
皆さんおはようございます♪
今日は予定ではバッテリーが
到着するはずの木曜日ですが
皆さんはどうお過ごしですか?
さて、2chスレで大変オモローなスレを発見したので
今週から毎週木曜日は少しずつ紹介していますのでお楽しみ下さい♪
只、一部卑猥な表現が多少あるので18歳以下の方はご遠慮下さいw(爆
ドラクエ ライアンですが、馬車内の空気が最悪です 第1章
1 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 00:50:43.81 ID:/9cWiOiw0
7月30日
とうとう勇者様とめぐり合う。
1章以来の出番にテンションが上がる。
戦闘開始、頑張るぞ。皆速い。俺が「たたかう」前に戦闘終了。
おもむろに勇者様が「馬車のアリーナと交代な」とおっしゃった。
しぶしぶ了解する。
馬車の中にはデブとジジイとやたら帽子の長い緑なヤツがいた。
こちらを一瞥して、奴らはまた視線を床に落とす。
「あの…はじめまして。王宮戦士のライアンと申します」
返事はなかった。
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3 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 00:53:00.60 ID:/9cWiOiw0
7月31日
全く会話をしないまま1日が過ぎた。
見た目がカタい人間にうつるからかもしれないと思い、
馬車内で今日は兜をかぶらなかった。
誰もそれに気付かないようだった。
6 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 00:55:21.57 ID:/9cWiOiw0
8月1日
馬車の中がやたら暑いので鎧も脱いだ。
うとうとしていると不意に棺桶が場車内に突っ込んできた。
何事かと思ったが、緑のヤツが意気揚揚と飛び出ていった。
「マーニャ早く死ねよ…」
消えるような声でジジイが言った。
ジジイの声を聞いたのはそれが初めてだった。
10 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 00:58:09.33 ID:/9cWiOiw0
8月2日
勇者様に怒られた。
昼間、少しデブともめた。そのせいだった。
昼間、カビ臭い馬車内でメシを食っていると初めてデブが擦り寄ってきたのだ。
「あんた、戦士かい?」
妙に高いその声にいささか驚きつつも、そうだと応えた。
「チッ…また前衛キャラかよ。アリーナが死んで、お前も死んでからか…」
俺はしばらく無視していた。
13
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/07/30(日) 01:01:19.56 ID:3sBoL5MyO
テラワロスwww
14 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 01:03:40.44 ID:/9cWiOiw0
「アンタ、1章だったんだってな?」
デブがしつこく話し掛けてくる。
「仲間はなんだったんだい?」
俺は言葉に詰まった。
俺は知っている。
俺にだけ、人間の仲間が居なかったことを。
「…ホイミスライムだ」
デブの目が輝く。
「ホイミスライム!?ホイミスライムってあのモンスターのか!?」
俺は目もくれずに黙って頷いた。
そこからのことはあまり思い出したくもない。
「貧乏人は人が雇えなくて大変だwwww」
「モンスターを仲間にするのは作品が違いますよwwww」
など、好き勝手言われ、最終的には破邪の剣で殴り合っていた。
勇者様が怒ったのはただ一言で、
「教会の代金、お前が払えよ」ということだった。
17 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 01:06:43.39 ID:/9cWiOiw0
8月2日
デブがついに牢屋送りになった。
とても嬉しい。
経緯は謎だが(馬車内ではインターネットをしていたため)
何でも泥棒の冤罪が勇者様にかかっているようだった。
そこで人質を残し、真犯人を捕まえに行くらしい。
デブは勇者様に向かって
「お役に立てて光栄ですよ」
と皮肉を言っていた。
俺は笑いを堪えるのに精一杯だった。
19 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 01:10:02.31 ID:/9cWiOiw0
デブがいなくなったことで、馬車の中は密度が低くなった。
風通しも良いし、今度のダンジョンは滝の裏らしい。
3人になった馬車内を改めて見渡して見ると、
なるほど、どうやらある程度の住み分けができているようだ。
つまり…悲しいことだが、俺の出番は勇者様の頭にはないらしい。
「よ~し、パパ危ない水着買っちゃうぞ~!」
とか外で言ってんの、もう見てらんない。
21
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/07/30(日) 01:13:02.06 ID:giRrp46W0
くやしいっ・・・奇跡の剣さえあれば・・・
22 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 01:14:03.77 ID:/9cWiOiw0
馬車内での生活はまだ浅いが、徐々に実態が見えてきた。
勇者様は基本的に踊り子、姫、占い師を基本メンバーに据えているようだ。
そしてその中の誰かが戦闘不能になった場合、サブメンバー、
つまり馬車内の俺たちに声がかかる。
踊り子が死ぬとジジイ。
占い師が死ぬと緑。
姫が死ぬと俺、俺も死んだ場合はデブ。
そういう運命のようだった。
これは能力的なものではないのだろうと俺は薄々気付いていた。
しかし、それを認めることはできなかった。
26 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 01:18:22.37 ID:/9cWiOiw0
どうやらデブは馬車メンバーの中でも嫌われ者だったようだ。
緑が珍しく話し掛けてきた。
「へへ、ライアンさん。ライバル一人脱落ッスね…」
俺は不快感をあらわにした。
世界を救う旅だということをコイツはわかっているのか。
「ライバルだのなんだの…くだらんとは思わんのかッ!?」
俺は溜まっていた怒りを発散させるかのように叫んだ。
しかし、緑は肩をすくめ
「ひゅ~、おっかねぇ…」
と言いながら、また所定のスペースへ帰って行った。
「おい、補欠ども!!うるせぇぞ!」
勇者様の声が馬車内に響く。
「チョビヒゲです」
緑がチクった。
俺は睨みつけようとしたが、勇者様が馬車を覗き込んできたので、
「すみません」と言うしかなかった。
ジジイは寝たフリをしていた。
27
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/07/30(日) 01:20:24.51 ID:giRrp46W0
クリフトうぜぇwww
29
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/07/30(日) 01:21:23.59 ID:6FWWK1MTO
ワロスwwwwwwwwwww
32 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 01:23:23.83 ID:/9cWiOiw0
8月3日
デブが居なくなって2日目。
勇者様は宿屋にも泊らず、女性メンパーとキャンプをしていた。
一言意見をすべきかとも思ったが、サブメンバーである俺が言ったところで聞きはすまい。
最近はアリーナとか言う女が好みらしく、昨夜も遅くまで喋っていらっしゃった。
緑が陰湿にそれを覗いていたが、俺は心底疲れていたので、
さっさと眠ってしまった。
ジジイはいるのかいないのかわからないが、
時折、戦闘中などに踊り子の悲鳴が聞こえると急に機敏な動きを見せて外を覗く。
そしてため息混じりに体を馬車内に戻す。
タラララッタッタッターン
ジジイのレベルが上がった。
勇者様はそれに気付いていないようだった。
34 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 01:27:00.21 ID:/9cWiOiw0
8月7日
城の北の森をようやく抜けた。
デブは餓死してはいまいか。
勇者様は全くダンジョンに行く気配を見せず、
あれから毎晩、別の女と一緒に森の奥深くへ消えていった。
昨日、ようやく占い師がダンジョンへ行くことを提案したようで、
勇者様もその気になったようだ。
馬車内は相変わらずだった。
ジジイは覚えたてのヒャダルコを得意げに連発していた。
特にターゲットも居なかったし、俺も緑も完全に無視していたので、
出しては消し、それでもまた出していた。
アルツハイマー対策なのだろう。
外では滝の音が聞こえた。
ダンジョンが近いようだ。
37 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 01:30:51.34 ID:/9cWiOiw0
非常にショッキングな事件が起きた。
ジジイが勇者様に殺された。
ことの顛末はこうだ。
ダンジョンに到達後、踊り子が棺桶になって馬車に放り込まれた。
ジジイは喜び勇んで飛び出していったが、
ヒャダルコを使っていたためMPがほとんどない状態だった。
それに激昂した勇者様がパーティーアタックのふりをしてジジイを殴った。
ジジイはセクシーに水の羽衣を着ていたが、赤く染まった。
会心の一撃だった。
勇者様は、しかしまた森に戻れることが嬉しいらしく、
「さっさとリレミトルーラしようぜ」
と息巻いていた。
38 名前:
ライアン ◆bDCt54/oZM 2006/07/30(日) 01:34:24.93 ID:/9cWiOiw0
8月21日
ようやくバコタとかいう盗賊がつかまった。
デブを迎えに行くことになったとき、メンバー全員が嫌そうな顔をした。
デブは
「忘れられたのかと思いましたよ。いつもみたいに」
と皮肉を忘れなかった。
馬車に戻るときも、
「エンディングまで皆さんまたよろしく」
と馬車メンバーに皮肉を言った。
・・・来週につづくw・・・