
ブログのラストアップではありませぬ。
正式な報告が遅くなりましたが、
4月13日にVolkswagen up!を売却しました!昨年夏に3年目の車検を受けたばかりだし、まだ2万キロも走っていないのに。。。
早々に手放した理由はASGの問題です。
と書くと、「やっぱりギクシャクするのが嫌になったんだな。」と思われそうですが、そうではありません。もともとASGのシフトアップのタイムラグは気にならない人間でしたし、あのダイレクト感は好きでした。
問題はその信頼性。みんカラやリアルの知り合いでも重大なトラブルに見舞われて、クラッチ交換などの大きな修理が必要になったという方がいらっしゃいます。これらの方に共通するのが、結構走行距離を重ねているということ。うちのup!はたまにギアが入らず怪しい挙動がありましたけれども、ノートラブルと言えばノートラブル。それでも、これから乗れば乗るほど故障の可能性が高くなるのであれば、リスクを取るよりはハコガエする方が良いのでは?と思うようになりました。うちは3年で保証が切れていますしね。
実際、計算してみますと、up!の場合はリセールが「本当にドイツ車か?」っていうぐらいの低さなので、7年ぐらいで値が付かないことも想定して、ただちにハコガエするか、その7年目の車検前に降りるのが吉とでました。
ちょうど、up!のマイチェンモデル発売直前というタイミングも、今回のハコガエを後押ししました。
ここ最近は何となくMTに乗りたい気分だったので、up!のマイチェンで1.0リッターターボのTSIエンジンに5MTを組み合わせた仕様が日本にも導入されることを密かに期待し、限定で出てもスグ飛びつけるように助走をつけておりましたが、見事に期待外れで、そこからもうハコガエの流れは止まらず、あれよという間に何故かMTではない普通のルノー ルーテシアに落ち着いてしまいましたw
そんなニューフェイスの話は次回にして、今回はup!のレビューをしようと思います。
up!のドラレコとETCを買取店で取り外してもらって、ルーテシアの納車までにルノーディーラーに届けてサービスで取り付けてもらう期間が必要だったので、もう査定の当日に手放してしまいました。なんともあっけない終わり方。よって、最後に綺麗な状態で写真をと思っていたのも叶わず。そういうわけで、昨年に車が汚れているときに練習で何気なく撮った写真になりますので悪しからず。
当時149万円というプライスタグを掲げて発売されたup!。それまで乗っていた2代目スイフトが、運転するのが苦になるくらい面白くなかったので、とりあえず輸入車で何か安いのが良いナと思っていたところに、唯一ピッタリの車が現れました。試乗して、あーだこーだ言われるASGのシフトショックは特に気にならなかったので、安いし輸入車だから問題ないでしょうと、ほぼ消去法で選んだ車でした^^;
ところが、実際にオーナーになって運転してビックリ。
「小さなスポーツカー」と呼べるくらい楽しい車でした!
ASGはシフトアップ時のタイムラグで前車に遅れをとるものの、アクセルを踏んだ分だけのフィードバックがあり、その点に関してはストレスはありません。そして、3速あたりからのパワーの盛り上がりは、75ps/95N・mとは思えないほどの気持ち良さ。3気筒のエンジンはあえて音を抑えるのではなく、やる気のある音を出すことでコストダウンと演出の両立を図っていたのではないかと想像します。本当に野太い音で気持ちが高まります。
そして、この車が最も評価されるべきだと思う点は、何と言ってもハンドリング。ワインディングだけでなく、普段の街中の交差点で曲がるだけでも、そのスタビリティとオンザレール感覚を味わうことができます。ボディ自体の剛性が高いのと、FFでこの車高からは信じられないほど、傾いたり不安な挙動を見せずにボディ全体がピシッと一体となってついて来ます。言っておきますが、私はサスも変えてないし14インチのテッチンホイールを履いたグレードでこれです。どんだけ基本性能高いの(@_@)
正直、先代のTT 8Jと比べた時に、あまり差を感じなかったんですよね。
以下は清水和夫氏のテスト動画。up!乗りの間では有名な(?)ものです。もう一台がジャンル違いなので比較相手としては意味ないのですが、とにかくup!の基本性能の高さを示している動画になります。特に3番目と4番目の動画は痛快。
清水氏もべた褒めで、ポルシェとの類似性に言及するほど。実はポロやゴルフと成り立ちが違うなんてことも。「提灯記事だ!」と思うかはあなた次第。
車が走るパソコンと化し、完全な自動運転車の実現も間近な昨今において、
「いま、自分はアクセルを開いて車を動かしている。」「いま、自分はブレーキを踏んで安心して止まれる。」「いま、自分はタイヤの向きを変えて行きたい方向に曲がっている。」歓びを味わえる、自動車が発明された時から変わらない基本的な機構を動かしているということを、これほどダイレクトに感じられる車は他になかなかありません。
エクステリアデザインに特別感は無いものの、綺麗なプレス加工と面構成によって、塊感があり、高級感すら感じます。特に2ドアは秀逸。無駄のないシンプルなデザインでこれだけ表現できるのは地味に凄いのではないでしょうか。
あとはインテリアをもう少し頑張ってくれれば...と思いつつも、先日発売されたフェイスリフトモデルでは、素材を変えることでクリーンで上質な印象を与え、up!のインテリアの本来の良さを出せている思います。

※画像はup!後期型の欧州仕様
とにかく、up!の評価されるべき点は、小さくて扱いやすいとかの次元ではなく、この安さで味わえるスポーツカー的な走りであります。
と、これだけup!の良さを語ったところで、日本の
変態じゃない消費者にとって、そんなことは興味の無いことのようで、「安っぽくて、ギクシャクする運転しにくいクルマ」という評価が定着してしまいました。マイナーチェンジされたばかりで言うのもなんですが、あまり売れ行きは伸びないでしょう(´・ω・`)
これがクーペボディでコンセプト通りRRで素直にMTを出していれば、ミニ・ポルシェとして人気を博していたのかも?!
私がup!のことをこれだけ書いたのは最初で最後かもしれません。でも、これは今思いついた話ではなく、ずっと前から抱いていた感想です。
これをもってup!とのお別れブログとさせていただきます。
up!乗りの皆様、これまで楽しく交流していただきありがとうございました!今後とも、よろしければ、変わりなくお付き合いいただければと思います<(_ _)>
次回予告
まだ満足にお見せできる写真が無いのでGW明けになるかも。
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Volkswagen up! | クルマ
Posted at
2017/05/02 17:37:55