Fukui＠神戸のブログ一覧

ワイヤーカット放電加工機ってご存知ですか？

これを使うと、ニクロム線と乾電池で発泡スチロールをカットするみたいに、銅線で金属の塊をサクサクカットできてしまいます。利用可能な条件は切る対象が通電することです。放電加工なんで、加工する時に熱や歪の影響が極小です。

これを使ってシリンダヘッドを真っ二つ！
すると、こんなモノができました～
切断位置は２番ピストンの中心です。

カットしてあるので、先日のヘッドと違って、プラグの所で中身が丸見えのエロエロです。

ウオータージャケットがチラッと見える水冷です。

カムチェーンがサイドにあるDOHCヘッドです。

右側インテークポートがダウンドラフトっぽく直線的で高回転型エンジンです。車両搭載時には左にかなり傾いているはず。

折角のDOHCなのにバルブ駆動はカム直動では無く、ロッカーアームでバルブを押しています。このエンジンがもしホンダ製なら、カム軸をピストン中央側へ寄せてヘッドの幅を狭く設計しているはずです。でも、このエンジンのカム軸位置では狭くなってません。ロッカーアームの形状からすると、バルブのリフト量拡大がロッカーアーム採用の目的っぽいです。

というか、圧縮比を上げる為に吸排気バルブを立てすぎてカム軸が配置できなくなった苦肉の策設計っぽいです（汗）

折角のロッカーアーム採用なのにヘッド幅を狭めないあたり、あきらかに変態エンジンです（笑）

折角のロッカーアームなのに、バルブクリアランス調整ネジを使わずシムで調整するあたり（しかも16ヶ所）、あきらかに変態エンジンです（笑）

こんなエンジンは…
カワサキのＺＸ４
なんで？の塊、そんなところが素敵Kawasakiです。

確か、みんカラお友達のアノ人も乗ってたはず（笑）