グランド・ツーリング5日目。既に出発準備をしている早起きライダーの動きに促されるように起床。Coleman Touring Dome STのフライシートを開くと、昨日の雨が嘘のように晴れておりました。
青空を映し出すクッチャロ湖は殆ど波が立っておらず、穏やかそのもの。長袖1枚で丁度良い過ごしやすい朝であり、爽快感溢れる湖畔の空気を味わいながら、撤収作業に取り掛かります。
01 posted by
(C)per
02 posted by
(C)per
03 posted by
(C)per
04 posted by
(C)per
05 posted by
(C)per
06 posted by
(C)per
07 posted by
(C)per
モーニング・クルーズ
昨晩は気づきませんでしたが、早朝のクッチャロ湖キャンプ場はライダーで溢れかえっており、その人気の高さが窺えます。20秒のシークエンスでルーフトップを開放したZ4は、道道84号線・710号線で構成される湖のアウトラインをゆるりとなぞりながら南下。高台にあるクローバーの丘に到着したところで朝ご飯となりました。湖の全景を視野に収める事が出来るとともに、その先にあるオホーツク海まで望めるビュースポットであり、頬を擦る風は清爽そのもの。足元にはクローバーが群生しており、名称の所以となっているのでしょう。
空虚に感じるほどの無人の丘に、Z4と私のみ。いやはや、贅沢過ぎるシチュエーションです。
08 posted by
(C)per
09 posted by
(C)per
10 posted by
(C)per
11 posted by
(C)per
12 posted by
(C)per
13 posted by
(C)per
北緯45度の楽園
俯瞰での景観美を暫し堪能した後は、進路を北へと設定します。海岸線をなぞる国道238号線オホーツクラインをのんびりと流し、道道1077号線へとレーンチェンジ。やがて見えてくる道道889号線入口の案内板をくぐれば、その先には宗谷丘陵を貫く極上のスネークラインが待ち受けています。
なだらかな丘陵地にレイアウトされた最北の道は、緩やかな曲率のコーナーと絶巧のアップダウンが組み合わさった、躍動感のあるドライバーズロード。紫幹翠葉の彩を放つ牧草地を眺めながらオープン・エアで駆け抜ければ、筆舌に尽くしがたいドライビングプレジャーが炸裂です。ストレート・シックスの鼓動を感じながら、白いセンターラインを追いかけ、悦楽の境地に浸る。なんて素晴らしいのでしょう。
頭上の空はスッキリ快晴とはいかないものの、その程度ではこの道の素晴らしさは霞む事はありません。この道を走らずして北海道を語ることなかれ、そう思わせてくれる抜群のシークエンスでありました。
14 posted by
(C)per
15 posted by
(C)per
16 posted by
(C)per
17 posted by
(C)per
遭遇
1往復存分に楽しみ脇道に入ると、たくさんの牛が邪魔をするなとばかりに、黙々と牧草を食べています。遠くに見えるはウィンドファームの連なりであり、風の動きに合わせてゆっくりと旋回する様は見ていて飽きる事はありません。
ゆったりと流れる時間に暫し身を任せ、そろそろスタートしようとイグニッションに手をかけようとした時に、軽快なクラクションが。振り向くと見慣れぬバイク2台が目に入りましたが、
tododesuさんと気づくのにそう時間はかかりませんでした。
双方、東京都心圏域に住んでいるにも関わらず関東近郊では出会わないのに、1000km以上離れた最北端の地でお会いするとは奇遇ですねぇ。
因みに、250kg以上の重量を誇るBANDITのリアには大量の荷物が括りつけられており、サイドパニアもフル装備。これでタンデム移動とは恐れ入ります(震)。
18 posted by
(C)per
20 posted by
(C)per
21 posted by
(C)per
22 posted by
(C)per
サロベツ原野
お互いの旅の安全を交わし道道1077号線に戻った後は、フューエル警告灯が点滅したので、稚内の市街地にあるガソリンスタンドでハイオクガソリンを詰め込みます。
ここから先は、晴れ間が期待できそうなサロベツ原野を目指し、国道40号線へ。高規格なバイパスですがさして面白い道でもなく、休憩所を兼ねたスノーシェッドで小休止を挟みつつ、道道616号線へと早々にルートを変更しました。
宗谷本線とぶつかった先に見えてきたのは、水鳥の飛来地としても有名な兜沼。広大な原野の中にぽつねんと佇む沼ですが、その畔にはオートキャンプ場が位置しています。軽く散策してみましたが、木々に囲まれた落ち着いた雰囲気のフリーサイトがあり、居心地は良さそうです。さすがにまだお昼前なので、ここは次回に取っておくこととし、再びZ4のエンジンに火を点けます。
ここからサロベツ原野に進入する道道763号線は、交通量皆無のローカルロード。頭上の空は不安定な色合いを見せていますが、直射日光を浴びない事はむしろオープンカーには好都合です。お盆休みの混雑など何処へやら、ミドルクルージングを謳歌し、道道444号線へと合流。道路脇に設置されていた外灯やポールも無くなり、ただひたすらに原野を突っ切るそのシークエンスに、ドライバーは笑いが止まりません。360度何にもないのですが、それこそがサロベツ原野の素晴らしいトレードマークと言えるでしょう。
23 posted by
(C)per
24 posted by
(C)per
25 posted by
(C)per
28基のシルエット
サロベツ湿原センターでコーヒーブレイクを挟み、スマートフォンで日照情報を確認し、次なる目的地を海岸線に求めることに。海岸線をなぞる道道106号線は、北海道ではお馴染みのオロロンラインであり、オトンルイ風力発電所を望むシーサイドロードです。
昨年のGTでは生憎の雨模様でしたが、今回はゆったりと旋回する28基のプロペラが視界に飛び込んできます。
しかしこのオロロンラインの凄い所は、フロントウィンドウの先に見えてきたウィンドファームの大きさが一向に変わらないこと(笑)。定規で引かれたようなストレートラインを進んでも進んでも、同じ景色がずっと続いており、スピードや距離の感覚がおかしくなる程です。荒涼とした雰囲気を放つスーパーストレートは、6速3,000rpmを維持する桁外れの破壊力であり、東京では決して味わえない非日常の旅を実感。やっぱり道北は何度走っても驚きが薄れる事がありません。
26 posted by
(C)per
27 posted by
(C)per
28 posted by
(C)per
29 posted by
(C)per
蕎麦ロード
ひたすらに国道232号線を南下すると、徐々に雲行きが怪しくなり、時折小雨もパラつくようになりました。海の向こうに見えるはずの焼尻島は完全に靄の中に隠れており、ここで海から山へと思考をスイッチすることに。苫前町から国道239号線に入ると、徐々に標高を上げていく山岳路の様相を呈してきます。とは言ってもそこは北海道、道そのものは極めてツアラー寄りであり、クローズスタイルながらも高低差400mの冷涼地をサイドウィンドウ全開で快走。時折対向車線に現れるハング・オンで疾走するバイクからも、この道がドライビングファンに包まれている事を表しています。
国道275号線にスイッチすると様相は一変し、穏やかなカントリーロードが続きます。車を停めると、辺り一面蕎麦畑の絨毯が広がる驚きの景色が広がっており、畑の境界線は遥か彼方。後で知りましたが、ここ幌加内は蕎麦で大変有名なんですねぇ。この後、20分近くのんびりと南下し続けましたが、沿道の畑はずっと蕎麦でした(驚)。
30 posted by
(C)per
31 posted by
(C)per
32 posted by
(C)per
33 posted by
(C)per
34 posted by
(C)per
今日は宿へ
さて、そろそろ今夜の宿泊地を設定するのですが、今夜は台風上陸の影響により嵐が想定されるとの事。しかも、かなり強烈な低気圧のようで、今夜は宿を取ることにしました。
国道275号線沿いのホクレンで給油を済ませ、汚れまくりのZ4を洗車し、綺麗ピカピカにしましたが、その直後に雨が降りてきました(泣)。道道98号線で旭川に向かうにつれて、その雨脚は強くなる一方であり、本日のドライブはここで切り上げ、真っ直ぐ宿へ向かうことにしました。
じゃらんで予約した旭川の扇松館は、なかなか古めかしくレトロな雰囲気を醸し出す和館です。ポイントも溜まっていた事もあり、1泊5,000円でリーズナブルに確保する事が出来ました。
さっそくお風呂に入り1日の汗を流し、濡れているテントやタープを部屋の中で乾かします。テレビで流れる地元の放送局では、しきりに台風情報をアナウンス。さて、明日はどうなる事やらと心配しつつ、久々の布団の寝心地の良さにあっという間に就寝するのでありました。
35 posted by
(C)per
Posted at 2016/09/17 20:47:03 | |
トラックバック(0) |
BMW Z4 | 日記