いくつかあります。
そこで今回は、プラス電源の陰に隠れて目立たない(?)マイナス線に
スポットを当ててみたいと思います。
1.ボディアースは・・・ 必ず接続します!
DIY派のみなさんにとっては当然のことと思われるかもしれませんが、
初めての方にとっては、実は陥りがちな思い違いがあります。
家庭用のアースとごっちゃになってしまうことです。
✖↑このアースと、車のボディアースは違います!✖
車の電装品の配線作業で「ボディアース」とは車体金属への接続のこと。
この車体金属はバッテリーのマイナス端子へとつながっています。
つまり車のボディ(金属)がバッテリーマイナス端子までのマイナスコードの役割をしているのです。
直流電流 の機器はプラスだけでは動作せず、マイナスの接続も必要となります。
直流電流 は、乾電池と豆電球で考えるとわかりやすいのですが、
プラスとマイナスのどちらもつながなければ電装品は作動しないです。
ボディアースの「アース」いうワードが家庭用の交流電流の電子レンジや洗濯機など、
家電製品本体から出ていたり電源プラグに付いている、漏電や過電流のトラブル対策のための
電気を逃がし家電を守る細いコードの「保護接地」と間違えてしまいがち。
つまり家電のア-スはもしもの時だけのものでつながなくても家電が動作することから、
つないでもつながなくても使えると勘違いしてしまうのです。
✖つないでもつながなくても家電は動作するが、車のボディアースはこれとは違う!
✖
線の太さや姿、呼び方が似ているので間違えてしまうのも仕方ありませんが、
例えば前回お話しした電源ソケット。
プラスはヒューズボックスからヒューズ電源で取りますが、
マイナスコードの先端のクワ型端子は
車体金属に触れているビスなどに共締めします(ボディアースする)
↑交流電流と直流電流との違い。(矢印はイメージです)
どちらも平行線(2本のコード)ですが、電流の流れ方が違います。
ここ最近のドライブレコーダーブームで、
電源ソケットで初めて電装いじりにチャレンジされる方がたくさんいらっしゃいますが、
配線作業でプラスをヒューズ電源でつなぎ、マイナスをボディアースにつながず
ドライブレコーダーの電源が入らないと困られている方も実際におられます。
家電のアースはつながなくても動作しますが、
車の電装品のボディアースはつながないと動作しません。
必ずボディアース接続します!
2.細くてもいい・・・ はダメ!
これも家庭用のアースとごっちゃになり考えがち。
家庭用のアースは本線の電流と関係なく、余計な電気を逃がすためなので
細くてもいいとの勘違いから起こります。
直流電流はマイナス線にも同じ大きさの電流が流れると考えなければならないです。
したがって、プラスと同じ(電装機器の使用電流に適した)太さに揃えます。
もし極端にマイナス線が細いとどうなるでしょう?
電気の流れが悪くなり、その電装機器の本来の性能が発揮されません。
プラス線と同じく太さに気をつけましょう!
3.バッテリーまで伸ばさな・・・ くてもいいんです!
例えばパワードウーファーやアンプのプラス電源はバッ直(バッテリー直接接続)が一般的です。
このプラス電源に対して、マイナスのコードはその機器の設置場所付近にボディアースします。
(おそらく付属のマイナスコードも短いはずです)
↑バッ直に使える大容量のコードのラインアップ (どちらも5sqの太いケーブル)
プラス用が 8m に対して マイナス用が 2m と短いのはバッテリーまで戻さないから。
なぜプラスと同じようにバッテリーまではわせないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろんマイナス接続をバッテリーまで戻しても機器は動作します。
でも太いコードを直接つないで戻るのと、ボディ金属部分を通してバッテリーに戻るのと
マイナス端子につながることは同じと考えても、コードが長くなる分の重量増や、
マイナスコードが通る場所で、他の電装機器の影響でノイズを拾ったりしてしまう
というリスクが増えたりします。
また、「十分な太さがない」「長さが長い」などは電圧降下の原因となってしまい、
その場合は電流の効率も落ちてしまいます。
マイナス線の接続は近くのボディアースでOKです!
上記3点をまとめると、マイナスのコードは
確実にボディアース接続し
十分な太さでなるべく短くする
のが鉄則です。
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さて、マイナス接続のご説明のついでに便利グッズのご紹介。
取り付ける電装品が増えると、ボディアースの本数も当然増えてしまいますよね。
便利で届きやすいアースポイントはご覧の様に集中してしまいがち。(ボディアースあるある)
ボディアースの大渋滞やぁ~~!
そこで、
『ITEM No.2833アースポイント増設ターミナル』の出番です。
1つのアースポイントから、たくさんのアースを接続できます。
本体にはクワ型端子はもちろんコード芯線の状態のままでも固定できる工夫がされた構造。
また30cmのコード付きで、アースポイント固定のまま手前に引き寄せて着脱できるので
とっても便利でおすすめです。
是非、ご活用を!