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2022年11月11日 イイね!

低回転フェチの焦らしプレイ「ローブースト縛り」

低回転フェチの焦らしプレイ「ローブースト縛り」縛りプレイ、、、、、決して嫌いではない、、、いや、むしろ好物の部類だ。

これまでの人生、大なり小なり、様々な縛りを課していた。

小学校の帰り道、影のあるところしか歩いてはいけないルールで遊んだり、中学の給食の時間、誰かが牛乳を飲むときは必ず笑わせにいかなければならなかったり、高校に入って始めたバンドで、アンスラのコピーをする際に、ダウンピッキング縛りで腱鞘炎になりかかったり、ライブでは好きな女の子を絶対に誘わなくてはならない縛りのせいで彼氏までも連れてくる地獄のような展開があったり、大学生時代、バンド活動に仕送りを吸われて、貧乏極まり、1か月間、景品でもらったレトルトカレー縛りをした際には、肌はボロボロ、髪の毛の色が変わるなどの体に異変をきたし、結婚したての頃は、1日のお昼ワンコイン縛りで節約に努め、最近では、モンハンで様々な縛りプレイを課して、ヒリヒリした緊張を味わい、プレイ後に達成感とともに噴き出したβエルドルフィンの分泌に身もだえしていたのだった。

ご褒美フィジカルな縛りを嗜むかどうかは、過去のブログに任せるとして、一昨日、私は認識したのだ、M3のガソリンが少なくなっていることを。
しかし、メール会員限定の4円割引イベントはその2日後にある。
そして、この日、M3のハンドルを握って向かうは、往復150㎞超の仕事先なのだ。
私は激しく葛藤した。
いつもなら、燃料計が半分以下になったら満タン給油をしておくのだが、何しろ、4円/Lは無視できない。
燃料計は残り1メモリと喫水線ギリギリだった。

そして、この日の朝、どうすべきか逡巡しながらM3に乗り込み、そうこうしている内に、目の前には名古屋高速の料金所が迫っていた。

私は覚悟を決めた。
もう、やるしかない。
秘儀『ローブースト縛り』を。

縛りのルールは二つ。
1.過給圧を正圧に上げないようにアクセルコントロールを行う。
2.抜き差しならない事情で、やむを得ずブーストを掛ける際には、0.5kPaを上限とすること。

果たして、目くるめくパワーターボたるS55の甘い誘惑に抗うことができるのか、、、

Pivotブーストメーターに目をやりつつ、料金所をくぐり、じわじわとアクセルを開け、法定速度に。
ピークホールドで確認すると、負圧の範囲内。
よし、順調だ。
ターボとは言え、3リッターの排気量と直噴化による高圧縮の恩恵は大きい。

7速に固定し、あとはのんびりと巡航するだけだ。
しかし、前が詰まって減速し、再加速する際に、縛りの一つはあっけなく破られた。
低回転域からトルクが出るような設計のため、特に、高いギアでアクセルを少し踏み込むだけで、あっという間にブースト計の針は跳ね上がり、正圧域を指してしまったのだ。
ま、メカニカルな特性につき、これは致し方ない。
だが、ブースト0.5kPaは絶対に死守する!!
そう心に誓い、追い抜いていく車たちのテールを眺め、走行車線をゆるゆると流した。

県境の一級河川群を越え、紅葉が斑に染まりだした山間に入ると、意外と気が付かなかった風光明媚な景色が広がり、いっそのこと次のICで降りて寄ってみようかなど魅力的なアイディアが浮かんでしまうが、今日の会議はそれを許してはくれないだろう。

それにしてもブルーノート・ベストからランダムにチョイスしたBGMに包まれながら、M3の鼻先で、黒子に徹するかのように粛々と回るS55の低回転域のなんという気持ち良さ。

そういえば、昔から、低回転域が大好きだった
絶頂へと昇りつめながらアドレナリンが噴き出す高回転域よりも、低回転域の方が、ゆっくりと車と向き合える気がしていた。
最初の愛車であるZ31も、過給が始まる前の1500~2000回転の、ノッキングしないギリギリのところから、トルクを絞り出すように、ターボに頼らず加速させていくその姿勢に、いじらしさを感じてしまっていた。
その後、愛車となったNA車両でも、いわゆるカムに乗る前の、低回転域での心細さがたまらなく、あたかも、か弱い乙女が、健気に頑張る姿を重ねて、感情移入していたのかもしれない。
歴代M3もその例にもれず、決してトルクフルとは言えない低回転域に、言いようもないカタルシスを感じたのだった。

これは、ある種、焦らしプレイにも通ずるところがある。
どうでもいいが、私は焦らすのも焦らされるのもどっちも大好物だ。
特に焦らされるのは、適度に長いほうが良い。ただし、目隠しはいただけない。
少々脱線したが、その内、ケモ耳萌えと並んで、低回転萌えのジャンルが確立されていくに違いないだろう。
「リアルなんてクソだ!俺は、猫耳としっぽがないと恋愛対象として見ることができないんじゃー!!」と全く女子に相手にされなかった合コンが終わり、こう言い放った旧友の泣きそうな顔を思い出すも、もしかしたら、恋愛も、両想いになってイチャコラしたり、キャッキャフフフするよりも、その前の、気持ちを探り合うかのような、もどかしい時期が一番楽しいのかもしれないとか何とか考えている内に、目的のICに着き、仕事先へと到着。

やりきった。
ピークホールドを確認すると、0.5kPaで針がぴったりと止まっていた。
ガソリンも帰路からGSまでの分は残っている。
燃費計も7.8⇒7.9と0.1㎞向上しているではないか。

ローブースト万歳、そして低回転最高!
S55を焦らしまくった結果、低回転フェチは、アタオカメタラーの性癖に留まらず、CO2削減をはじめ、SDGsにまで貢献できたことが立証されたのだ。
回さなかったのだから、当たり前だけど。

この日、気持ちよく仕事を終えた帰り道、解放感に包まれたことで、ガソリン残量やブースト縛りのことなどすっかり頭から抜け落ち、気が付くと、ブーストのピーク値は1.25kPaを超え、メーターパネルには、「4円割引は諦めな。」と、そんな私をあざ笑うかのように、燃料警告灯が灯っていたのだったorz


Posted at 2022/11/11 20:11:43 | コメント(3) | トラックバック(0) | F80M3 | 日記

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「【思ひ出ぽろぽろ】某国のローカル線で命運尽きかけたメタラーがいた http://cvw.jp/b/192969/48795763/
何シテル?   12/01 11:55
偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人気車とメタ...
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