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NSXタイプRのシフトノブは92Rと02Rでは形状が違います。

92Rは、ドライビンググローブを着けてシフトチェンジをするための形状です。
02Rは、素手でチェンジをするための形状なのです。

クーペの方や他のホンダ車オーナーが換装されますが、形状の違いを考えてから交換して下さい。
02Rは6速のシフトパータンがノブきょうに刻まれてるので6速車にしか合いません。
92Rは、ノブにシフトパータンが刻まれて無いので92Rの形状を好まれる方には全て合います。

「先日モテギのスーパーGT時に集まった多くのNSXを見ても、シートのサイド部が傷んでる車が多いから、その理由を当日来ていたロクゼロの人に話を聞いてみました。」

下記がメールで回答してくれた内容。

サイドの部分は、正式にはサイドボルスターとでも言うのかも。
我々はシートのメイン部、サイドボルスター部と呼んでました。
メイン部はお尻の収まりとか座り心地、サイドボルスターは横Gに対し体をサポートするのに重要です。


ホンダの車は、と言っても昔のですが、プレリュードとかインテグラとかアコードにしても全高が低くスポーティな機種が多かったのでサイドボルスターは他社に比べて高めでした。
逆にステップワゴンやSMXなどはサイドサポートは殆ど無く平らなシート。こう言う風に割り切るのがホンダらしかったと思うのですが。
かつてのスポーティな背の低いホンダ車の場合、乗り込む時にシートバックのサイドボ ルスター部が常に擦れる為に痛みます。
クッション部のサイドボルスターも他社に比べて出っ張ってますから痛みはしますが低い着座ゆえ上から乗り込む型になるので、シートバック部に比べればマシです。
逆に背が高く着座位置も高いSUVなどの場合はシートクッション部のサイドボルスター部に負担がかかります。乗り込む時に必ず擦るから。

昔々の話ですがホンダがいすゞと提携していた頃、ビッグホーンにハンドリングバイロータスとイルムシャーと言う２バージョンがあり、どちらかの方はレカロシートを採用。

ホンダでも参考にしようと取り寄せたのですが、ビッグホーンの様に着座位置が高い車に付けるレカロなので専用設計のシート。

乗り込むのにクッション部のサイド ボルスターが引っかかるので、クッション部は殆ど平らな形状をしていました。


何れにしてもサイドボルスター部はメイン部に対し常に擦られ負荷がかかりますから、表皮材も中のウレタンも痛みます。

ウレタンもメイン部に比べると発泡密度の高いものを使用しているのですが、長年使用すると切れたりフレームから剥がれたりして傷んできます。

表皮材も当然痛むので、サイドボルスター部が高い機種の多いホンダの場合、耐摩耗性は他自工さんより厳しく設定されています。

本革仕様で「ホンダの革は固いなぁ」と思われる方も多いと思いますが、耐摩耗性を上げる為にどうしても塗膜が厚くなり固くなってしまいます。


ホンダの耐摩耗性のスペッ クは他社に比べると非常に厳しいのですが、それより厳しいのがトラック等を製造しているメーカーさん。

なんたって乗る距離も乗用車の比じゃないですし、宅配に使用している車などは、１日に何回乗り降りするのか・・・・

どんな表皮材を使っても、サイドボルスター部は確実に破れるとぼやいてました。

以前にロクゼロではボルスター部の擦れる部位にシートベルト素材を使ったシートを作ったことありますが、それ位しないと持たないでしょうね。