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キミ・ライコネンのいないＦ１
アロンソに押し出される形でフェラーリを離脱しラリーへ。勝ちたい気持ちは失せてないがレースそのものをライコネン自身楽しんでいるように見える。
そんな中で迎えた今シーズンのＦ１でついに最年少タイトルを塗り替えた
「迷える天才」セバスチャン・ベッテル
今シーズン、チャンピオンになってハミルトンの記録を塗り替えてほしいと常々言ってきたケド「ホラ、俺の言ったとおりだ！！」というよりむしろ「ホッ！」とした。
シーズン序盤は驚異的な速さを見せるもののトラブルに泣き、中盤は出遅れた焦りからかミスを連発チームメートウェバーの後塵を拝し続けるどころか、バトン・ハミルトンのマクラーレン勢にも先行を許す格好なってしまった。
ホッケンハイムで八百長(あいつがやると八百長、他ならチームオーダー)を行使しモンツァ前には唯一特認テストを行ったフェラーリが突然生き返り、アロンソ連勝。
モンツァではベッテルが４位。実はこのモンツァでの４位と言うのが大きな意味を持つ。レッドブル捨てレースとまで言われたモンツァでオプションタイヤをラスト１周まで引っ張って獲った４位である。表彰台は逃したものの、不利な状況で最小失点にとどめた。前戦までのベッテルとは明らかに違うレース運びだったのだ。続くシンガポールでも敗れこそしたがアロンソを最後まで追い詰めた。「速い」に「強さ」も加わったと感じたのがこの２戦、逆転への足がかりとなる。
鈴鹿で圧勝、アロンソにポイントで並び守りに入ったウェバー追撃へ
しかし、韓国で無念のエンジンブロー、ウェバーがリタイヤしたためチャンスだったがむしろ、アロンソが勝ち余計不利な状況に…
多方面から「ベッテルはウエバーに譲るべき」の声が圧倒的多数を占め始めた。
３年前、ライコネンは残り２戦でハミルトンに一度ポイントで離された、間にはアロンソが…その後は周知の通り２連勝大逆転でライコネンがチャンピオンになった。
今年と非常に似ている結果となった。違うのはポイントリーダーとの間に入っていたのがチームメートだったこと、それにより「チームオーダーを出すべき」となった。
しかし、レッドブルは最後までチームオーダーを出さなかった。今にして思えば結果オーライ。
ベッテル、アロンソのモンツァ以降を比較
ベッテル、３ＰＰ、３勝、２位１回、４位１回、リタイヤ１回
アロンソ、２ＰＰ、３勝、３位２回、７位１回
がっぷり四つだった、アロンソは正に悪魔と呼べるほど恐ろしい。
しかし、勝つのは悪魔ではなかった！
ライコネンとベッテルって仲がいいだけじゃなくタイトルの獲り方まで似てる。
ドイツ人史上２人目のチャンピオン誕生となった。

初代ドイツ人王者で今年から再び現役として戦っているミハエル・シューマッハからも祝福を受けた。

遂に新たな歴史が始まった。
セバスチャン・ベッテル史上最年少チャンピオン！！！！！
アロンソ(極悪マユゲ)にシートを横取りされる形でフェラーリをクビにされ今年からラリードライバーとなったキミ・ライコネン
そのライコネンと親しく「今年のチャンピオン」とライコネンも推したドライバー、それがベッテル。
ありとあらゆる最年少記録を塗り替えとうとう最年少チャンピオンまでいただいた！

ただ、今シーズンの彼は決して平坦ではなかった。
序盤はマシントラブル、中盤はランキングから離されて焦ったのか自身のミス、終盤戦になって実力通りのドライビングが出来るようになり「決して最後まで諦めるつもりはない」と公言！

その言葉通りに最終戦アブダビGP
ベッテルの前に立ちはだかるものはなかった。ポールｔｏウィンで昨年に続き最終戦を優勝で飾る。
最後の最後にチームメートであり強敵ウエバーを逆転、ポイントリーダー極悪八百長クソマユゲをも逆転！デビュー以来初めてポイントリーダーになったのが２０１０年最終結果だった。
今シーズン優勝を上げたドライバーで唯一ポイントリーダーになってなかったのもベッテルだけ(優勝してないマッサがポイントリーダーになったこともあり)で今シーズンは試練の年となったかに見えた…が！神様はベッテルを見放さなかった。逆に悪魔(アロンソ)の挑戦を退けた。
レッドブルのマシンは速かったがそれを操るベッテルは更に速かった。