• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2018年04月06日

1ヶ月間のボルティー試乗記

1ヶ月間のボルティー試乗記
2018年への年越しを前に、エンジンオイル交換のため近所のバイク用品店へ。冬はさほど走行距離が伸びないと推察されますが、前回交換から既に7,000km近く走っていたので、年内にリフレッシュしておきました。で、帰りのバイクは随分とスリムになったネイキッドバイクに変身(驚)。店員が倒してしまったため、まさかの代車での迎春となりました。
そんなVFRの代車として1ヶ月ほど乗り回したスズキ・ボルティー。ロング・ツーリングに出かけていないので、総合的な評価はしにくいですが、街乗り~ミドル・クルージングを中心とした走行での所感を記録しておきたいと思います。


01
01 posted by (C)per


SUZUKI Volty


1994~2004年に販売されていたスズキ・ボルティー。現行モデルはST250という名前に代わっていますが、20年以上に渡り販売されているロングセラーモデルと言えるでしょう。
250cc空冷単気筒のエンジンを背負い、シンプルなダイヤモンドフレームで構成されるクラシカルな装いは、ドラマや映画に出てきそうな愛くるしさを感じさせます。
乾燥重量は125kgで、なんとVFRの半分。燃費はカタログ値では50km/Lを超えるようで、空いている街中を軽く流すのがメインで100kmほど走りましたが、30km/Lは確実に上回っており、経済性もピカイチです。


02
02 posted by (C)per

03
03 posted by (C)per

04
04 posted by (C)per


STOP & GO


乗り出して真っ先に感じたのが、独特のトルクバンド。正確にはVFRと比較して大きく異なるトルクの出方の違いなのですが、1速の加速が予想以上に貧弱で2速に上げると急にトルクバンドに突入し猛烈な加速を見せるという、なんとも扱いにくい代物。私の運転が下手なだけですが、V4エンジンとはあまりにも勝手が違うので最初はスロットルの開け具合がわからず、信号スタートでグダグダになっていました。リアはドラム式ブレーキで正直ほとんど効いているようには思えませんでしたが、代わりにフロントブレーキは中々強烈。慣れてしまうと意外と扱いやすい気がしました。とは言え高速度域で試してはいないので、第三者的に見れば必要十分な性能と言ったところかもしれません。


05
05 posted by (C)per

06
06 posted by (C)per


バイブレーション


排気量の少ないオートバイでは当たり前なのかもしれませんが、タコメーターが付いていないのも大きな特徴。Z4もVFRもそうですが、どちらかと言うとエンジンの回転数を見ながら走る事が多かったので、これには違和感を覚えました。止まる時もどこまで回転数が落ちているのかわからないので、下手に高い回転域でシフトダウンして猛烈なエンジンブレーキをお見舞いさせられる事も多々。傍から見たら1人でシフト・ショックを頻発させている不審極まりないライダーに見えたはずです。
そして単気筒のシリンダー容量の大きさゆえ走行中の振動はVFRに比べ大きく、正直1時間以上連続して乗るのは厳しかったです。この振動をオートバイの"味"として楽しむという価値観もあり、そう考えると長距離走行には向いていないのも納得。ロングツーリングメインの私との相性はあまり良くありませんが、早朝軽く1時間ほど流してくる位の走行には抜群です。


07
07 posted by (C)per

08
08 posted by (C)per


旋回性能


VFRの場合は、排気量に見合わぬ車体の大きさゆえ、変な言い回しですがバイクに抱きついて走るようなスタイルです。一方、ボルティーは自転車に乗る感覚の延長線のようなスタイルで走るので、その軽量ボディも相まってまぁよく小回りが利くこと。前後に車両がいない事を確認し、90度コーナーへファストイン気味で飛び込んでみましたが、予想以上にバイクが内側に傾き素晴らしい回頭性を示してくれました。VFRでコーナーを走る時はブレーキと荷重移動を合図にせーので曲がるイメージですが、このボルティーはアクセルを開けていないと曲がり続けるのではないかと思う位旋回するので、クイックな切り返しが続くようなタイトなワインディングを走ったら、さぞかし楽しいことでしょう。
但し、タンクが小さくスリムなのでニーグリップが全く効かないのには一抹の不安を感じます。股下がスカスカなのは何だか落ち着かないものですね。


09
09 posted by (C)per

10
10 posted by (C)per


始動性


4輪車でも経験がないキャブレター式燃焼システムを採用しており、冬の朝はまず一発でエンジンがかかりません。チョークでガソリン濃度を調整しながらアイドリングが安定するまで5分程度かかります。アイドリング音が静かであればさして問題にはならないのですが、割と高い回転数を維持するので結構なサウンドをまき散らすのがネック。暖まってしまえばだいぶ音質は落ち着くのですが、早朝の住宅街で暖機するのはさすがに憚られる気がします。


11
11 posted by (C)per

12
12 posted by (C)per


乗り心地


クラシカルなネイキッドスタイルであるゆえ、当然スクリーンやカウルは付いておらず、操縦者は全身でまともに走行風を受け続けることになります。真冬の走行だとこれがボディブローのように効いてくるもので、ある意味速度域を落とさざるを得ない理由にもなるかもしれません。VFRに乗っている時はカウルやスクリーンの恩恵をあまり感じられていませんでしたが、今回ボルティーに乗ったことで改めてその防風性能を痛感させられました。

座る部分はVFRに比べシート幅が狭く、良く言えば乗り降りしやすく軽快な動きに繋がる要素の1つなのですが、その狭さゆえ股下からの振動も相まって30分ほど運転していると臀部に痛みが発生してきます。加えてタンデムシート部分も横幅が比較的狭いので、サイドケースやトップケースがない状態では積載量はやや僅少。走行可能距離も考慮すると遠方地への長期ツーリングには不向きかもしれません。


と、まぁ色々雑多な感想を綴った形となってしまいましたが、良くも悪くもVFRとは全く異なるオートバイであり、バイク初心者にとってはなかなか新鮮な体験でした。2台持ちが出来るなら1台はこういったクラシックスタイルの250ccバイクはアリかもしれません。

13
13 posted by (C)per
ブログ一覧 | その他 | 日記
Posted at 2018/04/06 23:57:18

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

警察と公安の違い
剣 舞さん

スパイダーマン見たいですね( -᷅ ...
銀二さん

2代目の蝋梅(ロウバイ)
ヒデノリさん

【今日のくるまる】「HOLTS B ...
musashiholtsさん

🚶‍♂️大船観音からの切通し散歩
ババロンさん

スッカリ虜に😍
よっさん63さん

この記事へのコメント

2018年4月7日 0:28
バイクの時点である程度の不便さは付き物ですものね、短所をどこまで許容できるのか、自分の求める快適性は何か。倒れてしまったことは残念ですが、VFRの良いところがより見えて、更に愛着も湧いたのではないでしょうか^^
しかし11の写真、このヘルメットはボルティーに不釣り合いでしたね。笑
コメントへの返答
2018年4月7日 12:27
tododesuさん

コメントありがとうございます。

車重の違いが走りや取り回しにここまで影響するとは驚きでした。4輪も重量は車両の性格に繋がる大きな要素の1つですが、2輪はより顕著ですね。乗り換えた時のVFRは重いの何の(汗)

カラーリングのフルフェイスにガッチリプロテクター入りのコーディネートでクラシックバイクに跨る様が、ショーウィンドウに映っていましたが、近寄らない方が良さそうな雰囲気が出ていましたね(恥)

プロフィール

「チーズ工房でアツアツピザを頂きました。弟子屈ではヒョウが降ったそうです。」
何シテル?   05/03 20:17
ペリです。よろしくお願いします。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/4 >>

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

リンク・クリップ

いよいよもって羽田潜入 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/07/21 23:28:48

愛車一覧

BMW S1000XR BMW S1000XR
より遠くへ。よりアグレッシブに。
ホンダ CRF250L ホンダ CRF250L
CRF250Lに乗ることになりました。地図にない新たな旅路を刻んでいきます。
ホンダ VFR800 ホンダ VFR800
VFR800に乗る事になりました。旅が冒険になる、これから共に走っていきます。
BMW Z4 ロードスター BMW Z4 ロードスター
BMW Z4に乗ることになりました。 屋根が開く、それだけで幸せになれる車です。
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation