これは2017年1月16日から19日までの間、真冬の北海道をドライブしたお話です。ほどほどの寒さと雪と曇り空、久々の独り旅を適度に満喫できた旅の記憶になります。
毎年1月の恒例行事となっています厳冬期の北海道ドライブ。2017年も例に漏れず行くことにしました。
しかし予定していた旅行期間の初日、
愛知は大雪に見舞われ、頑張って中部国際空港
(以下セントレア)にたどり着いたものの
まさかの欠便。詳細は
コチラ(前日の1月15日のブログ)
飛行機が飛ばない以上どうすることも出来ませんし、だからといって
北海道を諦めたくない!
急きょ旅行期間を1日うしろにスライドさせる荒業を決め込み、翌日改めて北海道ドライブへと向かうことにしたのでした。
前日の大雪、次の日だからといって無事に飛行機は飛ぶのでしょうか・・・。
1月16日(月曜) 北海道入り編
当日の走行ルートはコチラ(巻末の地図が別タブで開きます)
アラームで起床したのは
4:40。前日と全く同じ時間にベッドから出ると荷物の準備に取り掛かります。とは言っても、キャリーケースはそのままですので、身支度がメインとなります。
5:10寝ている嫁を起こさぬようコソコソと自宅から外に出てみると、
道路は薄っすらと雪が積もっているではありませんか!!
マズいぞ。
今回はLEXUSの送迎は無いので、なんとか自力でセントレアまで行かないといけません。ひとまずボンゴトラックの助手席にキャリーケースをねじ込み、Z4クーペが眠る実家に向かいました。
自宅周辺より大通りに出ると道路は白くないのですが、濡れたようなテカテカした路面となってます。
そうです。いわゆる"
ブラックアイスバーン"状態となっていました。
昨日の雪が溶け、ソレが朝方の-2度の気温によってうす~い氷の膜になってしまっているのですね(´;ω;`)
ボンゴトラックは"FR"で、しかも空荷!!
実家にたどり着くまでにクルマが滑って横を向きかけましたとさ(爆)
コレは同じ"FR"のZ4クーペでは無理です。でも北海道は諦めません。
そこで実家にてボンゴトラックから乗り換えたのは
父親のクルマ、スズキエスクード!
まともな写真がありませんでした(汗)
本格クロカンで"フルタイム4WD"。しかも副変速付き
。そして5MT!!!多少の積雪路でも走れるので、コレを借りていきました。
※NAの2000ccなのでめちゃくちゃ非力です(爆)
実家で車をスイッチしたら
セントレアに向かって発進。ボンゴトラックとは比較にならないくらいのトラクションを感じながら、四駆のエスクードは走ってくれました。
道中より。
道路は濡れたように見えますが、薄い氷です。
雪道・凍結路の鉄則でなるべく停止しないようにしながら、カーブの手前では十分な減速と四駆を過信しないで安全に運転です。
知多半島に入った後は
知多半島道路をつかって一気にセントレアに。スリップや事故、路面凍結による低速車などに引っかかる事なく無事に到着できました。
ふぅ。一安心。
正直なところ、今回の北海道ドライブを通してこの初日の朝が一番緊張しましたよ(苦笑)
ばいばいエスクード。4日後に会おう!!
駐車場にエスクードを置いたらキャリーケースを片手にセントレア内へ進みました。
利用する航空会社のカウンターに到着。
プレミアムのカウンターです。
事前に空席状況を調べていたところプレミアムシートの空きが有ることがわかっていましたので、いきなりプレミアムのカウンターに特攻しちゃいます。
席が空いていて、追金を払えば晴れてプレミアムシート利用の権利をゲットです!
ここからは客としての扱いが良くなりますね(笑)キャリーケースの手荷物検査は乗務員さんが個別に対応してくださいます。ちょっとした優越感です。
キャリーケースを預けた後はセントレア内をうろつき、7時を過ぎたらスタバにピットイン。フラペチーノで甘味成分を補給し保安検査場に向かったところ
大渋滞が待っていました。
どのゲートも人・人・人です!
8時前後に便が集中していることもあり、
保安検査場は7時過ぎから8時くらいまでは毎日混むようです。搭乗時刻が迫っている便もあったりで、「○○行きの便にお乗りのお客様は居ませんかー!!」と乗務員がひっきりなしに声をかけていました。
人間渋滞に耐えること約10分、なんとか保安検査をパス。搭乗ゲートがある方へと進みました。
搭乗ゲートは欠航となった前日と同じでした。そして
ゲートから見える駐機場の景色も昨日と同じでありました・・・。
舞い散る雪で真っ白な駐機場。
今日も飛行機には融雪剤が散布されていると言う、なんともデジャブな景色。地面の雪はかなり溶けている様に感じるので、きっと大丈夫。そう信じることにしました(苦笑)
搭乗時刻が近づいてきます。しかし搭乗ゲート周辺には思いのほか、人が集まってきてません。
昨日の欠航があってなのか、セントレアが相変わらずの降雪気象だからなのか、
キャンセルする乗客が多いのかもしれません。
7:50には搭乗開始となりました。プレミアムシートの権利を得ているので優先搭乗です。ここでも少しだけ優越感(爆)
ボーディングブリッジから機内へ。
プレミアムなシートに着陸となりました。
革シートのプレミアム。
昨年にプレミアムシートデビューして今回で3度目となり、すっかり慣れきった感じでフライトの準備をします。プレミアムシートは足元に荷物をおけませんので、必要なモノを以外は上部の荷物入れへ。スマホは機内モードにし、受信しかしなGPSロガーの電源を入れたら準備万端。離陸に備えます。
ボーディングブリッジが外され、機体が駐機場から
誘導路に向かって動き出します。
未だ外は雪が降ってます。
ここで動き出した機体が止まりました。よくある他の飛行機の通行の関係で
"待ち"の状態なのか、最初はそう思ってました。
しかしなかなか動き出しません。
おや?そう感じた時でした。
唐突に機内アナウンスが流れ始め・・・
「機長の○○です。現在、大雪の影響でジェットエンジンがストール(エンスト)してしまいました。(意訳)」
え!なんだって!!?
ジェットエンジンってエンストするの!?
機内がどよめき出します。さらに機長は続けて
「これよりエンジンの再始動に向けて調整を行います。一時的に機内の照明が落ちることがありますが・・・(意訳)」
唖然とするしかありませんでした。機体は駐機場のど真ん中で停止中。この状態で作業員が調整を行い、エンジン再始動を試みると言うのです。出発ロビーから丸見え、晒し者状態ですよ(苦笑)
幸いにも乗客は少ないため騒ぎ出す人もおらず、フライトアテンダント(CA)さんが飴を配ったりして、間をつなぎます。
ですが、窓の外には飛行機を牽引する車が登場。
あれ?もしかして、もしかすると欠航ってパターンになる感じでしょうか?
現実味を帯びてきて
、2日連続で欠航・欠便。
ネタ的には最高の出来事じゃんw
そうです。この状態を楽しむしかありませんでした。
そんな事を考えてると、
機内照明が消え後方よりジェットエンジンの音が聞こえてくるようになりました。
「皆様、調整の結果ジェットエンジンがリスタートしました。モニターチェック(エンジンの出力などの事だと思われる)が済み次第、離陸します。なお、飛行には支障がありませんので・・・(意訳)」
いやいや。
この期に及んで"支障がない"って言われましても(苦笑)
ここはもう航空会社と乗務員、整備士さんたちを信じるしかありませんね。
リスタートしたジェットエンジンを唸らせながら機体は改めて動き始め、誘導路から滑走路へ。一旦停止したら、一気に加速して
飛行機はセントレアから大空へ飛び立ちました。
8:10出発予定だったこの便は
50分遅れて離陸しましたとさ。
北海道に向かってテイクオフ♪
みるみる高度を上げて行く飛行機。真っ白になっている
ナガシマスパーランドが見えてきましたよ。
雪国と間違えるほど白い陸地。
写真の真ん中を横に走っているのが
伊勢湾岸道。その中心には
ナガシマスパーランドが見えていました。
名古屋の西部上空を飛び、
岐阜市が見えてきました。
中心の山が
金華山でしょうかね。岐阜市中心のビル群までクッキリです。
その後雲の中に入ったため景色は見えなくなります。ベルト着用サインが消えると機内サービスが始まりまして、プレミアムクラスは
朝食(軽食)が用意されていました。
少し遅めの朝食をいただきます。
この朝食を食べるのでセントレア内ではなにも食べてこなかったわけなのですが、まさかのエンストでもうお腹は空腹の頂点を過ぎてしまってました。
プレミアムクラス特典でノンアルビールをいただきながら、優雅なフライトは続きます。
時々雲の切れ間から陸地が見えてます。そして
東北は青森県上空にさしかかりました。
白神山地の西端?
この時に後ろの乗客とCAさんがなにやら話しているのが聞こえてきました。窓の外を改めて見直してみると・・・
おっ!同じ航空会社の飛行機!
肉眼でもハッキリ見える位置を飛行してます。
青森空港行きの便なのでしょう。
飛んでる飛行機から飛んでる飛行機を"見下ろす"なかなか出来ない体験でした。
青森県上空から
太平洋沖へと進み、ベルト着用サイン点灯と共に新千歳空港に向かって飛行機は降下をはじめました。
再び雲に覆われる天候となりますが、高度が下がると
北海道が見えてきます。
苫小牧市街と奥には樽前山。
おや?出発した愛知より北海道の方が"白くない"気が・・・。
ウトナイ湖上空から
新千歳空港の滑走路に着陸です。エンジンより前方の席なのであまり唸り音を感じられませんね(苦笑)
誘導路から駐機場、そしてボーディングブリッジが繋がれると新千歳空港に到着となりました。手荷物をちゃちゃっとまとめたら先頭で飛行機から出ます。
空港から見える景色と乗ってきた飛行機。
やっぱり
雪が少ない感じですね。
プレミアムクラスだったこともあり、預けたキャリーケースは一番最初に出てきました。そのあとは慣れた足取りで
レンタカー会社の受付へ。5分ほど待ったら空港からレンタカー会社の営業所にバスで移動。
そうしていよいよ今回のドライブの相棒とご対面の時を迎えます。
どん!!ホンダフィット君です。
情熱的なレッド。ホワイトアウトでも目立つこと間違い無し(爆)
今まで借りてきたこのクラスの車では、個人的にフィットが一番乗りやすい(運転しやすく、デキが良い)と思っているので、一安心です。
レンタカー会社の営業所で出発の準備をします。キャリーケースの積み込み、GPSロガーの起動。そしてハイドラを起動させたら出発ですよ!
17年冬 北海道ドライブ1日目スタートです!
と、はりきってみますが
時刻は既に11時を過ぎてしまってます。離陸の遅れがかなり効いてますね。本来なら10時くらいに出発しているはずでしたから。
この1時間のロスは大きいです。
今夜の宿泊地は旭川で、出発前の予定では下道で向かうつもりでした。ですが、ちょっと厳しそうなので
高速を使うことに。
とは言っても、いきなり高速ではつまらないのも事実。千歳空港から岩見沢市まで下道を使い、その先で高速に乗ることにして出発。
レンタカー会社営業所から出て
R36、R337と北上します。
道路は乾燥路。
夏場のような速度で車は流れてました。
快適です♪
なおも快適な道路状態の国道を北に進み、雪道らしい雪道を体験すること無く岩見沢市の
岩見沢ICへ。
ETCカードを忘れずに持ってきておいて正解でしたね。
岩見沢ICより
道央道へ上がります。当然、
高速道路も乾燥路。快適ドライブはまだまだ続きました。
順調に旭川に向かってますが、
このままだと観光地どころか景色の写真すらも撮らずに1日目が終わってしまいます。
これは旅行記的にもマズいぞ。
高速を流しながら、どこか寄れそうな場所はないか脳内検索をします。しかし、時間の関係もあって行ける範囲は限られてまして、なかなか思い当たる場所がありません。
とりあえず道央の
深川市にある
戸外炉峠(ととろ峠)に行ってみることにしました。
快適過ぎて眠くなりそうな道央道より
深川ICでアウト。インターすぐの交差点を右折すれば
戸外炉峠に向かう道です。
戸外炉峠に向かい始めると
一気に道路は雪道へと変化しました!
ヒャッホウ♪一年ぶりの北海道雪道♪
コレを体験しに来たんだ!そう言わんばかりにテンションがあがりますね(笑)
残念ながら
戸外炉峠の駐車場は冬季閉鎖。ですが、久々の雪道なので運転を楽しみながらドライブ出来ました。
この雪道でフィット君の履いているスタッドレスの効き具合、ABSの介入具合をチェックです。
※常識の範囲内でかつ安全運転の範囲内で行ってます。
峠から下り終わったら
R12に出まして、下道で
旭川に向かいました。
高速道路の進行が快調すぎてチェックイン予定よりもかなり早く旭川市街に到着。市街をうろつくのもあまり好まないので、ダメ元で
美瑛まで足を伸ばしてみることに。
旭川市街を迂回する感じで
道道90をつかって南へ。その後は
R237をさらに南へ。
美瑛町に入ったら
R452経由で
パッチワークの丘やセブンスターの木を見に行ってみました。
が!看板通りに進んだところ、
通行止め。
写真だとわかりづらいですが、除雪されていません。
別のルートで
セブンスターの木に向かうことに。なんとか着くことが出来ましたが、
なんと外国人観光客がわんさか居るではありませんか!なんとか除雪してある道路には4,5台のマイクロバスや車が路駐している状態でした。
車を停止させて写真を撮るきすら起きませんでしたよ。セブンスターの木の横をそのまま通り過ぎるだけとなりました。
結局、美瑛まで足を伸ばしてもどこにも寄ることは無く旭川に戻ると言うことに(苦笑)
15時。予約をしておいた宿に到着で本日終了です。
お世話になるのは
天然温泉 神威の湯 ドーミーイン旭川さん。
以前にも何度か利用させてもらってますね。
用意していただいたお部屋はこちら。
ドーミーインではベーシック(北海道だけかな?)な
ダブルベッドルーム。
荷物を置いたら最上階の温泉でお風呂タイムです。
ふぅ~極楽です~
お風呂からあがったらお部屋でまったり。スマホで晩御飯のお店を検索検索・・・・
16時を過ぎたら旭川市街地中心部へとくり出しました!まずは宿から
旭川駅へ。
駅舎そのものがキレイな建物ですね。
イオンとホテルが合体してますので、ここに泊まるのもありかも。写真の左手では人工のスケートリンクが開設してありまして、子供が滑ってました。
駅舎の中を通って南口に出てみます。
夜の始まりと真っ白な雪景色。
なんだかこれが今日撮った唯一の景色な写真となってました。
再び駅舎を通って北口側へ。北口から北に向かっ
て旭川平和通買物公園があります。ライトアップが始まり、帰宅ラッシュも重なってたくさんの人が往来してました。
外国人観光客もちらほら見ましたよ。
そうこうしていると、お腹も減ってきたのでご飯を食べに行きますか。向かったのは居酒屋・・・ではなく
ラーメン屋です!
ら~めんや 天金 四条店さん!!
居酒屋も良いのですけど、
たまにはラーメンも食べておかないとね。そういう思考で
旭川ラーメンで有名?な
天金さんにおじゃますることにしたのです。
17時前と言うことで店内にお客さんは居ませんでした。そんななかで注文、待つこと数分で登場です。
醤油ラーメン。
旭川ラーメンと言えば醤油、ですからね。いただきます♪
うん!ウマイ!!
豚骨ベースのスープは濃くって個人的には好きな感じ。そして表面を覆う油。ブログを書く上で調べて知ったのですが、
スープが冷めにくくするためにラードが投入されているんだそう。
ですので、醤油ラーメンですが濃厚な感じがします。麺もよく絡んで純粋に美味しいです。
ごちそうさまでした。ご当地で成長してきたラーメン。とっても満足でございます。
お腹いっぱいの幸せと、冷めにくいスープで心も体もポカポカになりましたとさ。
旭川ラーメンを食べた後も市街をお散歩します。
旭川平和通買物公園を北端近くまで行ってみました。
飲食店だけじゃなく、いろんなお店が連なっていますね。
光のゲートもありました。
優しい光と雪の相性は良い感じ。
こぢんまりしたライトアップですが、これはこれで味があって楽しめます。町並みとの相性が重要なのかもしれませんね。
買物公園から少し脇道に進むと、昔ながらの飲み屋小路がありました。
こう言うお店に入る勇気はまだないのですよ。
もっと大人にならなければ!なんて思ってしまいました(笑)
さらに歩いて、旭川にある
ラウンドアバウト交差点へ。
シンボルタワーを中心に円状に道路が出来ています。
釧路のラウンドアバウトみたく高い場所から見下ろして撮影したかったのですが、それは叶わず。相変わらず方向指示器の出すタイミングとかがわかりづらいなぁなんて思ってしまいました。
・・・
なんだかんだで5km以上も歩いてしまいました。コンビニで買い出しを済ませたら宿に戻ります。
2度目の温泉で街歩きで冷えた体を温め直したら、
独り宴会の始まりです♪
北海道に来たら!な
サッポロクラシックで独り乾杯。
4日間の短い旅行期間。その初日が終わろうとしてます。
無事に北海道に入れた喜び、そして雪道を走れた歓び、そして旨いラーメンを食べられた悦び。思わずにやけちゃいますね。そんな気持ちで飲むビールもウマイ!!
明日は旭川から
最北端の稚内まで進もうと考えてます。どのルートで日本海側まで出るか、あとは天気次第でしょうね。期間の短い旅ゆえに、行き先をある程度絞らないといけないのが大変です。
いい感じに酔いが回ってきましたので、ベッドに潜り込んだらあっという間に夢のなかでした。
本日の走行マップと旭川散策マップ。
詳細なルート。
飛行機の航行ルート。
2日目につづく。