ここで車中泊したのは山中なので多少涼しいかな、と。それにきっと誰もいないですしね。
先回の投稿にもあるように、族やら何やらの件があって少し寝場所は変わりましたが…(汗
周囲が明るくなってきて自然と目が覚めたので外に出てみれば…素晴らしい朝焼け。

朝5時頃の時点で車内の温度は23℃弱、と快適でした。9月の残暑より良い気がします。
因みにこの場所は正確には鉢伏山で、投稿してませんでしたが昨日にも訪れています。
目の前にある鐘は
平和の鐘と言う日中であれば誰でも自由に鳴らすことが可能です(^^;
一般人が鳴らせる鐘の大きさとしては日本一を誇ってます。
実際、めちゃくちゃデカいし、そもそも鐘を突くにも相当な力が要ります…(汗
自然に目覚めてしまったので、そのまま移動して本来車中泊する予定だった山頂へ移動。
空を見る限り快晴だったので昨日同様に越中守山城跡から展望してみます。
因みにこちらはその山頂にある平和観音像です。なかなか立派なサイズ。
二上山から富山平野を見下ろしてみたものの…
うーん、何とも煮えきらない気持ちになる雲海の出現っぷり…(汗
射水市や富山市方面はガスっててほとんど何も見えない状態…。
ひょっとしたら立山連峰のシルエットが見えるかな?と期待していましたが…残念です(涙
というワケで、朝食を済ました後に給油も済ませて能登半島へと北上していきます。
石川県に入る少し手前まで来ました。ここはまだ氷見市になりますね。
近くに以前来られなかった
大境洞窟住居跡があるので、立ち寄ります。
ここは条件が揃うと
富山湾越しに
立山連峰から
飛騨山脈まで一望出来ます。
残念ながらこの時期は湿度も気温も高すぎて天気が良くてもなかなか見えませんが(汗
たかだか15キロくらいしか離れていない
雨晴や
伏木の埠頭が微かに見えてます。
頑張ってズームしても…
氷見市の沿岸くらいしかハッキリ見えませんね…さすがに(^^;
ただ、富山湾名物の蜃気楼がわずかではありますが出現してますね、
下位蜃気楼です。
以前魚津で春に観測していたのは上位蜃気楼でしたが、こちらの下位蜃気楼というのは
比較的いつでも出現しやすいものなのでさほど珍しくはないのですが…
氷見からでも蜃気楼が見えるとは訊いてましたが…なるほど、確かにそのようですね(^^;
今の時期だと魚津から西側に見える上位蜃気楼が有名なんですが、ピークは過ぎた模様。
そういや魚津まで撮りに行った蜃気楼の写真…どこに行ってしまったのやら(大汗
そして大境洞窟住居跡のある白山社まで歩いてきました。
まぁ史跡としては本当に小規模なんですが(^^;
落石注意の看板のそばからいきなり落石してました…覆式落石防止網の仕事っぷりが(笑
洞窟の手前にあるこちらが白山社拝殿となっています。
そしてその奥に洞窟があります。中に建立されているのが白山社本殿ってことですね。
登山を始めてからはこういう洞窟を見ると熊が寝てるんじゃないかとヒヤヒヤします(笑
縄文時代から住居として利用されていたようですが、戦国時代や江戸時代に入っても
住居や倉庫みたいなものとして利用されていたんですね。
洞窟を出て海岸へ戻ります。沖に見えるのは
虻ガ島という天然記念物でもある島。
多分左が
男島で右が
女島と呼ばれていて、よく見ると両島に橋が架かってます。
いつもよく立山の遠景の様子をYouTubeでチェックしてるんですが、まさにこの光景です(^^;
普通に散策してると気づきにくいんですが…注意深く周囲を見ていると今年1月に発生した
能登半島地震の爪痕がそこらじゅうに垣間見れます。特に崖の崩落は至る所で…。
というワケで、ここからいよいよ
石川県に入っていきます。思い入れのある
七尾市へ。
営業再開しました!と聞いていたので
道の駅 能登食祭市場に来てみたのですが…
まだ曜日限定で一部の店舗でしか営業再開は出来ていないようでした…(汗
パッと見はそれほど被害が無さそうに見えるんですが、よく見てみると至る所に爪痕が(涙
こちらが
七尾フィッシャーマンズワーフのゲートです。水道管が未だに破損したままなのか
津波の影響が未だに残っているのか…建物の前が水没していて横断歩道も渡れません。
テントがいくつか出てますが、これが恐らく臨時営業の店舗なんだと思います。
道の駅の裏側へ回ってみると…このような状態になってました。これ以上進めません。
そして
七尾市の中心街となる
御祓川シンボルロードを散策しつつ
一本杉通りへ。
もう言葉を失うほど至る所で建物が半壊状態のままになってます。

震災から半年以上経っているにも関わらず、しかも比較的交通の便の良い七尾市内で。
地元の方の話では、あまりに被害甚大で復旧がまるで追いついていないそうです…。
ビニルシートすら掛けられておらず、まるで数日前に震災があったかの如く。

完全に倒壊したであろう家屋は瓦礫が撤去され、これから向かう和倉温泉の郊外空き地に
集められてるようです。そして家屋だけでなく、道路…アスファルトも至る所が陥没してます。
古い家屋だけでなく、雑居ビルなんかも半壊状態で放置されてるものが目立ちます。
これ、半年間ずっとこのままだったんでしょうかね?

このように、中途半端に被害を受けてる状態の建物が目立ちました。
いっそ全壊しているのであれば瓦礫を撤去して更地化するだけかもしれないですが…
こういう壊れ方をされるともうどうしようもないですよね。とは言え修繕は厳しいだろうし…。
こちらは…空き地になってるところも住居があったっぽいですね。
仙対橋まで戻ってきました。目の前の茶色いビルは崩れそうになっています。
そして手前の店舗はパッと見大丈夫そうに見えるんですが、実際は全壊していて、
店舗である1階が完全に押しつぶされて元あった2階がそのまま1階に落ちてきてました。
そして再び
御祓川シンボルロードを駅に向かって走ったんですが、路面が凸凹で、
これでも震災後に随分穴埋めをして何とか車が走れるようにはなったんだそうです。
ぶっちゃけ、車高の低い車だとヤバいんじゃ?っていう箇所もまだありました。
しかし、わかっちゃいても…あまりの惨状に工事も追いつけないんでしょうね…。
七尾市街から約7キロ北上、七尾市郊外にある
能登島大橋ロードパークへ来ました。
以前はあまりしっかり散策出来なかったので、のんびりと散策。
こちらは震災前から訪れる人も少なくてキレイだし静かでお気に入りのスポットです。
公園の奥には
能登島や
能登島大橋が眺められる東屋があるので、そちらへ向かうと…
駐車場が比較的被害が無さそうだったので少し安心していたんですが…やっぱり…
地盤が完全に動いてズレて足元が平坦じゃなくなってました。
これはヒドい…ちょっとヒビが入ったどころじゃないです。完全に地割れしてます(汗
小さい子どもだと亀裂に落ちてケガしてもおかしくないレベルで地面が深く裂けてます。
因みにこちらはパイロンもテープも一切何も施されていませんでした。
なので、立入禁止ではなさそうでしたが、ひょっとしたら災害箇所が膨大すぎるもんだから
そこまで手が回っていないだけなんじゃ!?と思ったりもしましたが…正直わかりません。
何せ、たった10日ほど前にも追い打ちをかけるかの如く震度5強の地震が発生したばかり。
1月の地震では大丈夫だったとしても、先週の大きな余震で崩れた可能性もありますもんね。
それもあってか、七尾市内でも崩れた建物を確認する調査員が結構あちこちに見えました。
さて、気を取り直して…前回訪れた際には撮れなかった
能登島大橋を撮ってみます。
専門的な事までは知りませんが…日本を代表するラーメン橋、箱桁橋の1つになってます。
同じような構造の橋として以前も挙げた山口県の
角島大橋も美しいですよね~。
この能登島大橋は自分が子どもの頃にはまだ架かっていなくて、しばらくして架かりました。
当時この橋は有料で、往復通行料が1740円と、なかなかお高い通行料ですよね(^^;
しかし、26年前に無料化されました。そしたら…心置きなく…通行するよねぇ(笑
そして見ての通り、高さがバラバラで横から見るとウネウネしてるんですが…
これはカモメをモチーフにしてるそうです。いや、云われなきゃ絶対にわかんない気が(汗
構造上こうウネウネさせた方が強度が上がるとかあるんでしょうかね??
橋の袂近くまで来てみました。
能登島大橋の橋脚の間からは
能登島に架かるもう1つの橋が見えています。
こちらも同じく、25年前に無料開放された
中能登農道橋です。通称
ツインブリッジのと。
ここから約7キロ離れた先、能登島の最西端に架かっています。
橋の種類としては、見ての通り…斜張橋ですね。斜張橋もまた美しいですよね~。
この能登島大橋ですが、能登島へ渡ると能登島側の橋の袂にも展望台があります。
というワケで、あの茂みの中にある展望スポットへ向かいます。
能登島側からの眺めもなかなか良いんですよね。
長さは1キロちょいの橋なんですが…結構緩急ついてますよね(^^;
因みに対岸、右手に見えてる崖は元々以前からスパっと切れ落ちてる絶壁でしたが…
ズームしてよく見ると…今回の地震でさらに崩落してる様子が伺えますね。
地震で鉄柵がおもいっきり歪んで今にも落ちそうになってます…恐ろしいですね…。
そして何気にさらに右手の方に目線をやると和倉温泉が見えてるのですが…ん!?
何か違和感を覚えました…こちらもズームしてみると…
なんと、写真中央にある大きな建物が完全に傾いてます。真っ二つに割れてるような??
後に調べたら
宿守屋寿苑という和倉温泉の中でも人気の高級温泉宿でした。
こんなに傾いていたら修繕は不可能だと思いますが、建物の半分は大丈夫?なんですよね。
とは言え半壊状態だと…結局は全て取り壊さないことには何ともならないと思うんですが…
今回こうして見てると、こうした半壊状態の建造物が物凄く目立ってるような。
能登島を後にして、対岸の
和倉温泉へ向かいます。因みに最後に訪れたのは約3年前。
温泉街を訪れてはみたものの…想像以上にそこらじゅう被害に遭っていて唖然となりました。
とりあえず、駐車出来そうな場所を見つけて駐車しましたが…それでも見ての通りです。
やはり10日前の大きな地震で拍車をかけたのか、復旧も追いついていない様子。
和倉温泉の中心地、
湯元の広場に来てみました。
温泉は少し前に再び湧出するようになったとは聞いてましたが…ちゃんと出ていました(^^;
因みにこちらは以前訪れた際の
和倉温泉総湯です。
共同浴場でこんなに立派な温泉って他に類を見ない気がします、さすが加賀ですよね。
今回は温泉に入れませんが、代わりにお約束のおやつを購入していきます。
能登と言えば昔ながらの
ひっぱり餅よね(^^;
ここでもお店の方と震災についてお話しましたが…一応これでも随分復旧した方だそうで。
とにかくそこらじゅう被害が出ているのでそれら全てを把握するだけでも相当な…
そしてこちらのお店も一部壊れてしまっていて、修繕の目処が半年経っても立ってないとか。
全て取り壊して1から作り直すにしてもとんでもなく労力と費用と時間がかかりそうです。
お店の方は被害を免れたので輸送ルートさえ復旧すればこうして商売は出来るようですが、
ここはもう完全に温泉街なので観光客が温泉に入れないことには…って感じですよね…。
次に和倉温泉の中でも特に有名な高級温泉宿、
加賀屋にも来てみました。
見ての通り、沿岸の歩道は崩れていて宿の前の広場なども崩壊したままで進めません。
地面に施工したタイルが破損してるだけじゃないですもんね…完全に地割れしてます。
そしてこちらがその加賀屋。パッと見はそれほど被害甚大では無さそうですが…
いやいや、よく見ると…外壁には深い亀裂が全ての階層に入ってます。
1Fの屋根上には崩れ落ちた際のコンクリートの破片が片付けられずに放置されてます。
…早く営業再開が出来ることを祈るばかりです。
というワケで、震災で被害を受けた能登地方の厳しい現実を目の当たりにしたところで
能登半島めぐりの後半へと…つづく!!