若い人がなぜクルマに興味がないのか。
先日「都市部に住む」「車を持っていない」「自分より若い者」と話をしていて、個人的にふと感じた事があった。
結論から言うと、彼らは移動手段としての「車」の話をしているのであって、我々クルマ好きがいうような「クルマ」はの話はしていないのである。はじめから論点が違うのだ。
自家用車を移動手段としてとらえると、公共交通機関にはかなわない。
それは車体の値段から始まり、維持費、保険料、果ては移動時の渋滞による時間の損失。
ここまで検証した結果、車は不要、という結論に達しているようだ。
地方においては移動の足として必須であるが、最低限の機能があれば十分であるのだろうから、低価格の車がより好まれるのだろう。
また、今の若い世代はインターネット世代だ。
インターネット世代は、自分の興味のある情報のみ受け入れたり、何をするにも検索をすることが癖になっており、家電製品ひとつ買うにも価格比較サイトを利用しなければ気が済まない。
効率とコストパフォマンスを気にしたら、確かに自動車を所有する合理的な理由が見当たらない (笑)。
ただ、まぁ。
失われた 20 年で、日本人は「無駄を愉しむゆとり」も失ったのかな、と思う。
別にクルマを買うからいいという話ではなく、考え方の一端として、みんな自然とすべての物事に対してそういう考え方をする癖がついてしまったのかなと。
とても処理しきれないほどの情報が飛び交う現代。
そうでもしないと情報をさばききれないのもわかるのだがね。
クルマに関しては、クルマ好きは知っているはず。
あの言葉に出来ない高揚感と爽快感。楽しさと、クルマ好きで良かったと思える瞬間。
移り変わる四季を、この国のすばらしい道を大切な人や仲間と走る喜びを。
それはスマートフォンの画面なんかでは決して味わえない。
道を間違えたら、戻ればいい。
何かを学ぶ姿勢があれば、何をしていてもそれは自身の経験となり、やがて点が線へとつながる。
自分も頑張るけど、そんな「ゆとりの世代」にもがんばってほしいなぁ。
Posted at 2013/09/07 21:00:14 | |
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