これは2015年6月20日から7月1日にかけて初夏の北海道を駆け抜けてきた旅の記録です。新たな愛車、壮大な景色、みん友さんとの出会い、全てが詰まった"思い出"と言う名の旅行記になります。そしていつもどおりの長文です。
6月28日日曜(北海道編"利尻富士を見たくて")
ダイジェストの日記はコチラ。
この日のルートマップはコチラ(巻末の地図が別ウィンドウで開きます)
4時に起床。快適なベッドから起き上がると、眠気を覚ますためにシャワーを浴びます。
窓の外は、いつも通りの"
曇り空"。
嫌になりますね。
前日に購入しておいた朝食を摂り、
今日の行き先を考えました。
当てにならない天気予報では
南ほど雨が降ると言っています。今居る道東にも雨雲が近づいているのが現状でした。
一方、
北の方は曇予報。昨日の様に曇天でドライブするなら、
好きな地域を走りたい!
と言うことで、
再び道北を目指しますか!
宿を
5時にチェックアウト。
15年初夏 北海道ドライブ9日目スタート!
駐車場に駐めたZ4クーペの元に着いたタイミングで
雨が降り出しました。

お世話になったのは
アパホテル 帯広駅前店さん。
早速の雨で幸先悪いですね。ささっと荷物を詰め込んだら駐車場から走り出します。
帯広市街を北へ。次第に本降りになる雨の中、
R241を駆け抜けます。
気温9.5度。もう6月も終わりだっていうのに・・・。
道北地方へ再び赴くことにしました。今回使うルートは内陸の峠を何本か越えて、オホーツク海を目指します。
帯広市よりひたすら北上する、と言ったほうが分かりやすいかもですね(笑)
雨が降るなか、
R241を
帯広市→音更町→士幌町→上士幌町と進みまして、
R273にスイッチ。
今までも何度か走っている
三国峠に向かいます!
上士幌町のコンビニでコーヒーを買ったら、一気に峠を攻め上がります。走行途中で
エゾシカ警報が発令されるも、恙無く森にお帰りになってもらったりして
糠平温泉郷へ。
糠平温泉を過ぎたら
電波圏外になりますが、
同時に雨が止み空は明るくなってきました!
深緑ドライブ!!!
気持ちが良いです。晴れているわけではありませんが、
1日以上ぶりの明るい空の下で、緑に囲まれて駆け抜ける感覚は最高ですね。
ぐんぐん標高を上げていきます。単純に雨を降らせている"
雲の上"まで来たってことなのでしょう。
陸橋を渡り、短いトンネルを越え再び陸橋を渡り終えて・・・"
たぶんココだ!!"と
直感で車を路肩に停めました。
行き交う車が来ないことを確認して降車、少し戻って陸橋の上から覗いてみると・・・
低い雲海と今走ってきた陸橋が見渡せましたよ!
おぉ!!観光情報誌などで
見たことが有る景色だぞ!
ふわっとした雲が幻想的な感じに魅せてくれてます。
緩やかなカーブを描く陸橋が素晴らしい。
路肩に停めなくて良いように駐車スペースを設けて欲しいと思えるくらい、
良い眺めでした。
停車した場所から少し進めば
三国峠駐車場に到着します。

朝なので空いてますね。
カメラを持ったら
駐車場より道路を歩いて少々下ります。駐車場最寄りの陸橋の上まで戻って見ると、
そこには一面の樹海が広がっているのでした。
深い森。その中を駆け上がってきました。
またしても雲がいい感じのアクセントになってますね。
電波圏外の三国峠。ココに至るまでは森の中を延々と走り続けるわけですが、この広大で圧巻な自然を目の当たりにすると"
道路を通してしまいごめんなさい"なんて感じてしまいます。
三国峠に訪れる際は、駐車場からではなく少し下った所から景色を眺めてみてください。
自然の素晴らしさが心に響きますよ!
三国峠を出発して三国トンネルを越えると
上川支庁、いわゆる
道北へ入りました。
残雪の大雪山系を眺めながらダウンヒル!!
やがて大雪湖まで来ると
R39にぶつかります。そうしたら左折、さらに下りは続きます。
層雲峡を通りすぎて
上川町市街手前まで来たら
R273にスイッチ。
浮島峠を目指しました。旭川紋別道が平行して開通していますが、下道を走りますよ!
旭川紋別道の
浮島IC付近で北見峠に向かうR333とお別れ(
R333北見峠は昨年走ってますね)
浮島峠を走りました。

峠区間はトンネルで通過です。
普通の国道ですが3.3kmもの長いトンネルが掘られてます。
トンネルを抜けると一旦
網走支庁(道東)に入ります。下り区間が続きますが、交通量も多くないので快適にドライブできました。
数日前に訪れた
滝上町市街に入ったら、国道より外れて
道道61を経由して
道道137へ。浮島峠の次は
札久留峠を越えますよ。
そう言えばこの道は去年、代車で走りましたねー。懐かしいです。
西興部村手前で
道道334にシフト。酪農地帯を駆け抜けると、
雄武町へ。
いよいよオホーツク海に戻ってきましたよ!!

雲は高くとも、一面を覆う灰色空。
オホーツク海側を南北に貫く
R238を
稚内方面に向けて左折します。
山道ドライブから
海沿いドライブへステージを変えて、
最北端へ。

先日は本降りの雨でしたが、
今日は雨が降っていないので少しテンションアップ(笑)
興部町→雄武町(道の駅でトイレ休憩)→枝幸町と進めば
宗谷支庁、つまり
道北入りです。
枝幸町市街を過ぎて今回も
北見神威岬(旧道)に寄り道しました。
岬に建つ灯台。
数台分の駐車スペースがあるだけの
旧道。
オホーツク海とZ4クーペ。
この何もない感が好きなのですよね。少しだけ海を眺めたら出発。
国道へ復帰したら
北へ。
浜頓別町を走り抜けて
猿払村へ入ったら
サエヌカ線に!雨が降っていない真っ直ぐな道路を快走しましたよ。
駆け抜ける喜び、それはココロが開放される瞬間!
雨が降っていないだけでこんなにも気分が良いとは
素晴らしきかなサエヌカ線
素晴らしきかな北海道(笑)
気持よく走り、直線区間の北端で車を停めまして振り返ります。
水平線まで続く路。
一気に気分が上がります!北海道ドライブも終盤。
最後くらいは晴れて欲しい、そう願いながら
サエヌカ線を後にしました。
国道に合流して
猿払村方面へ。
道の駅で休憩をしながら進みます。
稚内市に入ったところで
道道1077に左折しました。宗谷岬をショートカットして稚内市街地に抜けるルートですが、同時に
宗谷丘陵を南側より駆け上がるルートにも分岐しているのです。
北海道らしい山道を走り、途中で
道道889に右折。しばらくワインディングを楽しんでいると、やがて
視界は開け幾多の風車達が迎えてくれます!
宗谷岬ウィンドファーム!57基もの風車が立ち並ぶ景観は
壮大そのものです!
曇天のためメリハリのある感じには写っていませんが、
実際は風車群に感激しちゃいますよ!

低木以下の植物が続く、
宗谷丘陵。
氷河期に形成された起伏のある丘が続きます。
黒い豆粒は黒毛牛です。
丘陵地をドライブしながら、向かうは
最北端 宗谷岬。宗谷丘陵から北へ進むと
最北の灯台が見えてきました!
そのまま灯台の脇から急坂を下ると
日本本土最北端の
宗谷岬に到着します。
今旅2度目の最北端!!!
先日は雨風が強く長居できませんでしたが、今日は穏やかな曇なので
観光客も多く訪れていましたよ。
記念モニュメントまでは行かず、駐車場から写真を撮ったら出発。
稚内市街へ向かいます。ここまで来ると、
お決まりコースとなっている日本海オロロラインをドライブです!
稚内に向かっていると上空には雲が切れだして、
青空が顔を見せてくるように。
サエヌカ線を走りながら願った"
旅の終盤くらいは晴れて欲しい"が
天に届いたのかな?
稚内市街でZ4クーペに給油をしたら、今回も野寒布岬には行かずに
道道106を走りショートカットで
日本海は利尻水道側へ向かいます。
道中の、これまた先日も寄った
夕日が丘駐車場へ行ってみました。
抜海港方面を望む。
薄っすらと青空が見えていますねぇ・・・そんな事を思いながら
視線を右へ移すと、
んん!!?
あれは!
利尻富士だ!!
霞んでいますが、はっきりと
山(島)のシルエットが確認できます。
おぉ。
感嘆の声が思わず出てしまいました。
曇天続きのドライブ、まさか
利尻富士(利尻山)が見えるとは思ってもいませんでしたので、つい(笑)
のんびりしては居られませんよ!
もっと近くで見るべし!
ささっと車に乗り込んで出発しました。
夕日が丘展望台から
抜海港方面に向かって進むと、目の前には
利尻富士が。

どんどんクッキリ見えてきました!
テンションが上がってきましたよー。
抜海港から先は
右手側に利尻富士を見ながらのドライブになります。
※ここから先は利尻富士の写真ばかりになりますが、気にしないでください。それだけ嬉しかったのですよ(苦笑)
所々、路肩に
パーキングあるので足を停めては眺めてみます。
原野と道路と利尻富士と愛車。
海越しに見るは残雪の利尻富士。
近づけば近づくほどハッキリ見えてきました。たまりません!
ここから進んだ
夕来と言う所が
利尻島と北海道本土最短ポイントになりますが、既に先客ありでした。ご丁寧にもテーブルや椅子を出して眺めておられましたが、他にも寄りたい人が居るのだからそういう行為は遠慮してもらいたいものですね(苦笑)
最短ポイントでの撮影は断念します。
夕来より少し進んだ所で内陸側へ向かう農道を見つけ"
ココだ!"と
直感で左折。
ドアミラーで後方の景色を確認しながら走り、良さそうなところでストップ。車から降りて
振り返ればそこには利尻富士が待っていました。
大地越しの利尻富士も乙ですね♪
Z4クーペとのコラボレーションもバッチリ。
直感で入り込んで見ましたが正解でした。
オロロンラインから離れた事によってこの景色を独占ですね。
ちなみにすぐ近くでは酪農家さんが
牧草ロールを生産中でしたよ!
ロールが生まれてくる瞬間を目撃です(笑)
フンコロガシの方がしっくりくるかな(爆)
再び
オロロンラインを南に向かって走り出します。
利尻富士を流し撮り!?

AF、方向は感で撮影です(笑)
原野のなかを快走。遮るものは何もない!
Z4クーペ ブレイズ・フルドライブ!!!
すべてを絶ち切る閃光の刃のごとく、鋭くも力強く駆け抜けました。
・・・
サロベツ原野に向かう交差点よりも先へ。
直線道路を走っていましたが、また
直感でなんとなく内陸側へ入り込んでみました。
再び利尻富士との共演。
オロロンライン
道道106から離れるとすぐに貸し切り状態の空間です。車を駐めれば、
景色を堪能できちゃいますね。
ややピークを過ぎてはいましたが
エゾカンゾウが咲き乱れていました。

エゾカンゾウ越しの利尻富士。
なかなか
穴場?な撮影スポットで
ニヤニヤしながら写真を撮っていると、
一台の軽自動車がコチラに近づいてきてました。
間近に停まったその
軽自動車"ワゴンR"からは、先日おおいににお世話になりみん友にもなっていただいた
HAMARさんが降りてきたのです。

HAMARさんのワゴンR、置かれたカメラバッグ。
2日ぶりの再開でした!なんでもハイドラのアイコンを見かけたので
会いに来てくれたそうです!
ありがとうございます(^ω^)
そもそも今朝まで帯広に居たわけですから、いきなり道北は豊富町周辺まで来ていて驚いたことでしょう(笑)
しばらく談笑しながらも、写真を撮ったりして
プチオフ開始です。
エゾカンゾウを接写する
HAMARさん。
汚れても良い服装で参上する当たり、手慣れてます。
話は尽きませんね。
ホドホドな所で、
幌延ビジターセンターに一緒に行くことにして移動開始です。
先導しながら
オロロンラインを南下。パーキングシェルターを通過した先で
道道972に左折します。
下サロベツ原野を走ると
ビジターセンターに到着しました。

2台並べて仲良く駐車。
まずはお互いにカメラを持ち、ビジターセンターから
長沼周辺に完備された木道を散策です。

花の種類は思いのほか少ない印象でしたが、
利尻富士が見えていたので良しです(笑)
散策を終えたら
ビジターセンターの対面にある展望台に登りました。
下サロベツ原野を一望!もちろん利尻富士も入れて。
この
幌延ビジターセンターはサロベツ湿原センターと比べると
知名度がありません。それに長沼周辺の遊歩道も花より鳥を撮る人が多く来ている感じのスポットです。なので、
静かに景色を眺めるには良いのかもしれませんね。
駐車場に戻った後は、
HAMARさんのワゴンRのトランクに腰掛けてお話をしました。みんカラのことから、カメラのこと、車のこと、
時間が幾らあっても足りないくらいです。
太陽が傾きかけた頃、お別れの時となりました。
HAMARさん、短い時間ではありましたがプチオフできて嬉しかったです、
ありがとうございました!
道北地方、ひいては北海道にはまた来ますので、次の機会でもお相手してやってくださいね♪
さよならの挨拶を交わすと、
それぞれビジターセンター駐車場から別々の方向に向かって走り出すのでした。
オロロンラインまで戻り、左折。今夜の車中泊ポイントも先日と同じ
天塩町にある
道の駅 てしおです。
その道の駅に向かう途中には
オトンルイ風力発電所があります。立ち寄ってみますかね。
オトンルイ風力発電所。
28基の
プロペラが横1列に並びます。
相変わらず壮観な眺めですね。この日は陸側からの風が吹いていたので、プロペラが"
そっぽ"を向いてました。
有名なスポットでもある
風力発電所ですが、ここの場所からも
利尻富士が見えていました。

車を駐めてスマホで撮影する
カップルも・・・
リア充ば(自粛w)
う、羨ましいだなんて思わないんだからね!ホントダヨ・・・
気を取り直して出発。
天塩川を渡れば町までスグなのですが、ここから農道を使って
お気に入りのポイントへ向かいます。
牧草地帯を駆けると到着です。
オトンルイ風力発電所、そしてその右端には利尻富士。そこに添えるはmyZ4クーペ!!
んーいい眺め。自己満足に浸る瞬間です。
太陽周辺に
ハロ(日暈)が見えていたので、ちょこっとだけ幻想的な感じでした。
牧草地帯に夕刻の時間がちょうど良い。
広大な道北地方、何気ない風景すらも画になります。

"
Z"
のプレスラインが結ぶ先は、駆け抜けてきた大地に回帰する。
大満足です。高度の高い薄い雲が残っていますが、それがアクセントにもなり、
素敵な景色を楽しませてくれました。
この後は
天塩町へ移動し、コンビニで買い出しを済ませたら
道の駅へ。本日終了です。
今旅2度目の道の駅 てしお。
車内を車中泊モードに変更し、
日記を書きます。今日もいろいろありましたね。
日記ブログをアップし終えると
西の空では夕焼けが始まっていました。カメラと防寒用のアウトドアジャケット羽織ったら、
天塩川河川公園に夕日を見に行きますよー!
時刻は19時。海沿いの公園でこの日の
太陽を送ります。
沈むほどに
利尻富士のシルエットがクッキリ見えてきました。
ゆっくりと、しかし
確実に沈みゆく太陽。
世界が夕日色の残光を愉しんでいるかのよう。
そして、太陽は水平線に沈み・・・違うぞ!!

なんと
利尻島に沈んでいくではありませんか!!
島の向こう側へ去りゆく太陽。
あっという間。それだけ時間がたつのが早いのか、地球の自転が早いのか・・・。
島越しの落陽は少し儚くもありましたが、日中が長いこの時季しか見ることが出来ないもでもありますね。
太陽さんおつかれさまでした。
最高の夕焼けに出会えました。
日没とともに一気に気温が下がります。薄暗くなった天塩町市街を散歩しながらZ4クーペの待つ
道の駅に戻りましたとさ。
雨の帯広から始まり、旅の終盤にふさわしい夕日まで楽しめた1日でした。明後日、
6月30日のフェリーで北海道を離れることに決めたので、明日はフェリーターミナルのある
小樽に向かうだけです。
明日は朝から晴れると良いな。晴れてくれないかな。
さて、
今夜が今ドライブ最後の車中泊となりました・・・。
本日のリザルトと走行ルート。

詳細な走行ルート。
走行距離 537.9km(747Pro)
活動時間 11時間43分(747Pro)
※移動・停止時間を含みます。
10日目につづく