
(画像:HONDA BEAT サービスマニュアル シャシ整備編 より)
この春、ビートのエアコンを自分で修理した。
エアコン修理は旧車乗りの鬼門と言われる。部品が高い、修理に手間がかかる、直してもまた壊れる‥。電装屋に「30年前の車なんですが、まだ部品は多少出るようで‥」とか言いつつ尋ねてみても、やんわりと断られる。きっとプロにとって割に合わない仕事なのだろう。
それでもエアコンを直したかったのにはわけがある。「新車当時の機能・性能の再現」を目指すからである。正直、オープンカーにエアコンなんていらない。暑ければ乗らなければいいし、どうせ冬は雪で乗れない。しかし、これまで少しずつ手をかけながら、徐々に新車当時の機能を取り戻している私のビートにおいて、唯一化石のように動きを止めているモノがある‥そう、エアコン。これ、動くのか?まともに使えるのか?もしかしたらリアエンジンだし、結構冷えるのでは?‥などと考え出すと、もう止まらない。ネットを漁り、全国各地から我が家に部品が集結するのに、そう時間はかからなかった。
【ガス系】
・コンプレッサー(リビルド)
・コンデンサー(リビルド)
ビート専門店より購入
・エバポレーター
・エキスパンションバルブ
・エアコンガス
・高圧ホース
モノタロウで購入(購入後まもなくエキパンが供給停止!危なかった!!)
・リキッドタンク
・134a対応Oリング
メルカリで購入。エアコンを直さずじまいだった元ビートオーナの処分品。意志は受け継がれた‥!
・レトロフィットキット
デンソー製。通販で購入
・エアコンホースの一部
漏れ無しと記載のあった中古ホースをヤフオクで購入
・リキッドタンクのステー
元々のステーが錆びていたため、中古部品をヤフオクで購入
・ボルトナット各種
モノタロウで購入
【電気系】
・コンデンサーファンモーター
ビート専門店より購入
・リレー(ラジエータ、コンプレッサー、コンデンサー用3つ)
モノタロウで購入
・ブロアファン
程度良の中古品(アクティ用)をヤフオクで購入
エアコン修理と聞けばガス漏れ修理と考えがちだが、今回は電気系含め、変えられるものは全て変えることにした。エアコンが動きを止めているのには、どこかに不具合があり、何か壊れた理由があるからである。
私のビートは手に入れた時から、A/Cボタンを押すとランプは点灯するが、コンプレッサーは回らないという状態であった。ガスチャージバルブを触ると、高圧側から「しゅ‥」と弱々しくガスが漏れる。ということは、ガスはほぼ抜けており、圧が上がらないのでプレッシャースイッチが入らず、コンプレッサーのマグネットクラッチがつながらないのだろう、と推測できる。
もちろん、他の電装系(例えばサーモスイッチ)が不良になっていることもあり得るが、いずれにせよガスが入っていないと診断ができない。ということで、ガス漏れを直しつつ、システムを分解しながら故障した原因を探ることとした。(続く)
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2025/07/02 12:03:46