインペラを駆動させ、過給さします。

これだけ。超簡単。

ターボチャージャーは吸気側と排気側がくっついた構造なので、冷却水とエンジンオイルの配管が必要になりますが、電気式過給器はこれも不要になります(潤滑はグリス封入で十分)。

ターボのコンプレッサー部と構造が一緒なので「電動ターボ」とも呼ばれています。


メリットは
・上に書いた通り構造がシンプル。
・エンジン動力と無関係に過給できるので、現代の電子制御ならアイドリング状態からフルブーストをかけることができます。(そんなことしたらエンジン回転が上がってしまって勝手に急加速してしまうと思いますが)
→「ターボラグ」に代表される過給の応答遅れを理論上ゼロにできます。


もちろん電動ターボつきの自動車に乗ったことはありませんが、ターボラグをゼロにできるので本当に排気量UPした感じがするのではないか、と思っています。


ここまでがメリットのお話です。
これまでの通り構造がシンプルなので、電動ターボの概念は古くからありましたし、研究もされていました。
「じゃ、なんで今まで乗用車に搭載されていなかったの?」
と当然の疑問が出てきます。

答えは簡単でデメリットの方が大きいからです。
最大のデメリットは「消費電力が大きく、結果燃費が悪くなる」からです。


今回はここまでにさせてください。
次回はなるべく早くUPしたいと考えております。

*自分より詳しい方で「ここ、間違っているよ」と指摘できる方、コメントでご指摘いただければ幸いです。これを書いているのは自分の勉強の面もありますので。よろしくお願いします。
Posted at 2015/05/26 17:57:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車技術 | クルマ
2015年05月18日 イイね!

過給機

ということで、今回は過給機のお話です。

過給機についてはご存じだの方が多いと思うし、ググれば自分が書くよりもっと良いものがいっぱいあるだろうから、ここでは軽いおさらい程度に。


過給機は英語で「スーパーチャージャー」と言います。
乱暴に言えばポンプ機能を持った空気圧縮機です。
これを吸気管に取り付けると、NAエンジンより多くの空気をシリンダー内に送り込むことができるので、排気量アップと同等の効果を得ることができます。

現在、量産市販乗用車に搭載されている過給機は大きく2種類に分けられます。
①メカニカルスーパーチャージャー(機械式スーパーチャージャー)
②ターボチャージャー
です。①は一般的に「スーパーチャージャー」と呼ばれています。

ということで、前回の回答ができました。
つまり「スーパーチャージャー」という言葉があいまいに使われている、ということです。
ご理解いただけたでしょうか?


①②の区別は空気圧縮機の動力源です。

①メカニカルスーパーチャージャーはエンジン回転(基本的にクランクシャフト)からベルトで回転力を得て空気を圧縮します。

②ターボチャージャーは排気圧力をタービン(わからない人は風車みたいなものだと思ってください)を使って回転力を得て同軸上に配置されているコンプレッサーのインペラ(同じく風車だと思ってください)を回して空気を圧縮します。


「電気式過給器」「電気ターボ」というものは電気を動力源としてモーターを回すことによって回転力を得て空気を圧縮します。なので第3の過給器と呼ばれています。



さあ、これで前段はそろいました。
次回は「電気式過給器」「電気ターボ」の主にメリットについての話にするつもりです。


わからないことがありましたら、コメントいただければ自分の知識で応えられる範囲内でお答えさせていただきます。

毎回長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
Posted at 2015/05/18 18:43:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車技術 | クルマ
2015年05月15日 イイね!

技術解説をする大前段

前回の続き
「電気式ターボ」「電気式過給器」について書いてみようと思います。

が、今日はその前段です。

書こうと思ってふと立ち止まる。
「このブログを読まれる方はどのくらい自動車技術の知識をお持ちなのだろうか?」

みんカラはクルマSNSなので、一般の方よりも自動車に対する知識をお持ちだろう。
だけどどのレベルにあるかわかりません。もちろん個人差も多分にあるはずです。

つまり技術解説を始めるスタート地点に迷っている、ということです。


で、この言葉を出してみる。
「ターボチャージャーはスーパーチャージャーの一種である。」

ターボチャージャー、スーパーチャージャーはご存じだろう。
でもこの関係を当たり前じゃん、と思う人もいれば???の人もいると思います。

自分は20年くらい前、免許を取ったころにこの言葉を知りました。
???で、教えてもらってへぇ~と思った。
エンジン技術について本格的に興味を持ったきっかけのひとつです。

なので、過給器の説明から始めようと思います。
Posted at 2015/05/15 23:19:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車技術 | クルマ

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スバルXVを購入したのでブログを始めてみたいと思います。 車と趣味のラジコン、カメラの話題がメインになると思います。 よろしくお願いします。
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