2006年11月02日
連載!【S2000&Z4】第2回目:ハンドリング
勝手に始めたこの企画、第2弾はハンドリング対決。
比較する車はこの2車種↓
【S2000】
平成13年式(MC前)、6速MT、直4DOHC(250ps・22.2kgm)
全長4135mm・幅1750mm・ホイールベース2400mm、車重1250kg
【Z4Roadster2.5i】
平成18年式(MC後)、6速AT、直6DOHC(177ps・23.5kgm)
全長4100mm・幅1780mm・ホイールベース2495mm、車重1400kg
価格差はおよそ100万円(Z4はレザーパッケージのため)
と書いたところで、誰がこの2車種で購入を迷う人がいるのか?そもそもこの2台はライバル関係なのか!?と疑ったところで、勝手にインプレしていこうと思う。
【スポーツをするか楽しむか・・】
S2000のハンドリングはとにかく素晴らしい。エンジンが直4で軽いし、車重もZ4より150kg軽いし、重心もセンターにより近い感がある。S2000とZ4、共に50:50のバランスもあり、恐ろしくクイックで、車がすぐに向きを変えてくれる。連続するコーナーなど実に楽しくステアリングを切って曲がっていける。しかし、ステアリングは私にはやはり細い。もう少し太くてもいい気がするのだが(これはZ4も同じ)
一方のZ4はエンジンが直6であるため、クイックではあるものの、S2000みたくコーナーが連続すると少々かったるい。とはいうものの、この2台は曲がることに関しては2シーターオープンらしく、回頭性は群を抜いている事には間違いない。セダンに乗ってる人が、この手の車に乗ったら、なんて鼻が軽いんだと感動するに違いないと思う。
さて、S2000には回頭性は及ばないものの、重心はS2000より低く、限界はかなり高い。危険な事はコンピューターが制御してくれて、安心してコーナーにつっこんいけるのだが、S2000はそういった制御がなく、一気にスピンする怖さがいつもまとわりつくのは確かである。路面が多少ウェットだったりすると結構ズルッといくので、腕がない私はびびってしまうのだが、Z4で今まで滑ったことは一度もない。
この2台に乗るとすぐに分かるのが、その大きさである。さすが1級のスポーツカーであるS2000はなんともコクピットに座っているかのような狭さを感じる。船に例えるなら、S2000は競艇用のボートみたいな感じだが、Z4は広々としてて、クルーザーに乗っている感じだ。この運転席で、峠をギャンギャン飛ばそうとは思わない。対するS2000は戦闘機みたく、実に楽しい。剛性もS2000の方が高いような気がする。
では、Z4はつまらないハンドリングか?
と言うと、そういうことではない。やはりここがドイツ車と日本車の違いなのであろう。Z4も直進安定性も非常に高く、ハイスピードでコーナーに入っていけるし、決して劣るわけではないのだが、刺激がないというか、安心度が高いというか・・これは一度ドイツ車(BMW)に乗ってくだされとしか言いようがない。試乗車と代車も含め、BMW車はこれまでZ3・Z4・318i・323i・325i・X5・116i・130i・525iに乗ったが、Z3以外(Z3は結構大味で、直進安定性が無かった気が・・)はどれも同じような味付けで、乗ればこれがBMWの味というのがよく分かる。一方のS2000はムダな肉を削ったアスリートのような感じで、実にヒョイヒョイ曲がってくれる。
そう、一番の違いは、大好きな種目を極めるスポーツ選手として、腕を試すのか、好きなスポーツを楽しむのかといった所ではないかと思う。多少のリスクを背負っても刺激を求めるのか、雰囲気が好きでスポーツを楽しむのか・・。間違っていないのは、どちらも逆の使い方をしても車は応じてはくれる、素晴らしい車だと言うことである。
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Posted at
2006/11/02 18:48:43
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