
こんにちは。
この記事なんですが、あくまで主観的ですが、自分が乗っている感想としては当たってると思います。
早くも今年のベストバイSUVが決定か!? ルノー「キャプチャー」は走りも雰囲気もイイ
>とにかく走りがイイ! 内装もイイ! 見た目もイイ!
まさにその通りだと思います。
あと180kmで慣らしが終わるので、スポーツモードに入れてみると、正直素晴らしい!!!
うーん、やっぱりいいクルマ買ったな~、って思います。
最近定価が20万くらい上がりましたね。それでも、その金額以上の価値はありますね。
------- 以下、記事全文です。
早くも今年のベストバイSUVが決定か!? ルノー「キャプチャー」は走りも雰囲気もイイ
スポーティーな走り(Sports)と実用性(Utility)を兼ね備えたクルマ(Vehicle)こと、SUVの人気は日本に留まらず世界でも大人気。その中で「都市型SUV」や「コンパクトSUV」と呼ばれるBセグメントSUVは激戦区で、各社から力作が登場しています。ですが、その多くは燃費のよいエンジンを搭載したエコ(Eco)で実用的だけれど、イマイチ走りが楽しめないEUVが殆どではないでしょうか?
その中で2月に日本上陸したばかりのルノー「キャプチャー」は、真のコンパクトSUVと言えるモデル。いきなり結論めいた事を申し上げますが、
とにかく走りがイイ! 内装もイイ! 見た目もイイ! それでいながら、値段も国産BセグSUVの上位モデルとあまり変わらない約300万円! 勝手ながら現時点での「ベストバイなSUV」だと断言します!
筆者お気に入りの
日産キックスも良いSUVだが……
筆者が勝手に2020年のベストバイカーに選出した日産/キックス(286万9900円税込)
例年、年末になると1年を通して優れた1台を選ぶカー・オブ・ザ・イヤーが実施されます。昨年はスバルのレヴォーグが選出されました。レヴォーグは確かに素晴らしい1台です。筆者もちょっと乗る機会があったのですが、パッケージングの良さにビックリしました。ですがイマドキはステーションワゴンよりSUVの方が人気ですし、レヴォーグは最低グレードで310万2000円税込からと結構いいお値段。
そこでSUVらしいルックスと、e-POWER由来の静かさとトルク、Bセグメントという日本にピッタリの大きさと使い勝手、何より値段と完成度の高さから、日産の「キックス e-POWER」を勝手に2020年のベストバイとしてASCII.jpで推しました。何一つ権威ありませんけれど(2020年のクルマでベストバイを挙げるとしたら日産「キックス」しかない!)。
そのような内容の記事を書いて起きながら、新年あけて2ヵ月と少し、舌の根も乾かぬうちに「ルノーのキャプチャーを推すとは何事だ!?」というご意見はごもっとも。でも、12月に日本上陸していたらベストバイに推していたことでしょう。とはいえ、日産キックスは本当に完成度の高いイイクルマ。それは間違いありません。
ルノー・日産・三菱が共同開発した
プラットフォームを使用
先代のルノー・キャプチャーが登場したのは2013年のこと。Bセグメント・ハッチバックであるルーテシアをベースに、SUV化したモデルとして登場しました。当時、コンパクトSUVといえば、日産JUKEやHondaのVEZELがある程度。欧州の主要ブランドにBセグメントSUVというクルマはほぼありませんでした。この「コンパクトカーでは手狭だけれど、大きなSUVはちょっと……」というユーザー心理にピッタリ合致し、欧州で大人気に。その後、各社からBセグメントSUVが相次いで登場しましたが、それでもキャプチャーの人気は衰えること知らず。なんと2019年までの累計出荷台数は190万台を超えたのだとか。日本でも発売当初は注目されたそうですが、その後各社から強力なライバルが出たこと、そして日本のユーザーは運転支援などの装備を求めた結果、街で姿を見かけることは少なかったように思います。
ルノー/キャプチャー インテンス・テックパック(319万円)
2台目となる新型キャプチャーは2019年に本国フランスで登場。日本には、遅れること約1年の2021年2月の上陸となりました。シャシーは新型ルノー・ルーテシアのほか、日産NOTE e-POWERでも使われている、ルノー・日産・三菱が共同開発した新型プラットフォーム「CFM B」を採用。
重量は1310kgと、SUVとしては比較的軽量なのも注目すべきところで、この軽さが走りに活きるのは言うまでもありません。
ルーテシアは新型になってもボディーサイズは変わらなかったのですが、キャプチャーは全幅1.5cm、全長約10cm伸長されて大型化。「コンパクトカーでは物足りない方はSUVをどうぞ」という考えなのでしょう。大型化といっても、全幅は約1795mm、全長4230mmなので、日本の狭い住宅街の道でも苦はないハズ。全高は1590mmと、立体駐車場の高さ制限(1550ミリ)を少しオーバーしているのですが、アンテナがバータイプではなくシャークフィンですので「ひょっとしたら入るかも」という期待を抱かせます。実際に入るか否かは試していないので、別の機会に試してみようかと。
形状がアルファベットのCに似ていることから、Cシェイプと名付けられたLEDポジションランプ
エクステリアは丸みを帯びたデザインから、直線を多用した精悍なフォルムへ。フロントヘッドライトは近年のルノーではおなじみのCシェイプと呼ばれるポジションライトが配されています。SUVというと大きなグリルがドーン! というイメージが強いですが、他社を見回してもコンパクトSUVでは大きなグリルよりも、こういったデザインが多いですね。
ボディーサイドに設けられたクロームメッキ調の加飾パーツ
横から見ると、きちんとSUVらしい後端上部がスラントした
クーペスタイル。全体的に直線を基調としてマッシヴな印象を与えています。そしてウインドウ下部に、流れを表現するかのようにクロームメッキ調のパーツがあしらわれていて、2トーンボディーを強調。2トーンは珍しくありませんが、個人的に初めて2トーンを見たのは初代キャプチャーだったような記憶があります。
エンジンはルノー、日産、メルセデスと共同開発した1.3リットルターボ。これもルーテシアに搭載されているものと同様ですが、ルーテシアより高出力にチューンされ、最高出力154馬力/最大トルク27.5kgm。この出力は他社の同クラスと比べて強力なもの。具体的には、モータードライブの日産キックスが最高出力129ps、最大トルク26.5kgm、同じくガソリンエンジン(1.5リットルVTECターボ)を搭載するHondaのVEZEL・ツーリングは172馬力/22.4kgmです。
気になる燃費ですが、燃費はWLTCモードで17.0km/L。ハイブリッドと比べると見劣りしますが、前出のVEZEL・ツーリングが16.4km/L(WLTCモード)なので立派な数字。ただVEZEL・ツーリングはレギュラーガソリンに対応していますが、キャプチャーはハイオクのみ。とりあえず「パワフルなエンジンに軽いシャーシ」ということで、スペック上からも走りに期待ができそうです。組み合わせるミッションは7速DCT。当然、変速スピードも速く段付きっぽいようなショックもナシです。
機能面も充実。運転支援は全盛りで、レーンセンタリングや自動運転レベル2もバッチリ対応。ルノーに限らずですが「このクルマ、イイナ」と思っても「運転支援系が弱いからなぁ」と躊躇された方もいらっしゃったのでは? 最近は日本車にあって輸入車にない機能というのは、だいぶ少なくなりました。で、価格もオプションを付けた日本車の高級グレードとあまり変わりがない。利益があるのか? と心配になります。
ちなみにルノー・キャプチャーはインテンスとインテンス・テックパックの2グレード展開。違いは内装がファブリックかレザーかと、アダプティブ・クルーズコントロールとあわせて自動運転レベル2相当を実現するレーセンタリングアシスト機能の有無といったところ。価格差は20万円ですので、かなり戦略的な価格設定といえそうです。
インテリアはルーテシアを彷彿させるもので、さすがフランスというオシャレ感があります。水平基調で広がり感のある室内に、シートはグレードによって異なり、ボディカラーに拠るのですがブラックを基調としたもの。どこか質実剛健といった印象も受けます。
驚きはシフトレバー付近の造形。アームレストとシームレスにつながる2階建てセンターコンソール(というのかは不明ですが)は、シフトレバーが手元に近い上に、適度なコクピット感を得ながら、スマートフォンが置きやすいなど、デザインと使い勝手で近年よく見かけるスタイルです。ですが、2階建てコンソールのアームレスト側が切れているデザインは初めて。これが実際に使ってみると凄く便利! しかもインテンス・テックパックだとスマホを置くトレイ部分に非接触充電機能がついてきます。
通常のスマートフォンは問題ありませんが、iPhone 12 Pro MAXのような大型モデルですと、ちょっと大きさが足りないかもしれません。そして後述しますが、車両とUSBケーブルで接続した際、スマホ側のプラグがストレートタイプですと、トレイのフチでスマホを支えるような状態になるかもしれません。L字タイプで解消できそうです。
センターには、いわゆる7インチのディスプレイオーディオを配置。ナビは車両とUSB接続して、Android AutoやApple CarPlayを用います。車両設定もこの画面から行ない、走行モードの切り替えとステアフィール特性、室内のイルミネーションの変更ができます。付属のカーオーディオはBOSE製。各ドア付近に2ウェイスピーカーを配した上に、ラゲッジスペースには小型サブウーファーを搭載。実際に聴いてみましたが、BOSEらしい厚い中低域に、フランスのオーディオメーカー、FOCALの特徴であるブリリアントな高域がミックスした、メリハリのある音が楽しめました。
後席が広く快適なのがSUVのよいところ。もちろんキャプチャーも広くて快適で、足元もかなり広々。実はホイールベースが伸長しているそうで、その分が後席の快適性につながっているとのこと。さらに後席用にエアコン送風口のほか、USBレセプタクルを2系統用意されています。誰もがスマホを持つ時代、うれしいところでしょう。
驚きはラゲッジスペース。その容量はなんと536リットルと圧倒的! ちなみに日産キックスが423リットル、トヨタのヤリスクロスが390リットル、HondaのVEZELも393リットルですので、ほかに比べて100リットル以上も確保しているキャプチャーは、BセグメントSUVのトップクラスと言ってもよいでしょう。
さらに床面が上下に仕切り板を設けた2階建てで、下側にも収納できるのも美質。トドメがなんと後席全体を動かすことができること! シートを前に動かし、さらにシートバックを倒せばさらなる大容量が確保できます。このシートの稼働も、後席側からはもちろんのこと、ラゲッジ側からもできます。この使い勝手のよさ、まさにUtility Vehicleです!
エンジンをかけると、
後方から微かに低く轟くエキゾースト音。この瞬間から期待に胸を膨らませてしまいます。そしてアクセルを踏んだ時から、その期待は確信に変わります。ハイブリッドユニット搭載のBセグSUVとは明らかに異なるフィーリング。タコメーター、速度計が高揚感を表すかのように、踏めば踏むほど気持ちよいではありませんか。ですが「手に負えない」というほどのパワーはないので、誰もが、一般道でも高速道でもアクセルを踏んで楽しめる、そんなフィールに仕上げられています。
さらにCVTではなくDCTですので、エンジン回転と速度の上がり方がとても自然。国産車にはない、これらのフィールが輸入車の魅力だったりします。
最近はガソリンエンジン車で振動がハンドルに伝わったり、また室内にエンジン音が盛大に聞こえるクルマは少なくなりました。キャプチャーもその意味においては、EVほどではないものの適度に静か。でありながら、踏めば低いターボ音が聞こえる演出。実に心憎いではありませんか。
逸品なのが足。これが実にしなやかで、よく動く印象。フランス車といえば猫足という言葉を思い浮かぶ方は多いかと思います。猫足という表現は、もともと日本人ジャーナリストがプジョーの足回りを例えた言葉ですので、ルノーに当てはめるのはどうなのかなと思いつつ、あえて言わせてもらいます。このキャプチャーは、実にしなやかな猫足です。
グッドイヤー製のタイヤが路面の細かな凹凸を丁寧にマスクし、大きな衝撃は素晴らしいサスペンションによって柔らかく吸収。高い剛性を感じさせるボディーと相まって、実に見事な乗り味なのです。加速時はググっとお尻が沈んで進みますし、ブレーキをかければスーッとノーズがダイブ。フロントに過重がかかっているのがわかります。でありながら、
横方向のロールは適度に抑制され、コーナーリングで不快感は皆無。しっかりしたステアフィールとともに終始頬が緩みっぱなし。
と、諸手を上げて絶賛するのも……なので、重箱の隅を突いてみたいと思います。ルーテシアと同様、ルノー車としては初めてブレーキオートホールド機能が搭載されたのですが、これを解除する際、そこそこアクセルを踏まないと解除されないのです。使わない人にはどうでもいい話ですが、あれば使いたくなる自分としては気になりました。
では、自動運転レベル2も試してみましょう。アライアンスを組む日産のプロパイロットと同じかな? と思っていたのですが、どうやら異なるようで、ボタンは数多くあり、操作はやや煩雑。そもそも輸入車の多くはクルーズコントロールが左手側にあるので、慣れないうちは戸惑います。ですが起動すれば、レーンセンタリング機能はかなり優秀で、介入感もほどよい印象。全車追従は最短にした時は、他メーカーより若干ですが車間距離が長めのように感じました。もちろんちゃんと追従しました。
【まとめ】ハイオク専用が気にならなければ
乗って楽しい、便利なクルマ
ルノー/キャプチャー
どこか洒脱でラテン的な楽しさがルノー車の魅力。それは日本車にはない良さだと思います。オシャレなボディーにオシャレな室内。好きな音楽を心地よく聴きながら、素晴らしい走りが楽しめる。それが日本車のハイブリッド仕様車とほぼ同じ価格というのですから、ベストバイと言わずして何と言いましょう。
ただ、キャプチャーはハイオク専用車で、そこが気になる人もいるでしょう。なにせ走りがイイから、思わず踏んでしまって、ガソリン代が大変なことに……。さらにハイブリット車ではありませんので、最近のクルマに慣れた目からすると、なおさら驚くかも。ですが、もしかしたらEVにシフトしていくというご時世的に今回のキャプチャーがルノーにとって「最後の純ガソリンエンジン搭載SUV」になるかもしれません。そう考えると、今しか得られないフランスの官能を前に、多少のことは目をつむってもいいかもしれません。
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