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さて、件の見積もり依頼から数日後。
「○○さ～ん、FAX着てますよー。なんかスゴイ車買うの？」
「いや、まぁその・・・」
予想はしていましたが、合計金額に吃驚ですよ！
なんたって6,197,914円也

一括払いでこの金額です。

無理です。


無謀です。

と、ある言葉を思い出しました。
それは見積もりを依頼したセールスさんが、
「隣県にザムでランチア専門のお店がありますよ。」との言葉。
そこで運命の出会いが待ち受けているとは…

その後のある週末、例のランチア専門のオートザムへ下道を3時間ほど掛けて出向きました。(高速使えって)
そこはオフィスビルの1階にあり、最初通り過ぎてしまうほど、ディーラーとは思えない佇まいでした。
そんな雰囲気にビビりつつ、いざ入店！
「いらっしゃいませ！」う～ん、お洒落です。自分には似つかわしくない場所です(汗)
近くにいたお姉さんに、
「あのー、デルタ探しているんですが。」
「はい。在庫ございます。表にも展示してあります！」
「(ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!!!)あ、そうですか。」と冷静を装いつつ、
「白って、在庫しています？」
「白ですか？正直言って難しいですねぇ…」
「日本に入れているカラーは赤・紺・白の順の割合ですし、白は人気もありますので。」
「やっぱり厳しいですか。」(やっぱそうだよなぁ)
「こちらの車はどうでしょうか？」と紺のエヴォ2を勧められました。

こちらは本契約書。


契約書 posted by (C)ABARTH

「(んー地味な色やなー)そうですね…　…　」
「こちらの車は今日入って来たばかりなんですよ。」
「実は学生さんが両親に内緒で契約して、反対されて出戻り車なんですけどね。」
「その分若干お安くなっていますから！」
「で、おいくらですか？」
「車両本体価格438万円になります。」
当時デルタの相場は、安くても450万円台から高い物では500万円を超えているものもあり、
異常なマーケットではありました。
1年落ちで走行18,000Kmと距離が出ていましたので、
「何でこんなに距離走ってんの？」
「初オーナーがうちのメカで、高速通勤で距離が伸びたんですよ。」
「そうですか。(取扱店のメカさんの車であれば履歴も良いし、メンテも抜かりないかも。初期トラブルも潰してあるだろうし)」
「如何でしょうか？」
「壊れません？」
「大丈夫です！！」
「(本当かよっ！)そうですか、信用していいんですか？」
「大丈夫です。お任せ下さい！」(なんとも間抜けな会話だなコリャ)
「とりあえず見積もりお作りしましょう。」
話はとんとん拍子に進むのであった。

おいおい、そんな大金を払うんだったら並行新車買えたじゃん！
と当時の状況を知る御仁も居られるかと思います。
確かにブルーラゴスなどメタリック系の塗色が、420万円台？から売ってた記憶があります。
(ボルボも並行車と滅茶苦茶価格差ありましたよね)
本革シートやサンルーフも捨てがたかったし、正直並行も考えました。
今だったら気にする事無く買ってたかも知れませんが、唯一の難点は…
サンルーフがある事でした！イタ車の電装品など端から信用していなかったので。
余計な電装品はトラブルの元と思っていましたし、
ちょうど展示していたテーマ8・32のトホホな話も聞いていたので(爆
ましてプリメーラのサンルーフでも痛い目に遭っていたので、結果却下です。

無駄話が長くなりましたが、
予想外のプリメーラの下取り価格に戸惑いつつ(もうちょい高くても…いやこんなもんかなと？)、
国産車のリセールバリューってこんなもんか。と現実を知らされました。
で、頭金と下取り額を考えた末に、ローン金額(残価)266万円！との試算が出たのでした。
問題は金策です。「もう少し考えますので、待って頂けません？」と
担当セールスのお姉さんに告げ、帰路についたのでした。
考えるとは云ったものの、もう買うと決めたも同然ではあったのですが…

確かに当時のガレイタの広告にも納車の遅れのお詫びが載っていました。
そんなら地元で買うのは諦めて、タマ数の多いであろう関東地域にターゲットを向けました。
某センサー誌や輸入中古車雑誌に大々的に広告を載せていたお店に突撃です。
ちょうどGW真っ只中、深夜に出発しひたすら下道を走りました。
深夜の長距離トラックのあり得ない運転ルールに翻弄されつつ、
夜明け前には何とか到着！若かった(笑)

常時5･6台の在庫があるかのように広告を載せていたショップ２軒には
なんと在庫は在りませんでした！

最後の望みは23区内に在るおしゃれなオートザムへ、
そこで聞いた言葉は「予約して頂くのが近道ですねぇ」と
どこかで聞いたようなセリフ･･･
えええーーーー
帰路の運転が辛かったのは言うまでもありません。
どうする俺。Part2(笑)

さて世の中が(狭いなーオイ)そんな事になっているとは･･･改めて現実の世界を知り、
気持ちは固まりました！こうなったら新車で購入じゃ！？
まずは見積もりを取らなくてはと、近くに全てのチャンネルが集まるマツダのディーラーへ。
(5チャンネル体制でアンフィニやユーノスやオートザム等、拡大路線に走り会社が傾いた原因でしたね。)
で、オートザムの門を叩いたのでした。

対応してくれたセールスさんに、ランチアデルタの見積もりが欲しい旨を伝えた所、
「え？なんですかそれ！」ってお宅で扱ってるメーカーでしょうが(呆

仕方が無いので、こちらがなぜか改めて説明した所、
資料が無いので見積もりがすぐに出せないとの事。
しょうがないので会社のFAXNoを告げ、脱力感と共に帰ったのでした。

しかし！ここからお話は急展開を迎えるのである･･･

人って限定！とかラストいくつです！ってのに弱いですよね～。
まさに私の意識がデルタに向き始めた時は、まさにそんな状況でした。
カーマガやティーポの特集をよく読んでいましたが、次期デルタに切り替わり、
エヴォモデルは継続生産となる事を知りました。今と違いネットもありませんでした。
いつまで生産されるかも分からない、情報は雑誌頼みな状況です。

B型マイペース人間の私でも、多少は焦ります。

そういう状況もあってか、デルタバブルともいえる中古車の値段は驚きのものでした。
新車価格545万円？でしたっけ、R32GT-Rと価格がほぼ同じと記憶していますが、
1年落ちでも500万円前後の値段を付けているのが当たり前！異常です。
冷静に考えるとR32の方が車のデキはイイに決まっています。絶対に。
今でもR32が歴代スカイラインの中では一番だと思います。(R33･34オーナーの方スミマセン)
お金があったら最終VスペックⅡ欲しいですもん。

あぁ話が逸れていく･･･

話は戻って、更に状況は悪化していきます(笑)
当然新車など変えるはずもありません。そこで雑誌の登場です！
片手で立ち読みする(買えよ)のが困難な某誌など、探しましたねぇー。

そんなある日の事、バイクでお出かけした先で某輸入車販売店のセールスの方と知り合いました。
そこはガレイタ物も扱うお店で、当然デルタも売っていました。

「デルタ欲しいんですよねー」
「デルタですか、うちでも人気ありますよ！」
「中古って出物ありますか？」
「中古ですか！予約は受け付けてますけど･･･」
「予約？中古の予約ってアンタ･･･」
どうする俺。

しかし、プリメーラの画像が無い(笑)

まぁそんなこんなで、職探しや大型2輪限定解除を済まし、
プリメーラと3年半過ごしていた頃の話です。
全日本ロードレースやWGP鈴鹿ラウンドに出掛けた際に、
駐車場や道すがら良くデルタと遭遇していました。
連れに「やっぱかっこいいなぁ。欲しいなぁ。」なんて言ってました。

まさか現実に所有する事になるとは、この時は思いもしませんでした。
“口に出して話すと現実になる”言霊ってあるのかも！と思いませんか？

また当時はスキーにハマり、スキー場に良く通っていました。
プリメーラは本当いい車でした。いまでもそう思います。
難を言えばちと硬い脚廻りで、雪道でおっとっとと横に逃げやすかったかも。ﾄﾊﾞｽﾅｯﾃ
「やっぱ4WD(ターボ)だな。」などと勝手に思い込み始め、次はどうしようかと
よからぬ考えを起こしていたのです。
ちょうどランエボⅢが発表され、少し前にはインプレッサの限定車(最初のSTiかな)が
発売と同時に完売なんて時代でした。

さて、気になりだすと止まらなくなるのが人というもの。
次第に頭の中でローンなどの遣り繰りを妄想し始めるのでした。
車検も通したばかりだし、下取りを考えると早い方がいいよなー、などと妄想全開です。
ましてや国産WRCレプリカ？達は300万円のバーゲンプライスといってもいい位のお値段。
現実的です(笑)夢は拡がります。

でも、ちょいと考えたのです。ここからが(心の)悪魔の囁きです。
あの車もあるじゃないかと･･･

一時期購入対象にもなったセリカを叩きのめしていたランチアです。
NHK-BSのWRC放送を食い入るように見ていた私は、当初日本車を応援していました。
判官贔屓とでもいうのでしょうか、強すぎるランチアは憎たらしいくらいでした。
転じて憧れの対象となるのにそう時間は掛かりません。
(ご多分に漏れず、スーパーカーブームの洗礼を受けた世代です。)

ちょうど各雑誌では、ちょっとしたデルタブームともいうべき状況で、
毎月何かしらの雑誌で特集が組まれていたものでした。

続きます。

これは放置気味（あくまでｗ）のブログから転載です。
けっしてネタが無くなった訳ではなく（爆）

昔からモータースポーツが好きで、それも世間一般ではマイナーなWRCや
WGP(2輪)をNHK-BSやテレ東でよく観ていました。
横浜(限りなく川崎に近い横浜でしたが)で働いていた時はバイクのみの生活でした。

1991年に帰郷後は職探しと大型2輪の限定解除に通い、
通勤に車も必要となり、楽しい？車選びの末、最初に買った車は初代プリメーラ(前期型)Teでした。

当初は4駆モデルを買おうとしたのですが、セールスのおっちゃんに
FFで十分走りますよー。とのアドバイスによりFFモデルにしたのでした。
他にも検討車種があり、R32スカイラインのGTS4(GT-Rの2L版)も考えていました。
今から思えば、どちらもマイナーな選択肢？でした。

更にもう1台、ST165のGT-FOUR(流面系セリカ)も欲しかったりしていました。
しかも当時の中古相場は異様に高く、300万を僅かに切る位で手が出ませんでした。
これもWRCを走るマルボロカラーの影響です。
(決してホイチョイ映画のアレの影響ではありません(笑)

ま、ようはミーハーなわけでして＾＾

続きます。