2015年11月20日
こんばんは、ご無沙汰しております、エーミール5でございます。
鉄道界では有名な「建主改従」ですが、「道路」の話です。
時間は経った感がございますが、会計検査院から「暫定2車線の高速道路」の損失について指摘があり、話題になりました。
そこで、国交省では対策として4車線化への機動的な対応を目指すために、政令の改正を実施しました。
私は、この対応を高く評価します。
ただ、抑々(地方の)高速道路を「暫定2車線」で作ってきたことこそが問題ではないかと思います。
地方在住の方はご存知かと思いますが、選挙になると、公報等で「○○道早期建設を!」などの公約が目につきます。
ただ、昨今の財政の悪化に伴い、「コスト削減」が要請され、一時期の公共事業バッシングで道路建設に逆風が吹き荒れました。
それでも、地方の政治家等への利害(早く開通しろ!)のために考えられた「妥協」が「暫定2車線」なのでしょう。
この中途半端な対応で、「悲しくも」約2,400㎞もの「暫定2車線」区間が生まれました。
無理に開通を急がなくても、4車線で開通させれば・・・交通量があまりにも少ないなら、元々から「完成2車線」で作り、分離壁を設けていれば・・・もしくは一般道のバイパスで作っていれば・・・
我慢が足りないというか、安物買いの銭失いというか
今から90~100年前、我が国では鉄道を狭軌でネットワークを広げるか、路線拡大よりも標準軌に改軌するかで政争になりました。
結局、改軌派は敗れ、狭軌のまま地方に路線を広げる道を選びました。
しかし、「東海道新線」の構想時にこのままでは、高速・安定・輸送力拡大は見込めないので、標準軌で「別線」を作りました。新幹線たる所以は、狭軌の在来線と隔絶されているところです。
今更在来線の改軌は難しすぎるので、日本の鉄道の低速化・複雑化の戦犯として「建主改従」は永遠に生き続けるでしょう。
幸いなことに、道路は後からでも「改」めることができます。
利害調整の失敗が生んだ、恥ずべき産物。この問題は、交通だけでなく、数あるガラパゴス化の好例であると思います。
一日でも早く、暫定2車線高速道路が解消されることを望みます。
Posted at 2015/11/21 00:18:39 | |
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世迷言 | 日記
2015年11月20日
今日のジムニーです(^O^)

Posted at 2015/11/20 23:38:29 | |
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