• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2016年11月17日

【桐生のクローバーな会社へ①】 特急「しらゆき」と「かがやき」のお話し

【桐生のクローバーな会社へ①】 特急「しらゆき」と「かがやき」のお話し


11月17日(木)
群馬県桐生市の「クローバーな電装メーカー」へ、
泊まり出張です(^^)



8:05 北鯖江から521系3次車の、231M 芦原温泉行きに乗車。


福井駅1番線に入線。


683系4000番台、4001Mサンダーバード1号金沢行に乗り換え。
福井の次は、終点金沢まで停まりません。


出張先は群馬県桐生市。
いつもの一周きっぷではなく、乗車券は信越本線 犀潟まで。

この理由は、またあとから・・・!


金沢から、北陸新幹線。
速達タイプの「かがやき」ではなく、各駅停車の「はくたか558号」に乗ります。
今日はJR西日本所属のW7系。


新幹線の降車駅は上越妙高です。


早速、車内販売で「Train Cafe」のセットを。
ガトーショコラと Coffee Time (^^)


金沢から63分、上越妙高に到着。


1.北陸新幹線並行在来線「信越本線」

信越本線は、元々 高崎-横川-軽井沢-長野-直江津-長岡-新潟を結ぶ国鉄幹線だったのですが、1997年の北陸新幹線長野開業により、軽井沢-篠ノ井間は第三セクター「しなの鉄道」に経営移管。
さらに、峠のシェルパFE63が重連で列車を押し上げた碓氷峠、横川-軽井沢間が廃止され、信越本線が分断・・・。

このときわがままを見せたのがJR東日本。
名古屋からの特急「しなの」が乗り入れ、収益が見込まれる篠ノ井-長野間は、整備新幹線の原則に反して頑なに移管を拒否。 

素人考えでは、この区間が転換されていれば「しなの鉄道」の経営安定化に大きく寄与した気がするのですが・・・。

篠ノ井-長野間をしなの鉄道が継承した場合、特急「しなの」を含むJRの列車とのダイヤ調整と運行管理にコストがかかり、収支を圧迫する、という試算もあって、今の形に落ち着いたのだそうです。


2015年の北陸新幹線金沢開業で、長野-妙高高原間が「しなの鉄道」に、妙高高原-直江津間は第三セクター「越後トキめき鉄道」(通称「妙高はねうまライン」)に移管されました。しかし、篠ノ井-長野間は転換されないままなので「しなの鉄道」も南北に分断されています。
「越後トキめき鉄道」は同時に、北陸本線 直江津-泊間も「日本海ひすいライン」として継承しました。




2.特急「しらゆき」と急行「しらゆき」

上越妙高で降りた目的は、新幹線連絡特急「しらゆき」に乗車するため。

特急「しらゆき」、
2015年3月の北陸新幹線金沢開業時に設定された、新潟県上越地方と新潟を結ぶ特急列車。
その前身は金沢-新潟間の特急「北越」と、新井-新潟間の快速「くびき野」です。

新幹線開業により「北越」の運転区間を短縮し、「くびき野」と統合して、5往復が運転されています。
車両は、常磐線「フレッシュひたち」に使われていたE653系を転用。

E653系4両編成の、特急「しらゆき3号」新潟行きが到着。


新幹線からの乗り換え客が結構あります。


「しらゆき」という名称。
日本海縦貫線にはゆかりのある懐かしい列車名・・・。

急行「しらゆき」
1963年に登場、金沢-青森間約775kmを走ったキハ58系ディーゼル急行。
大阪-青森間を走るキハ82系特急「白鳥」を補完する形で、北陸地方と東北地方を直接結び、北海道連絡も担う列車として運転を開始。
金沢から北陸本線、信越本線、白新線、羽越本線、奥羽本線を走り抜け、約13時間で青森に到着しました。


基本編成は、グリーン車キロ28を含む、
←金沢 [キハ58-キロ28-キハ28-キハ58+キハ58-キハ28-キハ58] 青森→
の7両編成。(新潟で方向転換、青森方3両は秋田止り)

金沢-糸魚川間は、松本行の急行「白馬」(3両編成)を併結し10両編成で運転。
さらに秋田では3両を切り離したのち、仙台発北上線経由青森行の急行「きたかみ」と併結して、9両編成で青森に向かいました。
国鉄時代、東北地方で数多く見られた「多層建て列車」の一端を構成していました。

このサボは仙台-秋田間の「きたかみ1号-4号」
(仙台-青森間運転は「きたかみ3号-2号」)


羽越本線を行くキハ58系急行(「しらゆき」ではないかも・・・。)


急行「しらゆき」は1972年日本海縦貫線が全線電化され、特急「白鳥」が485系化されたあとも、上記の理由で全区間架線下ディーゼル急行として運転されます。
1982年「しらゆき」は、運転区間が福井-青森間の特急に格上げされますが、名称は「白鳥」へ統合。

その後、JR東日本が秋田-青森間の快速を「しらゆき」と命名して運転していたことがありましたが、いつの間にか「しらゆき」という名称は消滅。

2015年の北陸新幹線開業で、運転区間もゆかりのある形で復活したのでした。


特急「しらゆき」3号車自由席に乗車します。
乗るのは一駅、次の直江津まで。
越後トキめき鉄道の特急料金は¥210。 「越後トキめき鉄道」と「JR」とは連絡運輸協定が結ばれているため、乗車券は通しで購入することができます。


15分で直江津に到着。

さて、このE653系の「しらゆき」色の塗り分け、どこかで見た覚えが・・・?

あっ、「かがやき」と「きらめき」!
 


3.特急「かがやき」のお話し

在来線時代の485系「かがやき」


北陸新幹線の速達タイプ列車名「かがやき」は、初めてつけられた名前ではありません。
北陸新幹線の金沢開業以前、そして「北越急行ほくほく線」の開業以前、北陸地方と東京方面を結ぶルートは、長岡経由上越新幹線回りの「北越」+「あさひ」と、米原経由東海道新幹線回りの「加越」+「ひかり」、がありました。
(注;当初、上越新幹線の速達タイプ名は「あさひ」、「とき」は各駅停車)

北陸から東京への所要時間短縮を図るため、「北越」と「加越」の高速化が計画されました。

1988年、停車駅を主要都市のみに絞った「かがやき」「きらめき」が登場します。
「かがやき」は金沢-長岡間、「きらめき」は金沢-米原間の運転。

車両は485系ですが、シートピッチを拡大し塗装も変更した専用編成が用意されました。 
当初グリーン車なし、全車指定席で設定。(のちにグリーン車が連結されます)

「かがやき」「きらめき」という抽象的な名称は国鉄-JRを通じて珍しい存在。
東海道線151系特急「こだま」の補完列車として設定された、157系特急「ひびき」くらいしか例がありません。
新幹線名と組み合わせると、
「ひかり」+「きらめき」、「あさひ」+「かがやき」
と、語呂合わせのようにも思える名称なのですが・・・。

その後、停車駅が増え「加越」との差別化があいまいになった「きらめき」は1往復に削減。
これとは対照的に「かがやき」の人気は上昇し、6往復まで拡大します。

1997年3月 在来線高速化対応工事が施工された第3セクター北越急行「ほくほく線」が開業し、ほくほく線経由の新幹線連絡特急「はくたか」が金沢-越後湯沢間で運転を開始。
北陸-新潟連絡の「北越」は残りますが、「かがやき」「きらめき」はその役目を「はくたか」に譲り廃止されました。


その後18年の歳月を経て「かがやき」の名称は、北陸新幹線最速列車の名称として復活します。
(東京駅で発車を待つ E7系「かがやき517号」)

485系在来線特急のときは、どこか成金趣味のような違和感を感じた列車名「かがやき」。
しかし、金箔工芸の里、加賀百万石の金沢を結ぶ北陸新幹線の名称となると、納まりよく聞こえてくるから不思議です。


さて、話を直江津駅に戻して・・・、E653系「しらゆき3号」新潟行きを見送り。


直江津から、北越急行「ほくほく線」HK-100形 835M「越後湯沢行き」に乗り換えます。

北陸新幹線が開業し、『新幹線連絡高速特急「はくたか」』が廃止された後の「ほくほく線」の様子を、この目で確かめたかったのでした。
(直江津駅でJR東日本E129系と並ぶ北越急行HK-100形)


次回、
『北越急行「ほくほく線」と在来線最高速特急「はくたか」のお話し』 
へ、つづく。
ブログ一覧 | ビジネストリップ | 日記
Posted at 2016/11/23 21:34:25

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

天草、島原 フェリー三昧
さいたまBondさん

5/14 水曜日の朝‼️
ミッキーたんさん

快楽
バーバンさん

🍳100均グッズ セリア ふわふ ...
ババロンさん

5/13日産自動車㈱(7201)・ ...
かんちゃん@northさん

こうなったら・・・自分でタッチアッ ...
エイジングさん

この記事へのコメント

2016年11月23日 22:23
北陸、信越方面の列車は乗車したことはないですが、長い距離を走っていたんですね〜♪

それぞれ、バラバラになった経営の路線を今回は走るんですね〜(^.^)

後編が楽しみにです。
コメントへの返答
2016年11月23日 23:36
「しらゆき」は乗ったことがあります。あと客車時代の「きたぐに」で、大阪-青森間19時間を12系の座席で過ごしました。このほか北陸信越のの長距離急行には、大阪-新潟間「越後」や名古屋-長野-新潟間「赤倉」がありました。

列車も路線も分断された結果が、今のJRと三セクですが、元の列車の痕跡が残っていたり、意外な展開があったりします。
(^^)b
2016年11月23日 22:26
お泊まり出張ですか~!
お疲れ様です。

列車もいろいろなものがあるんですね。
列車での旅もゆったりといいものですよね。
新幹線は,あっという間に着いてしまうので,もう少し乗っていたいって思うことがあります。(笑)
コメントへの返答
2016年11月23日 23:40
ありがとうございます。泊まりのほうが、日帰りより気分的に楽なんです。

定期夜行列車も1本残して全廃され、在来線長距離列車も、JRの会社ごとに分断された今の日本の鉄道ですが、その歴史をたどると、意外な列車に行き着いたりします。

列車から降りるときは一抹の寂しさを感じますねー。(^^;)>
2016年11月23日 22:32
こんばんは。
三回ほど読み直ししてようやく少しだけ理解?しました。
まるで歴史の講義を受けるテキストですね。

単純な疑問点か。キハという呼び名の意味はあるのですか?

ハチマルミーティング、お待ちしてますよ。
コメントへの返答
2016年11月23日 23:50
こんばんは(^^)
ついつい、深入りして書き込んでしまいました。
テキストは言い過ぎですよー。参考にする記事や雑誌もいろいろあるので。

良い質問ですー(^^)。
「キハ」キは気動車つまりディーゼルカー。ハはイロハのハで、昔はイが一等車、ロが二等車、ハが三等車。 その名残で、グリーン車がロ、普通車はハです。後の数字は型式。
「AE86」と似て非ですが近いかも。

今週末でしたねー。外出禁止令は解除される見通しが無く・・・・。
(-_-;)>
2016年11月23日 22:57
こんばんは🎵

毎度LEN鉄さんの鉄道日記は、電車も好きな私にとってタメになります_φ( ̄ー ̄ )メモメモ

今回はお泊まり出張ですね( ・∇・)
楽しみが増えました(笑)
コメントへの返答
2016年11月23日 23:54
こんばんは(^^)

JRになって一見洗練されたように見える鉄道ですが、最近は国鉄のシステムと車両がいかに優秀であったかを実感するようになりました。

初日は移動だけなのでテツ旅満喫ですが、2日目は仕事漬けのビジネストリップです。
(^^;)>
2016年11月24日 8:28
長大編成で長距離を走るキハ58いいですね(^o^)
今では見ることができない光景ですね(^_^;)
コメントへの返答
2016年11月24日 12:43
全国隅から隅まで走り回ったディーゼル急行。キロ以外は全車運転台付きですから今思えば凄い光景だったのですねー。懐かしいです。
稼働する58系は、いすみ鉄道動態保存のキハ28くらいになってしましました。
(^^;)>
2016年11月24日 19:25
なかなか読み応えのある鉄道トリビア。。。 冊子にまとめたら売れますよっ!!

頭の中で列車が走り回りましたが、素人にはどこ走ってるんだか…サッパリ(汗)
でも…間違いなく出張なんですよねぇ???たぶん!?
コメントへの返答
2016年11月25日 0:50
いやいや(^^;)>
文章こそコピー&ペーストだけは避けていますが、内容は鉄道誌やWEBを参考にしてますからそこまでは・・・。

そう思いまして地図を載せたつもりだったんですが・・・。

ここまでで出発してから約3時間半。今日の行程の半分です。
(^^;)>

2016年11月30日 7:08
「いつになったら…」いえあえ、このまま到着しなくても結構ですよ、読んでて面白いですから(笑)

湘南カラーの電車に懐かしさを感じましたよ、いきなり。小学校の時は、これが修学旅行の専用列車として運行されてて、東京まで行ったような…今考えると笑えますけど。

ノーズ可動クロッシングなんて専門用語、初めて聞きました。なるほど…確かに高速じゃあの隙間を通過する際の音と振動はダメでしょうね。なんてよく考えられてるんでしょ…高そうなのに(汗)雪での凍結などの対策もまた大変でしょうに。。。

踏み切りがひとつもない…と言えば、まさに今私が乗ってる新豊田~赤池の線路もそうですね。珍しいんでしょうか?

続編楽しみですよ!

さっそく運転席の後ろに陣取って…線路横の信号機見てみよっと(笑)
コメントへの返答
2016年11月30日 9:26
「ほくほく線」は「はくたか」時代から結構お世話になっています。JRとはまた一味違う取り組みがされているので、色々と書きたかったのでした。(^^)

湘南色の電車はここ数年で激減しています。でかバンさんの乗った湘南色「修学旅行電車」は東海形153系か山用東海形165系、もしくはその修学旅行専用系列の155、159、167系かと思われます。当時(失礼!同世代です)、東海道新幹線が走っていても、時刻表には在来線修学旅行電車のスジがしっかり書かれていました。

「ほくほく線」は豪雪地帯を貫くので、雪対策も触れようかと思ったのですが長くなるので抑えました。後押し(?)されたので次回書こうと思います。

名鉄豊田線も踏切無いですね。ただ豊田線には赤池を出ると豊田市まで追い越し線のある駅がないので、急行や快速はなく、全て各駅停車になっているのが残念です。
全線踏切なしの高速路線は、津軽海峡線のほか湖西線や3セクの智頭急行線があります。

鉄道信号は「青→赤→黄」の順で変わる!
これ、結構トリビアな話と思っているのですが・・・。
(^^;)>

プロフィール

「@essay@ さん、はい。Web版と朝刊3ページに写真が掲載されました。インタビュー記事が無いのが残念ですが…。」
何シテル?   05/06 22:41
柴犬のLEN吉、本名「レン」永遠の12才です。 クルマでお出かけするのが大好き。 イベントで見掛けたら、声を掛けてください。 (^^)/
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

リンク・クリップ

福岡クラシックカーミーティングエントリー受付中! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/08 09:50:27
第17回門司港ネオクラ 先行エントリー受付開始! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/01 08:04:40
来年のイベント開催予定 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/01/23 16:35:38

愛車一覧

トヨタ カローラレビン AE86LEVIN (トヨタ カローラレビン)
*4年落ちのワンオーナー車を中古で手に入れて34年。 *2012年レストアを決行して内外 ...
スバル エクシーガ クロスオーバー7 クロスオーバー7 Ⅱ (スバル エクシーガ クロスオーバー7)
22万7323kmを走破したトラヴィックの後継車としてLEN吉家にやってきた初代LEN吉 ...
スズキ ジムニー スズキ ジムニー
結果的に⁉ テリオスキッドの後継車となった日常の下駄車。 14万6172キロメートルを地 ...
ダイハツ テリオスキッド ダイハツ テリオスキッド
2004年式 (2008年5月購入) 日常の足から娘の通勤車として活躍後、その任をジムニ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation