
今から7年前の冬・・・・
とあるショップをのぞきに行ったところ、
ほかの十数匹はみんな寝ている中で、
1匹だけ一生懸命ご飯を食べながら
食器のフチをコッコッと音を立てて噛んでいた仔を発見。
クリクリッとした目がとっても可愛く、
なんだか自分を待っててくれてた気がして
連れて帰らない訳にはいかないほど気に入ったのを
今でも思い出します。
そのニューヨークから来た留学生は、栗色の毛並から「マロン」と命名。
初めてのフェレットとの同居は、未知な事ばかりでしたが
7年以上一緒にいると、子供のように思えて
いつしかなくてはならない存在になっていました。
以前より多少体力も落ちてきたし、寿命は7~8年と言われているので
ここ最近は心の準備をしてきたつもりでした・・・が
あまりにも突然のことでした。
1月末に体調を崩したので、次の日すぐ病院へ。
緊急を要したのでリスクはあるものの開腹手術することに。
麻酔が覚めるのを待ち、その日はひとまず入院させて帰宅しました。
入院3日目の早朝連絡が来て、不安な気持ちで病院へ面会に。
手術時に何カ所か腫瘍があることが発覚し、かなり深刻な状況とのこと。
フェレットに詳しい先生のお話しから、言わんとしていることは理解できました。
自力でご飯を食べれない状態で連れて帰るのは、ある意味覚悟が必要でしたが
病院が嫌いなマロンにとってはそれが一番と判断し自宅へ連れて帰ることに決めました。
仕事の機材をリビングに移動し、いつも目の届く所に休ませ
ほんの少しのフードと薬をあげ、夜は添い寝をして様子を見守る日々。
手を握ってあげたり、声を掛けたり、話しも沢山しました。
いままでの感謝を込めて何でもしてあげたい気持ちでしたが
自分のできる事はあまりにも少ないのに気付きました。
かなり衰弱した体ながら相当頑張ったんだと思いますが
退院して4日目の深夜、2月4日に旅立つ時を迎えました。
顔は優しく穏やかで寝ているかのようでしたが
寝姿は普段と違い、手と足は行儀良く揃えられていました。
その夜は枕元で添い寝をして翌朝最後の室内巡回を一緒に済ませたあと
籠に寝かせ花で綺麗に飾って旅立ちの準備をしました。
ゆっくりお別れをしてから霊園へ向かい、小さい骨壺に入って家に戻りました。
7年4ヶ月の短い命でしたが、自分を楽しませたり、困らせたり、心配させたり
なにより心の支えになってくれたマロンには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
マロンも楽しい一生だったと思ってくれていると良いのですが・・・
ありがとうマロン、また逢う日まで・・・
Posted at 2010/02/14 06:08:21 | |
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マロンのはなし | ペット