2011年02月15日
介護
みんカラに書くような話ではないのかもしれません。
でも今、自分が一番楽しんでいるこのみんカラで
一番苦しんでいることも書いてもイイのかなと思いました。
たぶん同じような境遇の方はほとんど居ないと思うけど
いつかはたぶん誰もが似たような経験をするはずです。
地球上の生き物、植物も動物も
もちろん人間もその例外ではなく誰もがいつか衰え老いていきますね
私もいつかは誰かの手を煩わさずには生活が出来なくなる日がやがて訪れます
私は今、43歳、母は来月77歳
母子家庭に育ち兄弟はいません。
祖父は私が小六の時に他界し数年後、祖母も他界
養女であった母に戸籍上の肉親はそのとき私だけとなりました。
親戚は近所に居ますが私が子供の頃は親戚付き合いも頻繁にありましたが
祖父や祖母が他界してからは段々と疎遠になり
お盆に仏様に御挨拶するくらいのお付き合いです。
私が24歳で結婚するまで母と私は二人暮らしでした。
一人っ子のわがままな私を育ててくれた母、月給15万そこそこの収入で
たぶん市とかの援助金なども使い専門学校まで通わせてくれました。
60歳の定年まで一生懸命働き続け、やっとゆっくり生活が出来るようになり
やがて私の子供が誕生してこれが家族か~と自分は何の悩みもない楽しい日々
だけどそれは長くは続かなかったのです。
そんな母が69歳の時にアルツハイマー系の認知症に・・・
前頭葉が収縮しています・・・との診断でした。
認知症、昔は痴呆症と表現していたと思いますが、物忘れと認知症は全然違います。
物忘れは考えたり時間が経つとふいに思い出せますが、認知症はまるっきり思いだせません。
たった数分、数秒で今見た物、話した内容などを一瞬で綺麗サッパリ忘れるのです。
たとえばハサミや鉛筆をじっくり見せて覚えてもらいその上に下敷きなどで見えないようにし
後でこの下敷きの下にあるものを教えてくださいと・・・
続いて今から言う物を記憶してください。
電車、桜、犬など言葉を記憶してもらいます。
ここでまた、後で今覚えてもらったことを聞きますので教えてくださいと・・・
そうしてひとつ前に記憶してもらった下敷きの下にある物を尋ねると・・・
『電車』とか『犬』とか下敷きの下には隠せないない事を言うんです。
時間が経つと電車も犬さえも、もう出てきません。
簡単な引き算のテストでも100-7=93 ここまでは出来ました。
では93-7=?これが難しくなるようです。
この様なテストを病院で行います。もちろんCTやRI、MRI検査などして脳の検査も当然行います。
四季も月日も時間もわかりません。人によって症状は違いますが
私の母はいつ問いかけても66歳で季節は自分の生まれた3月で春と言います。
介護認定で現在、要介護4です。 もうこの次は要介護5しかないレベルです
デイサービスやショートステイを利用し在宅介護で今まで支えてきました。
トイレも今は難しいです。大人用のオムツやパットを使っています。
母の身体を拭いたりするのはとても嫌でした。
正確に言うと今でも嫌です。でもお漏らしをしたままにしておくわけにはいかないので
当然処置します。
もうやるしかないんです。母のお尻、いつの間にかこんなに痩せ細ってたんだ・・・
子供の頃に一緒にお風呂に入っていた記憶が瞬間的に出てきて
今の姿ときっと私は頭の中で比べています。
母は『ごめんねごめんね』と謝るんです。
辛いです。笑顔でやれる日と仕方ないのに私は怒ってしまう日もあります。
心の狭い自分が嫌になります。
なんで俺はこんなことしなくちゃならないんだ!
まだ介護なんてする歳じゃないだろ!
様々なネガティブな感情が沸き起こる日がほとんどです。
こんなことは夢であって欲しい、一晩寝たら認知症が治ってたらどんなに幸せか!
どうにもならないことを沸々と考えてしまいます。
でも俺しか居ないじゃないか、と現実に一瞬にして自分に喝を入れながら日々
妻と協力してやってきましたが。。。。
どうにも先が見えない介護、悪くなることはあっても良くなることはありません。
先週の土曜の深夜日付が13日になった頃に大きな物音がして
母の部屋に向かうと部屋から出たところで転んでいました。
どうした?と尋ねると、う~う~とうなっていて
どこか痛いところある?と何度も聞くと
『全部痛くて動けない』
いくら家の中でもホールと部屋の間で転んでいますから寒さも気になり
ベットへ担いで横に寝かすと、アクビを何度も何度もするんです。
こっちの呼びかけにも応答もなく。。。ヤバイっしょこれ(@_@;)
急いで119番に連絡して救急車を要請、しかし路面が凍結してて時間がかかると・・・
40分ほどして救急車が到着し、救急隊員さんが搬送した方が良いとの判断
希望の病院はありますか?と言われ認知症でお世話になっている病院が
良いかとおもったのですが救急隊員の方がもし希望の病院がないなら
絶対に近所の方が良いと言うので地元の病院に受け入れ要請の電話
私は初めて救急車に同乗したのですがなんかドラマで観ているようなことですが
地元の病院が受け入れを拒んでいるのがすごーく伝わってくるんです。
それを聞いていると段々イライラしてきて
『ウダウダ言ってんなら他の病院にかけ直してください。』とキレてしまった(^^ゞ
結局受け入れは拒否され1時間近くも自宅の前から発進出来ない状態
少し距離はあるけどかかりつけの上尾中央総合病院は受け入れを許可してくれて
向かうことになりました。
救急室の中で先生や看護婦さんらが母を大きな声で呼んでいます
どこが痛いの?わかる~?と何度も何度も
スグ外の待合室で私は最悪の事、入院のこと、仕事の事、様々なことを考え
妻に報告し、会社の社長にメールして現状報告
30分くらいするとレントゲンとCT検査するので一緒に来てくださいと言われ
同行しつつ待機、また戻ってきて待機。。。
しばらくすると看護婦さんに呼ばれ先生のお話があるので・・・
先『結論から言うと大丈夫です。』
へ?(・。・;
先『どこを打ったのか聞いても思いだせないからわからないけど
内蔵も頭部もとくに異常は見当たりませんから・・・』
先『帰れるんだよね~』
へ?(・。・;
先『とりあえず今点滴してるからそれ終わるまで待っててください』
正直驚きました。骨折なども考えてましたし転んだ時にきっと頭部も打ってると想像していたので・・・
安心もしたけど本当に帰って良いのか?
タクシーで帰るのか? 靴も無い、上着は・・・私ので良いか
路面は凍ってるので嫁さんに迎えに来てもらうのも怖い
そんなことを考えていると点滴も終わり看護婦さんを呼びに行って戻ってくると
母が救急ベットの上で起きて『トイレに行くうん○出る おしっこ漏っちゃう』
立ったと同時に『出た』
・・・・・。
5歩ほど歩いて
おう吐・・・・
・・・・・・。
オイオイ本当に帰って良いのか?帰れる状況か?
看護婦さんに聞きましたよ 『本当に私は連れて帰るんですか?』と
すると『吐き止めだしておきました 今飲んでも良いですよ』
って本当かぃ(--〆)
オムツなども持たずに出てきたので看護婦さんにパットとオムツ、スリッパを頂き
車椅子でも入れる大きなトイレに一緒に入って処置をして
母と便所に入ってまだ出るのかって感じでクソしてる横に居たのは初めての経験でしたよ(笑)
無料でタクシーが呼べる電話があっちにあるからと言われ
タクシーに来てもらい
母にはビニール袋を持たせ、吐くな~吐くな~と神に祈る思いで自宅に向かいました。
幸いアクセルワークがじつにまろやかな運転手さん
もちろん運転手さんを褒めちぎりましたよ
ソ『こんなにアクセルワークがまろやかな運転手さんは初めてです。
気を使いながらアクセル踏んでいるのですか? 良く言われませんか?』と・・・
運『時々お年寄りから言われますね もう職業病で』
そうですか~^^;
そんなこんなで吐くこともなく無事に帰宅 4時半ごろだったかな
長いような短いような一夜を経験しました。
そして今朝は昨晩から降っていた雪が心配だったので30分早く起き、階段を降りると
ピチャ 冷っ
え?ナニ???
1階ホールが水没してますが(・。・;
電気を点けてみると フワフワとなにか淀んでいます
トイレットペーパー(@_@;)
ふと目線をトイレに・・・ドアが開いてて
トイレットペーパーがまるごとチャプチャプのプールとなったトイレの床に立ってて・・・
更に目を疑った光景が・・・
大人用おむつに貼っているパッドがトイレの穴に吸い込まれそうになっていて
掃除用ブラシもINしてました。(爆) これには笑うしかないし
嘘だろオイと現実逃避したくなり
オラはこの為に早起きしたんだと(笑)
一心不乱にバスタオルで吸収して吹き上げましたよ
手が冷たい冷たい 寒くて洗車なんかしないオラなのに
こんな季節にこの液体吸収はキツ過ぎます。
数日間に色々なことが起こります。
日々想像もつかないことに遭遇するんです。
昔ながらの考えかもしれませんが育ててくれた親は
自分で面倒をみるのが自然なことだと思います。
勿論、同居している妻にも協力してもらっています。
ただどうしてもトイレの世話を妻にお願いする気にはなれません
きっと妻がおかしくなるし簡単な事じゃありません。
この7年間、私なりに母を介護してきました。
介護保険のありがたみが身にしみてわかります。
デイケアなどのサービスが無かったら今頃どうなっていたことか・・・
でも介護の限界はもうすぐそばまで来ています。
初めて特別養護老人ホームの見学と申し込みを日曜にしました。
知っている方も多いと思いますが入所の手続きをしても何年も待つことが当たり前です。
今更ですがもっと早い段階で決意をしておくべきだったんでしょう
このことを決意して少しだけ楽になった自分が居ます。
親をしっかり最後まで面倒みてあげられない自分は駄目な息子かもしれません・・・
最後まで読んでくれた方ありがとうございました。
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Posted at
2011/02/15 18:21:53
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