
高速道路上で、緊急停車しているクルマに、トラックやトレーラーが追突する事故が、昔から繰り返し起きている。最近も、一度に複数の人命が奪われる痛ましい事故が立て続けに発生し、全国ニュースで報じられた。
停車したクルマのドライバーが、ルールに従って適切に対応し避難していたならば、死亡事故には発展しなかった可能性が高いと思われる。
停車した運転者に必要な行動の要点は、次の通り。
* ハザードランプの点灯
* 同乗者を"後方の"道路外へ避難させる
* 発炎筒の使用
* 停止表示器材(三角停止表示板)の設置
* 路肩の"非常電話"等で救援を依頼
参考:「
高速道路で事故や故障が発生したらどうすれば…」 …
JAF クルマ何でも質問箱
参考:「
エマーソン 三角停止表示板 パーツレビュー」 … みんカラ
参考:「
高速道路 緊急時の対処法」 … 政府インターネットテレビ
渋滞時以外で、高速道路上でやむを得ず停車する事態は、想定外の非常事態だ。しかしそのような場合でも、自身と同乗者の命を守り、更なる重大事故の発生を防ぐことが、運転者の義務だ。
ところで、クルマが路側帯に停車している場合に、後続車が走行車線を普通に走っていれば事故は起きないのに、なぜプロが運転するトラックが、路肩のクルマに突進してくるのだろうか?
次の動画は、外国の右側通行の道路での事例だが、このように、目を開けて運転していても、頭がボンヤリした催眠状態に陥ってしまうと、無意識に前方車輌に向かってハンドルを操作してしまう場合があるらしい。
"
Forensic Animation: Highway Hypnosis" … YouTube
NHKテレビ「
2017年4月26日放送 ガッテン!」では、運転シミュレーター(前方に大型スクリーンあり,ステアリング等は実物同等)による高速道路運転の実験の様子を映像で見せてくれた。
4人の被験者は、全員が1時間以内に眠そうな目つきになり、緩い左カーブでガードに接触しても気付かなかったり、呼びかけに反応しないなど、緊張感や判断力が大きく低下した「漫然運転」をする状態に変化していた。
運転中の注意力・判断力・敏捷性の低下、居眠りを防ぐための対策としては、まずは飲酒、睡眠不足、疲労状態での運転を避けることが必要。その上で、以下の行動をすると、眠気の解消に効果があるそうだ。
* 短時間(30分以内)の仮眠
* コーヒー等によるカフェインの摂取
* ガムを噛む
* 冷気に当たる
* 同乗者との会話
* 休憩中の体操
参考:「
高速道路での居眠り運転防止に向けた効果的な対策に関する調査研究(平成26年度)」 … 高速道路調査会
Posted at 2017/10/29 18:11:17 | |
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