飯山線　森宮野原～足滝間の廃トンネル

　廃トンネル続きですが、今度は飯山線の廃トンネルです。

　飯山線の森宮野原駅を出発して新潟県に入ると、足滝駅に着くまでに羽倉・寺石と２つのトンネルをくぐります。これらのトンネルは新設された物で、以前はもっと信濃川寄りを通っていました。羽倉トンネル脇は２つのトンネル（名称不明）で抜けており、寺石トンネル脇はトンネルがありませんでした。付け替えられたのは羽倉トンネルが１９７４年、寺石トンネルが１９７９年とかなり経っているのですが、不思議なことに地理院地図で２０１５年５月現在、羽倉トンネル部分が修正されていません。２００５年５月の時点では両トンネルとも修正されていませんでした。市販の地図では私の見た限り今も両方修正されていないものがほとんどで、GoogleMapやYahoo!地図でも線形は旧線のままです。

　２つのトンネルの外側の坑口はともに塞がれていますが、内側の２つの坑口は埋められずに残っています。路盤は土砂で埋もれているところもありますが、路盤自体が崩れているところはなく、擁壁もよく残っています。

森宮野原側のトンネルの坑口。奥で塞がっているはずですが未確認です。


森宮野原に向かう列車の車窓はこんなだったのであろう。


擁壁が残る廃線跡。足滝方向。


足滝側のトンネルの坑口。右上のひびが２００５年より大きくなっている。その時も路盤が土砂で覆われていたが、水平な部分もあったので近くまで行けた。現在は水平面がないので、足を滑らすと右の信濃川へ真っ逆さまなので近づくのはやめておいた。