
(前回より)
ドアを開け後方の車に突進
俺)『ぐぁるるるるる~~~~っ!!!』
病院の受付まで聞こえただろう(嘘)雄叫びにビビったのか
運転手が飛び出て来ました。
っていうかこいつ当てたくせに車を30センチ位しかバックさせていない!
(写真ご参照)
※以下 " " は私の脳のシナプスを一瞬の内にしかも極めて冷静な
状況判断の下駆け巡った心の声です。
"相手の車はボルボのステーションワゴンのデカイほう"
"運転手はいかにも医療機器の営業マン"
"年令40才前後、小奇麗というよりおしゃれ系のスーツと髪型"
"いかにも系の営業車じゃないから個人事業主かちょいバブリー系のリーマン!?"
"保険加入は100%間違いない!"
"おっと品川ナンバーだっ!! もらった~~~っつ!!!!!!"
俺)『ぶつけてんじゃねぇーぞてめっ!!』
ボルボ)
『ぶつかってますぅ~!?』
俺)『ぶつかってますぅ~!? じゃねーぞこのやろ 見りゃわかんだろっ!!』
ボ)『あっぶつかってますねすみません』
俺)『いいから免許証出せ それと現住所と携帯と自宅の番号
紙に書いてよこせ あと俺の連絡先書くから紙くれ ペンも』
ボ)『はいわかりました』
*****お互いメモに書き書き中*****
ここで自分の車の被害状況ですが、実は、ボルボのナンバーボルトが当たって塗装が
1㎠剥がれただけ つまり相手が止まろうとしてコツンと小突いただけなのですが…
ボルボがとろとろメモに書いている間にこちらは保険会社に即コール♪
保険会社は『最近物騒で逃げる当事者もいますからすぐに警察を
呼んでください!』とのことなので即110♪
俺)『車ぶつけられたんだけど』
警察)『ケガはされましたか?』
俺)『してない』
警)『それでは直ちに向かいますので大体の住所を教えてください』
俺)『○○○○病院の前』
警)『お宅様の携帯GPSだと入口のロータリーの所なのですが』
俺)『そこまで分かってるなら聞く前にとっとと来いよっ!』
警)『分かりました すぐ向かいます』
電話を切るとボルボがようやくメモを渡し、見ると住所は目黒区
すみませんと言いながら今度は自分の方の保険会社に連絡の様子
その間ボルボの車体を見ると、荷室にはやはり医療機器の様な物
ゲッ こいつの車キズだらけ!左側ドア前後ともガリガリ
前後バンパーガリガリ ホイールはリムが無くなるくらいガリガリ…
全部ガリガリッ!
ガリガリクン)『あのう 保険会社のほうが代わってくれと言うんですけど』
俺)『ああ』
ガ)『すみません』
保)『このたびは・・・・・・・・』
俺)『今警察来たから掛け直してくれ ブチっ』
クラウンパトが来ると思いきやなんとチャリのオマワリ一人で拍子抜け
けど何故か眉間に力が入る自分がいる…
オマワリ)『当事者の方ですか?』
眉)『顔見りゃわかるだろっ!』
オ)『それでは状況の方ですが』
眉)『止まってたら後ろからぶつけられた
しかもはじめは当たってないとぬかした』
オ)『それで間違いないですか?』と (ガリ)に
ガ)『間違いありません』
オ)『了解しました それでは事故報告書を作成しますので車検証
と免許証をお願いします』
眉)『俺も?』
オ)『お願いします』
オマワリはまず(ガリ)に会社名や電話を聞き、次にこちらに
同様の質問をしようと、
オ)『お勤め先の名刺はありますか?』
とかぬかしやがるから、
眉)『そんなもん警察に見せる義理はねーから俺が書くからよこせ』
オ)『お願いします』
で、オマワリの黒いチャリの荷台の上に置かれた紙に会社名等々を
記入しながら、
眉)『こいつの車見てみろ こんなヤツに運転させていいのかよ
危険なのあんたも見りゃわかるだろ 何とかしろよ』
オ)『そういわれてもねぇ~ 気持は分かりますけど…』
それに引き換え俺の車はこんなにきれいだろ目線でオマワリの目線を
110クンに仕向け、
眉眉)『こんなヤツに当てられた方がたまったもんじゃねーよ』
"キズはちっちゃいけど…"
気が付けばちょっと離れたところからタクシーの運チャンが
結構いっぱいこっちを……
そんなことは無視して今後の展開を極めて理性的にかつ建設的に
組み立て、パーフェクトなストーリー展開へといざなうべく頭がまわるまわる♪
オ)『後は警察署で保険求償に必要な事故証明云々…
ではこれで終了ですので』
眉眉眉)『しゅうりょう!? ところであんたの名前と所属は?』
すると小さな紙に印刷されたものに自分の名前を書き、差し出しました。
オ)『最後にこちらの道路は一応駐車禁止なので、駐車場に…』
眉眉眉)『駐車場に入らない車だからここで待ってんだろっ<`ヘ´>
乗ってりゃいいんだろ』
オ)『先程もここで民間の取り締まりでキップ切られた方が
風邪ひいて病院に来てチョット停めただけなのにと
交番に 来られましたが、こればっかりは…
民間委託の取り締まりは3分もかからず終わりますので…』
眉)『だから乗ってるってんだろ<`ヘ´>』
オマワリが帰るとガリ野郎が携帯をよこして保険会社と話して下さいと
言うので、一通りの受け答えをして終了。
迷惑云々すみませんでした云々ともごもご言い、後は保険会社云々…
うざいし親が病院からそろそろ出て来るころかと思い、終了。
自分は車に戻り、ガリも車に… と思いきや、そのまま病院の中に…
それから10分ほど経った頃でしょうか。
薄い黄緑色のシャツの上に更に濃い緑色のベストを着た
2人組のおっさんが前の方から登場!!
前方の車には運転手がいるようで、後ろの方に向かって行きます。
そうです、ガリなボルボの方に!!!!!
このとき、一瞬 いや限りなく0秒に近い一瞬だけ、先程渡されたガリの
携帯に電話してやろうと思った自分の優しさに乾杯♪♪♪
誰も乗車していないことを確認し、端末を打ち込み、
次に少し距離を置いたところで1~2分くらい経過後
出力された黄色くて赤い文字の見える魔法のシールを
手に持ち、ガリなボルボのフロントガラスに添えている
片方のおっさん いや相方を、もう一方の相方がデジカメでパシャッ☆
見事な3分間でした(爆)
流れるような見事な連携 しかしM1ごときの比ではなく、
久し振りに腹の底から笑かしてもらいました>^_^<
********次回 ○○自動車 オーダー編につづく******** たぶん