
地元でいつも練習をしている場所。
20歩間隔でパイロンを4つ並べられるわけだが、さまざまなパターンのコース設定を考えた。
その中の一つに、自称
上級者用の設定がある。
まあ簡単にいえば、ネットで見た外人ジムカーナを、自分なりにパクったわけだ。
スラロームだのサブロクだの、1分以上の間、徹底してグリグリ回す設定だ。1速→2速→1速と、実に忙しくギアチェンジを繰り返す。
走っている間は両手が休まる時間はほとんど無い。リアタイヤは滑りっぱなしだ。浮いている砂もかまわず踏んでいく。というか、その砂さえ利用して曲げて行く。
左に大きく180度回りこんで、数秒の後もう一度左に小さく180度。リアのスライドが止まりそうになる。ではサイドかといえば使うほどでもない。じゃあ、という感じでクラッチを一旦切って、つなげてスライドを続けさせる。クラッチ蹴りというほどでは無いと思うけど。
その設定もタイムを計ってやっていたのだが、そのうちやらなくなった。
練習仲間がFFなもので、ドラシャの心配もあるのでコチラから気を使ってやらなくなったのだ。
設定した本人の車の、ミッションの消耗も考えた。なにしろせわしなくギアチェンジをするので、シンクロの消耗と1速へ入れるときのギア鳴りに、心が痛んだ。
千歳や砂川だけを走っているだけなら、そこまでしつこいパイロン設定は必要なかったのも、高難易度コースを走らなくなった理由でもある。
が、4月15日のAGの大会に出た今では、その設定で死ぬほど練習をしておけばよかったと、後悔している自分がいる。
心配された雪は降らず、寒かったものの日は出ていたので、路面はセミウエット→ドライと変わっていった。ベンチコートを一枚着ておけば寒さは防げたので、一日楽しく過ごすことは出来た。
受付のときに、緊張すると完熟歩行中だろうがセッティング中だろうが、ひたすら人に話しかけてくる某暴君が、ちょっとした事件を犯して笑わせてくれた。
そして渡されたコース図を見て思ったことは、、、
覚えられねえ、だ。
今日は何台ミスコースするのだろう。初めてBBに出た人が、2本ともミスコースする人が出なければ良いけど。
完熟歩行時間は30分。歩いても覚えられない。理由はわかっている。
集中力と緊張感がまるで足りていない。
競技が始まってSタイヤ勢の走りを見ていても駄目。「次はこのパイロンをこう通る」と予想して見てるのだが、その自分の予想が、ミスコースしている状態だ。
とりあえず車の近くに帰り、湯を沸かしてコーヒーを飲んで、さてのんびりと準備に取り掛かろうとしたら、並ばなくいいの?と言われる始末。
見てみるとコースに走っている車が一台と、並んでいるのが1台のみ!
あわてて用意した。
なんとか間に合わせてヘルメットをかぶり、ハンドルを握り、前走車のスタートを見ながら、ふと、すごい事を思った。
さて?今日のコースはどんなんだっけ?
ああ、あんな感じ。で、中盤の外周左周りから中に入ってくる所は、2~3本目のパイロンの間だっけか。あ、違った1~2本目の間だったね。
OKOK、もう覚えたよ。
スタートフラッグの人が、準備いいかの合図を送ってくる。
OK,大丈夫。
そしてスタート。
タイヤがグリップしない。アスファルトの上に玉砂利が乗っているような感じ。砂川のダートでスタートするのに似ている。
1コーナーのパイロンをずっと見て走っていて、ふとタコメーターを見たら、針はレッドゾーン内にとっくに入っていた。あわててギアチェンジした。
体内時計も耳も、回転数をわかっていないという、明らかな練習不足。
予定通りにコースを通って、コース図の右側の高速コーナーを左に旋回中に、オフィシャルが黒旗を振っていた。
あわてて緊急停止をした。
またかAG。今度はどこで脱輪したって?もう許さねえぞ、と一瞬考えた。
が、まてよ?前半のターンセクションをクリアしたっけ?前半でサイドを引いた覚えが無いぞ。
ってことは・・・
ミスコースをしたのか?
ミスコースをした模様だ・・・
生涯初のミスコース。
照れながらパドックに戻る。
コースを覚える気が無かった自分が最低だ。
☆ 2本目
完熟歩行の時間、真剣にコースを覚えた。
間違えた所と、間違えそうな所を重点的に歩いた。色々な角度から見て、周りの景色も覚えようとがんばった。
1本目はろくに走っていないので、タイヤと路面のグリップ感がわからないから、完熟歩行とイメトレだけはしっかりやろうと決めていた。
しっかりとやった後は、歩きながら
この方と
この方の3人で、FDについての雑談をしていたわけだが。
2本目の競技が始まり、今回はさっさと並ぶことにする。
なにしろ今回台数が少ないので、あっという間に自分の順番が来るのだ。
いつもなら行っている、早めに車に乗り込み、イメトレをしながら順番を待つ。
この方の走行に習い、なるべく2速を多用してカプチーノらしさを出して走りきろうと決めた。
結論から言えば、2本目はミスコースせずに走りきった。
しかし走りはまるで駄目だ。
スラロームはまだいい。これは歩幅約18歩で、いつも練習してるのとほぼ一緒だ。
しかし、これほどオフィシャルの動きが気になったことは無い。いつ黒旗が上がるのかと、そればかり気にしながら走っていたようなものだ。
ふざけんな。攻めないでどうする。
今回、滑りやすいと言われる第一戦目の三井で、ネオバはグリップした。当たり前だ。
ベタグリの範囲内で走っているもの、そりゃあグリップするべや。
どう考えても1秒損してる。
最初のターンはノーズターンになってしまったが、とりあえず最短で回れたのでよしとしよう。所詮今の実力なんざ、こんなもんだ。
それよりもゴール前のターンセクションだ。
サイドターンが勝負。きちんと決めれば、次の左旋回と右シケインみたいなのが非常に楽になる。
が、用心のサイドが効かなかった。
効かなかったのではなく、やり方が悪いだけだ。2年前なら出来ていた。2年前なら散々こんな練習をしていた。ターン後の左→右も、昔のほうがうまかった。
ここで1秒以上損してる。
練習しなおしますわ。
なんとか勝ったから、長い帰り道は気分良く帰ることは出来たけども。
これから電話して、ミッションマウントも交換するよう注文しておきます。
誰か一緒に練習しない?
この記事は、
コース図&BB1リザルト について書いています。