
前回、まったく眺望が臨めなかった虫倉山。
金曜日の夜に雪が降り、土曜日の朝は里山まで見渡す限り真っ白だったけど、日曜日はあたたかくなる予報。
これがラストチャンス!と思い、リベンジしてきました。
今回はお天気の心配はなさそう。ならば、歩きごたえありそうな薬師尾根ルートにしよう!
ただ・・・薬師尾根ルートはネット検索してもあまり情報は出てこないどころか、コンパスで登山届を出そうとしても地図にルートがないという ^^;
唯一ルートが掲載されていたブログから地図を印刷して、よし!これでばっちりだっ♪・・・と思っていました。えぇ途中までは(愕)
まずはいつもの道の駅小川のさんさん市場でのお買い物から。
主食のりんごとお米が切れてしまったので、買わなくちゃ。今年はあいかの香りが多い気がするなぁ~そして安定した美味しさの水上さんちのサンふじとぐんま名月も買おっとw
炎華っていうお初見の品種が出てたけど、ちょお高いので見合わせました ^^;
それから野沢菜のコロッケと登山のお供によもぎ大福を購入して、コロッケもぐもぐしながら、小川アルプスラインを上がっていきます。
絶景のアルプス展望デッキでさくっと写真を撮って、登山口近くの地すべり資料館にぴょんたをデポ。ここは春に石張水路工を見に来たので知ってるけど、相変わらず人気が皆無です ^^;
GPSアプリを起動して・・・そこからちょろっと行くと薬師尾根ルートの登山口があります。うん、入口は非常にわかりやすいw
地図にはまったく登山ルートとして載っていないけど、ちゃんと標あるし、大丈夫だよね?ふむふむ、薬師洞窟 15分、夫婦岩 75分、虫倉山山頂 180分 ね。
山頂まで3時間かぁ・・・でも虫倉山のコースタイムって甘いから、2時間くらいじゃね?と思いながら登山スタート!
おぉぅ・・・いきなりコレですか(愕)
北斜面はところどころ雪があるけど、大丈夫そう。九十九折れの登山道を登っていきます。尾根に上がったトコロに展望所の標が。
そして少し進むと薬師洞窟がありました。こちらは天然の洞窟で18体の石仏さまが並んでいらっしゃいます。またまた「無事にいってこられますように」とお願いをして先に進みます。
がーっ!!いきなり登山道がわかりません(愕)
登っていく先はなんとなくわかるけど、直登なのか、右から巻いていくのか、どっちが正解ルートなんだろ?直登もできなくはないけど、やっぱ巻いてくんだろうなと思い進むけど・・・踏み跡は不明瞭だし、ひとり歩けるくらいの幅の道は崩れそうだし、勾配は急だし(愕) 足場を確認しながら、できるだけ木の枝や石を掴んで支持をとりながら登りました。
うーん上がったトコロから見てみたけど、正解ルートはわかりません。
ここから「ドコが登山道なんだよぅ」という、まともにわからないようなルートが続きます(泣)
そしてほとんど立って歩けない orz
勾配が急な上に、落ち葉で滑るから、手をついて這い上がっていくカンジです。
本当にまばらにだけど、トラロープやすっかり色褪せてぼさぼさになった目印テープがあって、そういう人工物を発見するとほっと一安心・・・を繰り返しながら登ります。
またココのトラロープが・・・結び目を作ってないから、握ったときの引っ掛かりがない(愕) そのまま掴んだだけでは滑るので、手に巻き付けるようにします。
それでもピークを上がるごとに絶景が!
左下の小さい黄色い↓のトコロにぴょんたがいますw
だんだんルートは険しくなり、ロープがあるところはいいけど、ロープがないところも同じくらい勾配キツいし、滑って止まらなかったら、相当ヤバい斜面です(愕) 木の枝や根っこや石を掴みながら、でも全体重を預けられるようなシロモノでもないので、できるだけ荷重を分散させながら、一手一足ずつ確実に支持しながら登ります。
お天気は良いし、展望は最高!なのだけど、またまた心細くて泣きたくなってきました。
ダメなら引き返せば・・・良くないんだよぅ。これ下るなんて、考えたくもない(涙) なんでロープ持ってこなかったんだろ?ずっと尾根道だから間違っていないハズ。てか、もう登るしかない。
岩場の下に出ました。ん?これどっち?目印はまったくありません。右のほうに行ってみると、少し先で崖。左に行くと踏み跡っぽいけど、どんどん違う方向に下っていっちゃう。
詰んだ orz
源さんに電話して助けてもらう?いや、自分でなんとかしなきゃ。本当にどうにもならなかったら、SOSしよう。きっと源さんなら助けに来てくれる。
泣いていても何も解決しない。冷静になれ。まず地図だ、地図。それとGSPのログを見比べてみると、間違ってはいないみたい。
地図をよく見てみると、やっぱりずっと尾根を行ってる。ってコトは、この岩場を上がるのか?最悪は戻らなきゃいけないことを考えるけど、ダメだったらなんとか下りられそう。行くしかない。決死の覚悟で岩場を登ります。
登りきると・・・あぁぁぁ道が続いていそう・・・よかった。
今まで滑落多発の岩場・鎖場をたくさん登ってきたけど、脚がガクガク震えるくらい危険を感じたのは初めてかもしれません。
気持ちを落ち着けて、振り返るとぴょんたは更に小さくなり、変わらない絶景がそこにありました。
一息ついたものの、そこからも険しい道が続きます。登山口から夫婦岩まで75分って書いてあったけど、もう登り始めて60分は過ぎてる・・・でも来た道下るのはめっちゃ危険だし登るしかないと思いながら、尾根道を進んで行くと・・・キターっ!夫婦岩!!!
よかった、間違ってなかった(涙)
ここにはちゃんとした標があるけど、途中はルートを示すものが少なすぎだよ orz
地図を見てみると夫婦岩までって、山頂までのだいたい1/3くらい?ここまで思いっきり70分もかかっちゃった(汗) てコトは順調にいって3時間か orz
ちょっとどんよりしたけど、登山道は今までと違って緩やかになり、踏み跡もわかるようになりました。
雪や落ち葉で滑りそうになったり、しゃがんで手でブレーキかけながら下るトコロもあったけど、さっきまでのような命の危険を感じるようなトコロはない・・・うーん登山道はいいけど、熊笹がイヤ~なカンジ。クマ出ませんように、クマ出ませんように(汗)
拍子抜けなくらいすぐに土塚につきました。あれ?土塚まで50分?とか書いてあったような?まだ20分くらいじゃね?
そのあとも危険箇所はなく、またもや拍子抜けなくらいすぐに虫倉山系最高地点を過ぎ、ブナの大木がある日本記ルートとの分岐点につきました。
ああぁぁぁぁこれでもう安心だwww
そこからは北側の眺望が拓け、戸隠連山や高妻山、遠くに妙高山が見えました!
一旦鞍部まで下って、登り返し、不動滝ルートとの分岐を過ぎ、いっぷく虫倉へ。
雪で滑りながら、最後の登り。キター!虫倉山再び!!!
朝より雲が出てきて、北アルプスはもわんとしちゃったけど、北の戸隠・高妻・妙高や東の菅平方面はすっきりくっきり♪
やっとこほっとして、珍しくシート敷いて座って、さんさん市場で買ったよもぎ大福とお茶で一服しました。
あ、結局山頂までのコースタイムは2時間弱でした!後半巻いたもんね~(笑)
じっとしていると寒くなってきたので、下ります。下りは前回と同じさるすべりコースへ。確かに勾配はキツいけど、ずーっと鎖があるので、秒で下りられますw
そして三叉路を前回は虫倉神社へ下りたけど、不動滝コースのほうへ。
ほとんど勾配もなく、途中で鎖があるトラバースがあったけど、鎖要らないくらいどーもない平和道でした。
あっちゅーまに駐車場着。あ、立派なトイレがある~と思ったけど、残念ながら冬季閉店中 orz
さて。ぴょんたデポした地すべり資料館までどれくらいなんだろ?とぐーぐるセンセーに聞いてみると・・・げっ?4.5km 1時間3分?マジか?
前回の倍もある orz
山道と舗装路、ほぼ同じ距離ぢゃん(愕)
でもぴょんた待ってるし、戻るしかないもんね。すぐ下の不動滝を通過して、林道歩きの友、こつぶっこをぽりぽりしながら、ひたすらてくてく。県道まで下りたところには「虫倉みちしるべ館」。ご自由に休憩してくださいとあったのでのぞいてみると、とても快適そうな休憩施設で、なんと無料のロッカーまで完備されていました! ネ申かっ!!
まだ先は長いのでお手洗いをお借りして、出発。
里山の景色や、登ってきた虫倉山を眺めながら、ひたすらてくてく。
ほとんど人も車も通らないトコロをひとりで歩いていて不審に思ったのか、軽トラのおじさんが声をかけてくれました。
「徒歩でドコか行くんですか?」
「この先の地すべり資料館に車停めて、虫倉山に登ってきて・・・こっちに下りてきちゃったので戻るんです ^^;」
「そうですか~気を付けて行ってくださいね」
「はい~ありがとうございます」
その後地すべり資料館に到着するまでの間、通った車は軽トラ一台だけでした(愕)
舗装路延々と歩いて足の裏が痛くなったけど、無事ぴょんたのトコロまで戻れてよかったよ。
そして、前日の農ボラの名札シール握りしめて向かったのは・・・
長野駅東口、会社の近くにある「頑固麺飯魂 気むずかし屋」さんです♪
結構有名ならーめんやさんらしい。「 信州ラーメン界のカリスマ塚田兼司氏が手掛ける人気店」なんですって ^^;
こちら、ONE NAGANOサポーター店舗ということで、ボランティアシールを見せると、らーめん・定食がワンコインでいただけるんです!
お昼どきを外れた、14:30頃訪問したので空いていましたw 大学生くらいの男の子のグループが2組だけ。
恐る恐るボランティアシール見せて、ワンコインでラーメンいただけるんですか?って聞くと、大丈夫ですよーこれとこれとこれと・・・という感じでだいたいのメニューがワンコインになるみたい。なんて太っ腹っ♪
迷った末、信州味噌麺をいただきました。
とろっとしたクリーミーなスープが麺によく絡んで美味しかった~ごちそうさまでした!
しっかし、毎度どうしてこうも修行要素てんこ盛りなんだろ?天候悪かったり、コース間違ったり・・・今回はお天気よくて、景色も最高だったけど、ルートが激難だったし orz
さるすべりコースや小虫倉コースが上級レベルになってたけど、薬師尾根コースのほうが断然凶悪度は高いです。 (難)薬師尾根>小虫倉>さるすべり(易)かな。正直、かなりおすすめしません。特にわたしのような単独行は(呆)
今回はちょっとブラック登山が過ぎたかも。無謀はよくないですね orz
でもルートさえわかれば、結構好みだったりしますw もし来年また登ることがあったら目印テープ持っていって付けてこよう。(←自分のため 笑)
里山は雪だし、道路もあちこち塩カル撒かれてじとーっとしてるし、長野ではもうバイクもお山もシーズン終了かな。
よし!また農ボラ参戦して、ワンコインらーめん食べに行こっとw