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2016年02月20日

規範に関する2つの事例

規範に関する2つの事例 人間の行為に関する是非善悪の価値判断のことを規範と呼ぶ・・・というのが法学のイロハのイ。法律も道徳も慣習も皆規範であると、一九分けのヘアスタイルが印象的だった老教授が教えてくれた。
あれから40年経ち、世の中は様変わりしたが、是非善悪を判断する難しさに変わりはないような気がする。
以下は、2月18日付の毎日新聞の記事より。

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昨年12月に米カリフォルニア州で起きた銃乱射テロで、同州連邦地裁は16日、死亡した容疑者が使っていた「iPhone(アイフォーン)」のロックを解除し、連邦捜査局(FBI)に協力するよう米アップルに命令した。これに対しアップルのクック最高経営責任者(CEO)は同日、命令を拒否すると表明。プライバシー保護かテロとの戦いかが論議を呼んでいる。

    クックCEOは公開書簡で「FBIはセキュリティーを回避する新しいソフトウエアを作ってほしいのだ」と批判し「悪用された場合、全てのロックが解除される可能性がある」と危険性を訴えた。解除の技術は数千万の鍵を開けられるマスターキーに相当し、政府のプライバシー侵害が拡大する恐れがあると指摘した。同社は近く異議を申し立てる方針。

    アーネスト大統領報道官は17日、「単に一つの端末に影響を与えるものを頼んでいるだけだ」と強調した。大統領選に向けた共和党の候補者指名争いで首位を走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)は同日、テレビ番組で「裁判所に100%同意する。解除すべきだ」と同社を批判、「14人が殺された。警戒が必要だ」と語り、安全保障を優先すべきだという考えを示した。

    国家安全保障局(NSA)による個人情報収集活動を中央情報局(CIA)元職員が暴露して以降、米国では当局への不信感が高まっており、IT企業は当局への協力に消極的な姿勢を見せている。

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    それは小生の偏見と先入観だろうというお叱りを承知で申し上げるなら、キリスト教教育は、絶対神に従うことにより、この世の一切の権力に服従しない自由と自律した人格形成を目的にしている。
    つまり、国家への奉仕を超えた人間の育成を目指しているわけだから、国家規範と対立するのは至極当然だ。

    クック氏がキリスト教徒かどうかは知らないが、そのことはこの際あまり重要ではない。
    言いたいのは、キリスト教圏に生活する人たちの根底に流れている精神的背景のことである。

    さて今回、FBIはアップルに対し、持ち主以外の第三者によるアクセスをブロックできる機能を外すよう求めている。

    小生が愛用しているのは未だにガラケーだが、それでも契約時に4桁の暗証番号を登録させられた。これはまぎれもなく、第三者ブロック用。

    それならFBIが、当該機種に設定されている4桁の暗証番号を0000から9999まで順番に入力すればことは済むのではと思うが、そうはいかない。
    なぜかというと、0000と入力した途端エラーと表示され、5分間入力できず、次に0001と入力しエラーになった場合には、今度は10分間入力できない・・・という仕掛けになっているらしいのだ。

    ところで、アメリカのIT企業はいつもFBIに非協力的なのかといえば、そうでもないようだ。これまでにも、個別の要請により暗証番号を教えたことは70件あまりを数えるとのこと。
    それでは、今回なぜ裁判所の命令を拒むのか・・・。

    FBIはあくまでも、ロック解除を求めているのは容疑者のアイフォーン1台だけだと主張しているが、クック氏は恐ろしい前例をつくるものだとして、解除拒否を公開書簡で表明している。

    ロサンゼルス連邦地方裁判所は16日、FBIによるアップルへのロック解除要求を認め、同社に対し「妥当な技術支援」を行うよう命じたのだが、まさに同氏が問題にしているのが技術援助の内容だ。

    同氏はその内容を次のように明かしている。即ち、
    ➀政府が、同社に対しセキュリティー機能を外し、アイフォーンの基本ソフトにパスコードを電子的にインストールできる新たな性能を持たせるよう求めていること
    ②当局がメッセージを傍受したり、医療記録にアクセスしたりすることを可能にする監視ソフトウェアを作成するよう求めていること

    同氏の言い分を鵜呑みにするなら、ロック解除が容疑者のアイフォーン1台だけだとの主張はあたらないということになる。

    この事例を通して考えさせられることはいくつかあるが、主題はやはり自由と規制のバランスだろう。

    自由の観念とは、本来、規制のない状態を選好することを意味する。
    しかし、自由放任は必ず優勝劣敗・弱肉強食を招来する。
    だから、弱者の自由を保障するために弱者の保護が必要となる。
    保護イコール規制の体系のこと。つまり、強者に対しては抑圧の制限という規制、一方弱者に対する開放の促進という規制・・・。
    これらの規制があってはじめて、弱者保護が現実のものとなるのである。
    こうして自由の観念は、おおよその場合、規制の観念へと逆転する。

    自由を金科玉条とする民主主義もまた同様。
    多数参加の多数決制としての民主主義とは、少数者をあらまほしき規制への反対者と位置づけて排除する集団的意思決定方式のこと。言い換えれば、多数者の保護を狙った制度にほかならない。
    しかし人間とは滑稽なもので、一般に多数者は、自分たちは抑圧される側に所属していると信じて疑わないため、これもまた、弱者の自由のための弱者保護という図式になるのだ。

    このようにわざわざ皮肉な見方をしなくとも、自由と規制はまさに表裏一体
    長年にわたり佳き家庭を築いてきた夫婦のようなものである。
    夫がワンマン過ぎても、また妻が出しゃばり過ぎてもうまくいかない。
    アメリカのこの事例は、自由の過剰・規制の過剰がいかに国家と国民にとって有害であるかを示してくれるような気がする。

    そこで自称エセ競馬評論家の小生が、本事例の行方を占ってみる。
    結果はずばり、クックCEOの勝ちと予想する。
    その根拠は、いわゆる高度な政治的判断を優先させるだろうと考えたからである。

    判断にあたり重要なのは、スマートフォンの「バックドア」を必死に見つけようとしている中国の存在だ。つまり、今回のアップルに対する命令により、中国はあらゆる端末にアクセスする企みを加速させるに違いない。

    それでなくとも中国は、暗号化された情報を解除するための電子キーをつくるべきだと主張してきた。そして昨年12月、暗号解読の支援を企業に義務付ける反テロリズム法を成立させた国家なのである。

    いずれにせよ、世界の警察官をめでたく退職したアメリカが、どのようにして自由と規制の均衡を保持していくのか・・・大いに注目していきたいものだ。


    さて、発狂文はこのくらいにし、18日に毒蝮三太夫氏が講演するというので行ってみた。
    もっともこの会場でも、自由と規制について考えさせられるある事例が発生したのだが・・・。

    1.日時  2016年2月18日  15時~
    2.場所  おらが町の市民会館
    3.主催  隣町の商工会議所
    4.内容  毒蝮三太夫氏講演  「マムシ流 元気で長生きするコツさせるコツ」

    13時15分、トウチャコである。


    中国のバックドアはさておき、我が輸送機のバックドアは作業の甲斐あり改善された模様。
    身障者用スペースに止めさせて頂く。


    講演会の開始は15時だが、13時20分の時点ですでにかなりの行列である。


    主催者より消防法の関係があるため、座席数188名+立ち見席20名の計208名が受付先着順により入場できるとの説明がある。
    13時50分、満員となり受付が締切られる。

    この公民館は車いす用の席がないため、小生は立ち見席で拝見することになった。
    ホールに入る。


    キャパシティが188名の小さな部屋なので、後ろの方の立見席からでも壇上がよく見える。
    第一、桑田真澄氏の講演会とは違い無料なのだから、文句を言ったら罰が当たるというものだ。

    小生、人見知りせず話好きなものだから、案内して下さった年配の男性スタッフの方と世間話をしていたところ、1メートル横で事件は起こった。

    歳の頃は70くらいだろうか、やせ形で黒いカーディガンを羽織った小柄な夫人が、目尻をつり上げ大声を張り上げている。概ねこんなやり取りである。

    夫人
    「こんなに立ち見席に空きがあるのに、入場させないなんて人権蹂躙だ」

    男性スタッフ
    「申し訳ございませんが、消防署から指導がありましてこれ以上は無理なんです」

    夫人
    TBSラジオに電話してやる。こんな酷いこと毒蝮は許さないぞ」

    男性スタッフ
    「お気持ちはわかりますが、先着順と立て看板にも表示してございますので」

    夫人
    「じゃあ、1番目の客は何時に来た」

    男性スタッフ
    「確か11時50分頃かと記憶しております」

    夫人
    「ウソつくんじゃない。アタシは見に来たんだ。その時間なら誰もいなかった」

    男性スタッフ
    「万一火事や地震が起きた場合、重大な事態にもなりかねません」

    夫人
    「その時はちゃんと誘導すればいいだろ。それがあんたたちの仕事だよ」

    男性スタッフ
    「私どももボランティアでやっているので、どうぞご理解下さい」

    夫人
    「ホントに毒蝮に言いつけるよ。TBSラジオでも問題になるよ」

    男性スタッフ
    「どうかご理解頂きますようお願いいたします」

    夫人
    「毒蝮が来たらアタシもまた来るからね。よく覚えといてよ」

    そう捨て台詞を残し、夫人はフロアの方に去っていった。


    臨教審に大きな影響を持ったといわれている、1984年「世界を考える京都座会」における議論では、躾けと規範の重要性が指摘されている。

    呼びかけ人であった松下幸之助は、規範教育の大切さを次のように主張した。

    「小学生くらいまでに、人間としての基本的なことをしっかりと教え躾ける必要がある。にもかかわらず、我が国において不十分な状況にある。その要因としてまず考えられることは、太平洋戦争後、子どもを躾けるべき人間として大切なことがあいまいになっている。かつて我が国は、子どもに教えるべき規範をかなりはっきりした形で持っていた。そこに盛り込まれた徳目も、かなりの部分は今日にも十分生かして用いることができるものだと思う。今私たちはあらためて子どもたちに人間としての規範を教え、躾けることを見直し、その内容を人間としてのあるべき姿、理想像に基いて明確なものにしていかなければならないと思うのであります。」

    これに対して寺崎昌男は、
    「中空に浮いたものとしての規範が予定され、教え込まれるとき、その規範は政治的意向によっては、もっと異質な価値に置き換えられる危険性を絶えず持っている。」
    と指摘している。


    14時55分、毒蝮三太夫氏登壇。

    と同時に、恐らく毒蝮氏が直接手渡したであろうマムシのマークが入った千社札を握りしめたオバサマの一団が、20人ほどホールの中にドカドカと侵入してくる。
    どうやら入場券のつもりでいるらしい。
    中には、小生の車いすの操作盤部分にものすごい勢いでぶつかってきたオバサマもいた。

    件の、70歳位の、やせ形で黒いカーディガンを羽織った小柄な夫人は、最前列中央の後ろの階段部分に腰を掛け、何やらご満悦の様子である。

    誰がどのような理由でホールに入場させたのか、スタッフでない小生には知る由もない。
    ただし、公平・公正といった観点からいえば、彼女たちより先に来たのにもかかわらず、帰された方たちも相当数いたということは指摘されるべきだろう。

    で、肝心の講演内容だが、思った通り講演ではなく漫談であった。
    やはり野に置けレンゲ草・・・。毒蝮氏は、爺さん婆さんをいじってナンボの人だ。
    結局、TBSラジオのミュージックプレゼントの方が数段面白かったのである。

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    Posted at 2016/02/21 00:19:41

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    この記事へのコメント

    2016/02/28 18:21:54
    毎度(^-^)

    エエ歳したオバンが(-_-;)
    そう言うのに限って「近頃の若いのは」って宣うんやよね~、あー嫌だ嫌だ(笑)

    毒蝮さん、自分的にはウルトラマンのアラシのイメージしか無いです(笑)
    コメントへの返答
    2016/02/28 19:08:14
    こんばんは~^^
    コメントを頂きありがとうございます。

    そうなんですよね。本来なら「そんなムリは言わないの。主催者のご苦労も考えなさい」と諭してあげるのが年寄りの役目だと思うんですが・・・。

    私も直情型のアラシ隊員が好きでした。
    確か、「撃つなアラシ!」という話がありましたね。
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