
久々に感性を揺さぶられる映画に会いましたよ。
…モノは封切りが37年前という作品、
「ヘアピン・サーカス」。
クルママニアを自負していた私ですが、恥ずかしながら今の今まで知りませんでした。
今や私の中でのカーアクション映画ランキングは、「バニシング・ポイント」を圧倒的にぶっちぎって、この映画が1位になっちゃいましたよ!
何がそんなに凄いのか?
その1…登場するクルマ達
●主人公が乗るサバンナRX3
一見ノーマル然としてますが、ボンネットにはS30Zパトカーについていたような透明樹脂の虫除け、フロントウィンドゥ上部にはアルミ製のサンバイザーというように小技の効いたモデファイが激シブ。
●ヒロインの乗るトヨタ2000GT
コレが痺れるくらいカッコイイんだなぁ!
まずは、イエローボディーに黒のサイドストライプ!
リトラカバーをブラックアウトしてハメ殺し仕様!
リアにはローマウントのウィング
3連キャブとヤマハ直6のエグゾーストサウンドが昇天モノですよ!!
その2…クルマの走行シーン
物語の6割近くはカーアクションシーンなんですが、冒頭の昭和40年代の首都高を疾走するシーンからキテマス!
推定ぬえわkm/hは余裕で出ているでしょうね。
踏んでもたいしたスピードが出せないであろう一般車両を、それこそパイロンのようにスラロームで駆け抜けていきます。
しかもパッシングの直前は、前の走行車輌に十センチ単位で接近してたりします。
驚くべきは…たぶんこの映画、
しかるべきところに撮影の許可を得てません!(笑)
追い越された一般車輌の中には、あきらかにビックリして挙動を乱すものもいたりするのを確認しました(笑)
ドライバーはもちろん凄いですが、こんなアナーキズムに満ち溢れた映像を撮った監督とそれを配給した東宝は凄すぎますね。
現代映画にはどう願っても敵わないホンモノの迫力が体感できますよ。
その3…最後のデッドヒート
このシークェンスはもう
日本映画界の至宝ですよ!!!
ロータリーの高周波とL6のエグゾーストサウンドのハーモニー!
そこにかぶせるように鳴り響くアドリブ炸裂しまくりのサックス!
サイド・バイ・サイド~テール・トゥ・ノーズ全開のカーチェイス!
流れる夜の街灯とネオンサインの光…
伝わってきそうなタイヤの焼けた匂い…
耳に、目に、鼻に奔流のように襲ってくる刺激の洪水です。
観ながらふと直感しました。
これは「カーSEX」ならぬ、
「クルマ同士のSEX」だ!!!
迫力抜群のカーチェイス映画は数あれど、
官能的なカーチェイスはこの作品以外には無いでしょうね!
クルマ好きを自負するなら、ぜひ一見すべきですよ!
大画面モニターとサラウンドヘッドフォンが手元にあれば、昇天間違いないです(笑)
Posted at 2009/04/02 20:31:23 | |
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