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2025年07月04日 イイね!

エアコン修理記(2)分解・診断

エアコン修理記(2)分解・診断ビートのエアコン修理が面倒な理由の1つは、フロア下に配管が通っていることにある。そのためエアコンシステムを分解するには、車全体を持ち上げる必要がある。これだけで一手間である。

まずリアバンパーを外し、コンプレッサーを取り外す。前日にボルトにラスペネを吹いていたせいか、難なく取れた。次に、コンプレッサーにつながるエアコンホースを外す。ホースに大きな傷みや漏れはないようだ。

続いて、エンジンルーム横を走るエアコンパイプのステーを取り外し、ボディから外そうとする。しかし、上からやっても下からやっても、ひねってみても抜けない。ごそごそしていると、パイプにクラッチホース(すでに廃盤)が当たっていることを発見し、諦めた。しかし、エアコンホースを動きやすくにしたことで、他の脱着作業はやりやすくなった。

次に車の下に潜り、フロア下の配管を外す。配管の接続部にスパナとモンキーで挑む‥外れた。こちらもガス漏れはなさそう。しかし垂れてくるオイルの綺麗なこと!少し黄色っぽいが汚れもなく、まるで新油、といっても過言でない。ということは、コンプレッサー本体の故障の可能性は少なそうである(マグネットクラッチはダメかもしれないが)。

続いてボンネットを開け、再び車の下に潜り、コンデンサーを外す。コンデンサーとディスチャージホースの接続部が、埃と汚れでコテコテになっていた。ガス漏れの跡と思われる。ホースを外そうとするが、どう頑張ってもナットが緩まない‥。コアとして送り返す予定のコンデンサーを壊してもいけないので、外すことを諦める。高圧ホースの中も錆や汚れはなく、きれいな状態である。このことから、故障の原因がガス系ではなく、電気系であることが推測される。

続いて車内に移動。ダッシュボードのパネルを取り、ブロアファンとエバポレータを取り外す。ブロアファン、汚い‥。ファンモーターからは黒い埃の塊が大量に出てきた。エバポレーターユニットを分解すると、エキスパンションバルブの入り口と出口に大量の埃が付着していた。先ほどのホースと同じく、ガス漏れの跡と思われる。

ここまでの分解でエアコン故障の原因は、高圧側の圧力が高くなり過ぎ、ガスが漏れたことが原因の1つと推測される。すなわち、高圧側の圧力が下がらないのであれば、コンデンサーの冷却に問題があると考えられる。

コンデンサー自体に大きな損傷はなかった。外したコンデンサーファンモーターに12vを通電すると、「ひょ‥」と弱々しく回った。ファンモーターが劣化しているようである。しかし、後日入手した新品のファンモーターのと比較して、極端に回転が遅いようには見えなかった。とはいえ、30年以上働いた(少なくとも取り付けられていた)部品なので、交換する。

ここまでの分解、診断作業に数日を要した。エアコン作業はとにかく時間がかかる。まず、部品は各所に点在する。分解しようとすると、緩まない、外れない。部品の錆や汚れや埃も多く、外した後に部品側、車体側それぞれに掃除が必要である。思い出すだけでため息である。

しかし、「分解」「診断」「清掃」「組み付け」「試験」、これら全てをパスしないと修理は終わらない。エアコン修理は、それらの作業一つ一つが別の場所で発生し(特にビートのようなリアエンジン車は)、部品の点数も多く、部品が壊れやすく繊細で(新品のエキパンは二度と手に入らない!)、そして作業の一つにでも抜けがあると修理が失敗する(ガス漏れ、動作せず、等)。要は、作業の全てに完璧を求められるのである。辛い。辛すぎる…。(続く)
Posted at 2025/07/05 20:39:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年07月02日 イイね!

エアコン修理記(1)部品手配

エアコン修理記(1)部品手配(画像:HONDA BEAT サービスマニュアル シャシ整備編 より)

この春、ビートのエアコンを自分で修理した。

エアコン修理は旧車乗りの鬼門と言われる。部品が高い、修理に手間がかかる、直してもまた壊れる‥。電装屋に「30年前の車なんですが、まだ部品は多少出るようで‥」とか言いつつ尋ねてみても、やんわりと断られる。きっとプロにとって割に合わない仕事なのだろう。

それでもエアコンを直したかったのにはわけがある。「新車当時の機能・性能の再現」を目指すからである。正直、オープンカーにエアコンなんていらない。暑ければ乗らなければいいし、どうせ冬は雪で乗れない。しかし、これまで少しずつ手をかけながら、徐々に新車当時の機能を取り戻している私のビートにおいて、唯一化石のように動きを止めているモノがある‥そう、エアコン。これ、動くのか?まともに使えるのか?もしかしたらリアエンジンだし、結構冷えるのでは?‥などと考え出すと、もう止まらない。ネットを漁り、全国各地から我が家に部品が集結するのに、そう時間はかからなかった。

【ガス系】
・コンプレッサー(リビルド)
・コンデンサー(リビルド)
 ビート専門店より購入
・エバポレーター
・エキスパンションバルブ
・エアコンガス
・高圧ホース
 モノタロウで購入(購入後まもなくエキパンが供給停止!危なかった!!)
・リキッドタンク
・134a対応Oリング
 メルカリで購入。エアコンを直さずじまいだった元ビートオーナの処分品。意志は受け継がれた‥!
・レトロフィットキット
 デンソー製。通販で購入
・エアコンホースの一部
 漏れ無しと記載のあった中古ホースをヤフオクで購入
・リキッドタンクのステー
 元々のステーが錆びていたため、中古部品をヤフオクで購入
・ボルトナット各種
 モノタロウで購入

【電気系】
・コンデンサーファンモーター
 ビート専門店より購入
・リレー(ラジエータ、コンプレッサー、コンデンサー用3つ)
 モノタロウで購入
・ブロアファン
 程度良の中古品(アクティ用)をヤフオクで購入

エアコン修理と聞けばガス漏れ修理と考えがちだが、今回は電気系含め、変えられるものは全て変えることにした。エアコンが動きを止めているのには、どこかに不具合があり、何か壊れた理由があるからである。

私のビートは手に入れた時から、A/Cボタンを押すとランプは点灯するが、コンプレッサーは回らないという状態であった。ガスチャージバルブを触ると、高圧側から「しゅ‥」と弱々しくガスが漏れる。ということは、ガスはほぼ抜けており、圧が上がらないのでプレッシャースイッチが入らず、コンプレッサーのマグネットクラッチがつながらないのだろう、と推測できる。

もちろん、他の電装系(例えばサーモスイッチ)が不良になっていることもあり得るが、いずれにせよガスが入っていないと診断ができない。ということで、ガス漏れを直しつつ、システムを分解しながら故障した原因を探ることとした。(続く)
Posted at 2025/07/02 12:03:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2024年07月23日 イイね!

お小遣いで楽しめる自動車遺産

お小遣いで楽しめる自動車遺産ミッドシップの軽スポーツカーという自動車史に残る一台。現存車数も多く、修理情報も中古部品も豊富。お金がなくても週末のドライブと整備が楽しめる、庶民には理想的な趣味車です。
Posted at 2024/07/23 14:12:15 | コメント(1) | クルマレビュー
2022年11月12日 イイね!

クーガ、初の洗車

クーガが来たら、最初の3ヶ月で「初期化」をしようと決めていた。

クーガのデビューは2013年。One Ford Programに則って中型SUVを世界で共通化し、米国ではエスケープ、欧州ではクーガの名で販売した。使い勝手と操縦性、乗り心地を高く評価されたこの車、8年経った今どう感じられるのか、それを知るために可能な限り新車の状態へ戻すことにした。機関を治して、汚れを落として、傷みを治す。要は「極上中古車を作る方法」の実践である。

まずはボディの状態をつぶさに見るため、洗車をする。普段は年数回の機械洗車で済ませているが、今回は自分の手でボディを洗って触って、確認する。

まず、シャンプー洗いで埃と汚れを落とす。ジンジャーエール色の塗装、なんだかツヤがなく、色ボケしているように見える。何せ新車の状態を見たことがないので、汚れのせいなのか元々こういう渋い色なのか、よくわからない。

カーシャンプーをホースの水で泡立て、スポンジに浸しルーフに載せる。脚立がいるのはカングーと同じ。だがどうも泡立たない。濃度を濃くして洗い直し、ようやく泡立つようになった。泡で汚れを浮かせながらスポンジを滑らせ、たっぷりの水ですすぐ。マイクロファイバーのタオルで拭き上げると、塗装表面にツヤが出た。どうやら汚れが蓄積していたらしい。

続いてトラップ粘土を手に取り、水を流しながら撫でる。あっという間に粘土の端は真っ黒に。何度も粘土を折り返して繰り返すこと小一時間、塗装面はツルツルになった。

続いてガラスのウロコ取り。ウロコがなくなりガラスが水に馴染むようにまで、研磨用スポンジを使い、作業を繰り返す。結果、ガラスもピカピカに。





前から。ボンネットやフェンダーのプレスラインが複雑なことに気づく。広い表面を間延びさせない工夫か。白色の方が陰影が映えそうで、好みかもしれない。





後ろから。テールランプやエンブレムの周りの凹凸が細かく、隙間に汚れがこびりついていて、落とすのに苦労した。ゴムモールやプラスチックのトリムにはスレや汚れあり。これはまた今度。

洗車の結果、塗装の状態はとてもよくて満足…だったのだか、右リアフェンダーに凹みを発見。アーチパネルの隙間には軽い錆が。これは板金だな。

翌朝、窓からクーガを見ると、朝日に照らされたボディが黄金のように輝いていてびっくりした(冗談抜きで「金ピカ」だった)。曇りだと少しくすみ、雨だと水滴にメタリックが映える。ジンジャーエール、天気によって表情を変える、なかなかいい色です。
Posted at 2022/11/12 06:23:49 | コメント(1) | トラックバック(0)
2022年10月29日 イイね!

いま中古で買える最もお買い得なSUV

いま中古で買える最もお買い得なSUV形とインテリアが好みであれば、おすすめです。
Posted at 2022/10/29 14:28:54 | コメント(0) | クルマレビュー

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「猛暑の中エアコン全開で走っていたら…ブレーキペダルストッパー崩壊。整備、終わらせてくれない…😅」
何シテル?   07/23 20:25
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