グランド・ツーリングは後半戦に入り6日目を迎えました。フライシートを開けると曇り空一色でしたが雨は降っておらず、もはや北海道の旅のお供となったセイコーマートで仕入れたパンで朝ご飯。ライダーの朝は早く、私がテントを撤収してVFRに積載する頃には半分以上の方が出発しておりました。
キャンプ場入り口には最新型の真紅のRC79型VFR800Fが止まっており、オーナーと少し雑談。フルパニア装備のツアラー仕様を羨望の眼差しで舐め回し、軽やかなV4サウンドを放って去っていく様を見送りつつイグニッションオン。因みに、この方とは翌日の旭川郊外の幹線道路上でも鉢合わせしました。広大な北海道でもこういった偶然はあるものですね。
01 posted by
(C)per
02 posted by
(C)per
03 posted by
(C)per
04 posted by
(C)per
05 posted by
(C)per
極寒の美幌峠
ガソリンスタンドでオートバイに朝ご飯を補充し、ホクレンフラッグの存在を思い出し1本購入。ツーリングネットにねじ込んで差してみましたが、何となく旅人の風貌がプラスされたような気がしないでもありません。
弟子屈の市街地を抜け、ノーズを北に向け国道243号線で美幌峠を目指します。波状段差に注意を払いつつ、ハーフウェットのヒルクライムを敢行。標高525mのヒルトップは高さこそさほど大したものではないですが、カルデラの淵に位置するからなのか風が強く、レインジャケットを貫く冷気に凍えながら展望台へ到着しました。温かい飲み物にすがろうかと思いましたが、じっとしているのもままならない程なので、写真を撮ったら速攻で退散。僅か3分ほどの滞在時間でしたが、屈斜路湖はとてもクリアに見えており、雲はだいぶ頭上に滞留していたのは幸いでした。
06 posted by
(C)per
07 posted by
(C)per
08 posted by
(C)per
09 posted by
(C)per
夏色の丘陵地
前走車と共に美幌町方面へ下っていくと、先ほどまでの極寒が嘘のように晴れ渡り、温もりのある柔らかな陽光が全身を癒してくれます。前日の天気予報では晴れマークが半分位だったのですが、良い意味で裏切ってくれた天気に感謝し、イタリアンレッドのバディとともに満面笑みのあまちゃんライダーはオホーツク海方面へスロットルを開放。女満別空港から離陸する旅客機を眺めつつ、北海道らしい雄大な畑の中を突っ切りメルヘンの丘へと到着です。
10 posted by
(C)per
11 posted by
(C)per
12 posted by
(C)per
風薫る能取岬
オホーツク海側は絶好の晴れ間を見せており、陽光に導かれるように道道76号線へ。能取湖のシルエットをなぞりつつ、木漏れ日降り注ぐワインディングを楽しみます。能取岬手前で
tododesuさん達とすれ違いながら、開放感抜群の突端へと到着。ツーリングマップルの表紙になっていたのも十分頷けます。
網走に住む地元のおじさんに声を掛けられ、休憩がてら暫し雑談。コーヒー買いに来たついでに寄ってみたわ!という何とも贅沢過ぎる日常を羨むばかりであり、周辺のオススメスポットも教えてもらいました。今回は足を運ぶことは叶いませんでしたが、また北海道へ来る目的が出来たというものです。
13 posted by
(C)per
14 posted by
(C)per
15 posted by
(C)per
贅沢・豆大福
ここを道東の最後とし、以後は国道238号線で一路海岸線を北上。交通量は多いですが、関東近郊のそれとは別物のペースであり、6速固定のハイパークルージングが続きます。Z4でもそうでしたが、涼風を直に感じながら走れば、前走車が大型トラックだろうが農耕機だろうが飽きる事はありません。脇道に逸れ、サロマ湖の湖畔でブレイクタイム。道の駅で仕入れた68円の豆大福がこんなにも美味しく感じるのはGTの良いところです。
おやつタイムを済ませ国道238号線に復帰し、果てしなく広がる海を眺めながら小一時間走り紋別の道の駅へ。紋別の蟹の爪をファインダーに収めつつ、稚内から南下してきたという地元ライダーから天候情報を入手。最北端は風が強くかなり寒かったそうですが、久し振りの晴れ間で1泊2日でツーリングをしてきたとのこと。先月はかなり暑かったそうで、7月と8月が逆転したような気候に驚いていました。朝の美幌峠が悶絶モノの寒さだったのも頷けます。
16 posted by
(C)per
17 posted by
(C)per
18 posted by
(C)per
19 posted by
(C)per
クッチャロ湖へ邁進
VFRのエンジンに再び火を点け、オホーツクラインをのんびりと北上。牧草ロールが点在する平原の景色がいかにもな北海道らしさを醸し出しています。ほぼ姿勢が固定されたライディングが続きお尻が痛くなってきたので、休憩がてら興部の道の駅に立ち寄り、ツーリングマップルに載っていたソフトクリームに手を伸ばしました。
この辺りから風が吹き始め、乗り手の体温を徐々に奪い始めます。今日は枝幸町にあるハマナス交流広場キャンプ場に泊まろうと思っていましたが、tododesuさん達からのメールもあり、もう少し先のクッチャロ湖まで走る事に。一応当初のハマナスにも寄ってみましたが、荒れ狂う海風に煽られている僅かなテントを見て、リルートして正解だったなと納得です。
まさかこんな寒さが待っているとは予想だにしていなかったので、あいにく防寒具を持ってきておりません。浜頓別にあるホームセンターのホーマックに立ち寄り、最終手段のホッカイロを購入。両足の裏に貼ってさぁ準備は万端です。
20 posted by
(C)per
21 posted by
(C)per
22 posted by
(C)per
23 posted by
(C)per
24 posted by
(C)per
湖畔地での乾杯
キャンプ場手前の交差点で再びピンポイントで合流し、大盛況のフリーサイトに幕を立てます。昨年利用した際はここまで混んでいなかったのですが、この日は随分と奥の方までテントが立ち並んでおりました。受付のある旅館のお風呂で汗を流し、一段と暗闇の濃くなった湖畔で夕飯。思いがけず
tododesuさん・
chobidesuさんとの初キャンプとなりましたが、そう言えば初顔合わせも最北端であり、東京から1,000km離れた北の大地で会う事の方が多いというのは不思議なものです。
風呂上りのサッポロクラシックで乾杯し、色々と積もる話に花を咲かせ、日付を跨いだあたりでお開き。明日の旅程を楽しみにしながら、Colemanのシュラフへと潜り込むのでありました。
ブログ一覧 |
VFR800 | 日記
Posted at
2017/09/30 20:44:49