スピード対排気ガス規制の問題

こちらの新聞New York Times(NYT)の本日付ビジネス面のトップに興味深い記事を見つけました。

【欧州車再考－ドイツにおける速度対排気ガスの問題】です（原文はこちらなぜかタイトルがネット版だと違います）。

・欧州では排気ガス規制が厳しくなってきているが、一方、ドイツの車メーカーは、ポルシェ、メルセデス、ＢＭＷ、アウディなど、スピードが出て、排気ガスも多く出す、スポーツカー開発を競っている。

・今開かれているジュネーブショーに展示されている車を見ても、トヨタのハイブリッド車に対して、メルセデスのＣＬ２１６（写真）の特徴は、高い馬力、スピードである。

・ドイツは、速度規制が無いアウトバーンが有名であるが、これは、イタリア料理におけるパスタや仏料理におけるバゲットのように不可欠のものとなっている。

・しかしながら、規制が強まる欧州の中にあって、ドイツ車メーカーも少しずつ努力をしはじめている。例えば、メルセデスは、Blutecと呼ばれる新世代のクリーンなディーゼルエンジンを推進している。


この記事は表面的にはドイツにおける論争の紹介ですが、これが米国の新聞のビジネス面トップに載った意味を推測しなければならないと思いました。ドイツ車以上に燃費が悪く、ガソリンを垂れ流し、排気ガスを撒き散らして走っている米国車を生産するメーカーへの警告ではないでしょうか？