GLC43のフルピース製作のご依頼がありました。更にEXバルブ付きでお願いされました。
渾身の力作を製作したいので製作物語を書いてみたいと思います。
まずはリアピースから。
この車は横置きタイコで左右にEXバルブを取り付けるスペースと構造が出来ないために片側にEXバルブを取付けします。
左右非対称で排気が通っているために通路の短い左側にEXバルブを取り付けます。
こちらの通路は当然直管でタイコの形はしていますが中身はストレートパイプです。
反対側は2重管オリフィスを使用し、より排気音を静かに製作します。こうする事により開いた時と閉じた時のメリハリがしっかりし、音の変化を満喫できます。もちろん右側と左側の通路の合計がメインパイプ径76.3φ以上になる様に計算し、TBエンジンの排気抵抗を皆無にして製作していきます。
結合部のジョイントも純正とボルトオンで互換性を持たせて製作します。
そして完成!
スムーズに製作出来ました。
一度取付けをして次にフロント、中間部を製作していきます。
見た感じフロントパイプはC43セダンと同じようです。試にC43の治具で製作したらやはりボルトオンでした。フロントの結合カップリング、ステーなど同じでしたのでやはりシャーシーのフロント部分は共通なのでしょうね。
続いて中間ピース。
これは見た目にも明らかに違いC43セダンよりも長いです。したがってワンオフで製作していきます。
セダンと違いリアが横置きタイコですのでその分音が静か目だと思いますので極力小さなタイコを入れて音を出る様にします。逆にここがストレートで製作してしまうとリアがバルブ式なので開いた時にフル直管となってしまい割れ音や下品な音が出てしまいます。音質を整えるためのタイコにしました。また純正の様にフロント、中間が一体式ではないために揺れてバーに干渉してはいけません。追加でステーを新設します。
そして完成!
綺麗なレイアウトで満足なマフラーが出来ました。
これでマフラーは完成しましたが、続いてEXバルブを取付けします。
一度マフラーを外して車体のカバーや遮熱板など全て取り払います。これで配管や配線が通していけます。
まずはソレノイドバルブ。
リアのデフ近くのマフラーのEXバルブに一番近い位置に取付けします。これは何故かと言いますと、リモコンを押したときにソレノイドバルブとマフラーのEXバルブの距離が遠いとバルブが開閉する時間にタイムラグが出来てしまうためです。やはりリモコンを押したら瞬時にバルブが動いて欲しいですよね。小さなこだわりですが私は妥協したくありません。
続いて配管をエンジンルームまで持って行き、負圧を取り出します。
そしてエンジンルーム。
やはり今の車は負圧が簡単には取出しできません。通常圧力センサーから取りますが今の車は圧力センサーがサージタンクに直接取り付けられております。その他ホースも樹脂で出来ており切断できない構造になっております。唯一キャニスターホースのみ樹脂でなかったのでここから取出ししました。
出来て良かったです!
続いて電源を繋ぎます。
これはトランクルームにACCがあったためここから取り出す事にしました。
後はトランクルームから電源を取って完成です。
そして元通りに組み立てて完成しました!!
エンジンを掛けてみるととても静かで、これなら夜中の市街地でも何も問題ありません。純正みたいに静かです。そしてリモコンで開いてみると、バルブが開き元気な音が出てきます。大成功ですが今の環境TBエンジンは直管でもあまり大きな音が出ないために少し物足りない思いです。でも仕方ありません。これ以上の音量を求めるのでしたら触媒を交換すれば叶いそうです。ベンツは触媒を交換すると全く別物の排気音、パワーアップをしますのでこれをやると凄く楽しそうです。しかしながら排気の抜けが良くなりすぎて必ずエンジンチェックランプが点灯しますのでコンピュータ書き換えが必項になります。
一度ここまでやってみたいのですが、お客様のご依頼が要りましたら喜んで製作致します。
50PSはパワーアップする事でしょう!
最後まで読んでくださり有難うございました。
価格はリアマフラーが228,000円、EXバルブ付きが298,000円、配管、配線の工賃が40,000円、フロント、中間ピースが198,000円(すべて税抜き)です。
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Posted at
2019/03/16 22:29:02