
雪解けの頃から言っていた尾瀬への入山を、昨日やっと実現しました。
今回は鳩待峠から入り、山の鼻を経由して尾瀬ヶ原へと、往復20キロ歩いてきました。
その道すがら山小屋の方々、ボッカさん、ビジターセンターの職員、ボランティアさん、ガイドさんと多くの尾瀬人と再会をする事ができ、まさに「人とのつながり」を再認識した旅でした。
もっとも、一番驚いたのは、鳩待峠から入山して、間もなく・・・
「こんにちわ」(山の挨拶)と挨拶をしたら、知っている声が帰ってた。
ふと顔をあげたら、そこに居たのは
「お前、何してるの?」と大学のK教授。
一昨日の新聞で教授の事が大きく取り上げられていたので、いる事は予想していましたが、まさか初っ端にこんな怪物・・・いや、大物に会うとは・・・。
「今日はプライベートですから!」(今回は仕事で尾瀬に行ったわけではないのだ!)
でもしっかり登山道脇でシカ談義などしてしまいました。
一昨日教授に用事があって電話したけど、尾瀬に居たから通じなかったのか!→納得
いやーホントに世間は狭いのぅ。
いや、閉鎖的空間と、変わらない人々・・・尾瀬は特に狭いのだ。
肝心の尾瀬は、残暑にも関わらず植物たちはそれでも少しずつ秋の気配。
池塘に浮いたヒツジグサの葉も、湿原の植物も、周囲の木々も、少しずつ黄色味を帯びてきていました。
湿原には「花の最終ランナー」と言われる「エゾリンドウ」が開花し始めていました。
→一番好きな花なんだよね♪
牛首分岐までの尾瀬ヶ原を歩き、秋の気配のする風を感じながらの2時間の湿原散策。
至仏山も、燧ケ岳も、尾瀬ヶ原も、景鶴山も、牛首も、川上川も、池塘も何年たっても何も変わらない景色。
そしてそこに生きる植物も、毎年同じ場所に生えるオオウバユリもやアケボノソウ、エゾリンドウ、全てが変わらない。
尾瀬に生きる人々も、山小屋も、木道も、ベンチも、何も変わっていない。
変われない、変わってほしくない、変わらないように守らなくてはいけない・・・
尾瀬に行くと改めて人と自然の繋がりを考える機会を与えられる気がする。
Posted at 2010/09/06 13:09:05 | |
トラックバック(0) | 日記