2013年11月30日
米空母が海自と演習
中国が設定した防空識別圏を巡り緊張が高まるなか、アメリカの空母が沖縄の南の太平洋で海上自衛隊との共同演習に参加しました。
神奈川県の横須賀基地が拠点のアメリカ海軍の原子力空母、ジョージ・ワシントンは台風被害を受けたフィリピンで支援活動に当たったあと今月25日、沖縄の南の太平洋に到着し、海上自衛隊との共同演習に参加しました。
取材班は海上自衛隊のヘリコプターで沖縄本島の那覇基地からおよそ2時間かけて空母に到着しました。
長さおよそ300メートルの巨大な甲板には、およそ75機の艦載機が配備され、戦闘攻撃機などが昼夜を問わず、ごう音を立てながら発着艦を繰り返していました。
空母には、イージス艦などアメリカ海軍の6隻が同行し、海上自衛隊からは空母のような広い甲板を持つ大型護衛艦「ひゅうが」などおよそ15隻が演習に参加しました。
アメリカ海軍と海上自衛隊との共同演習は毎年行われていますが、今回は、中国海軍が南西諸島を越えて西太平洋での活動を活発化させるなかでの演習になりました。
さらに中国が突然、東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定したため、周辺海域では緊張が高まっています。
今回の演習について、日米は特定の国を想定したものではないとしています。
空母部隊司令官のマーク・モンゴメリー海軍少将は「共同演習を通じて日米が互いに能力を高め、地域の安定に貢献することが重要だ」と述べました。
また、海上自衛隊自衛艦隊司令官の松下泰士海将は「自衛隊とアメリカ海軍の連携は、この地域の安定に欠かせないもので、今後も日米が共同での対処能力を高めることが重要だ」と話していました。
米海軍司令官「日米の連携は不可欠」
アメリカ海軍と海上自衛隊が、沖縄の南の太平洋で、共同演習を行ったことについて、空母ジョージ・ワシントンを中心とするアメリカ第7艦隊司令官のロバート・トーマス海軍中将は、「さまざまな事態を想定した高いレベルの訓練を行っており、こうした日米の連携はアジア太平洋地域の安定に欠かせないものだ」と述べました。
また、中国海軍が西太平洋などでの活動を活発化させていることについて、「中国海軍はその能力を高め、活動範囲も広げており、今後も軍備の増強について注視する必要がある」と述べました。
一方で、「能力の向上に伴って、中国海軍が多くの演習を行うのは自然なことだ。こうしたなかで、アメリカ海軍と自衛隊が各国との訓練や活動の場で中国海軍と関わりを持ち、信頼関係を築いていくことが重要だ」と述べました。
また、日米の共同演習の期間中に中国が防空識別圏を設定したことについて、トーマス司令官は、「アメリカ海軍は日ごろから東シナ海で活動しているが、今後もこれまでどおりの活動を続ける」と述べました。
2週間前は米海軍と中国将校が交流
空母ジョージ・ワシントンは、自衛隊との共同演習に参加する2週間ほど前まで、実は中国・香港に寄港していました。
香港では市民を空母に案内し、甲板での記念撮影に応じるなどしていました。
さらに中国人民解放軍の高級将校をレセプションに招待し、意見を交換したほか、甲板の戦闘機の動きをコントロールする部屋や、ブリッジで作業する乗組員の様子などを案内しました。
艦内のレセプション会場には、星条旗とともに巨大な中国国旗が掲げられ、第7艦隊の幹部のひとりは、「中国側の訪問を高く評価し、今後もパートナーとしてともに働くことを望む」と、ホームページに書き記しています。香港を出港したジョージ・ワシントンは、フィリピンで、台風被害の支援に当たったあと、自衛隊との共同演習に参加しましたが、その間に中国は突然、防空識別圏の設定を発表しました。
太平洋を目指す中国
中国軍は、特に日本政府による尖閣諸島の国有化以降、南西諸島を越えて西太平洋での活動を活発化させています。
このうち海軍艦艇は、沖縄本島と宮古島の間の比較的間隔が広い海域だけでなく、間隔が狭く、より領海に近い接続水域を通ることになる与那国島と西表島の間の海域も航行するなど南西諸島を西太平洋への出入り口としてたびたび通過しています。
また、早期警戒機などの軍用機は主に東シナ海を飛行していましたが、今年7月以降は南西諸島を越えて、西太平洋まで飛行するようになりました。
そして10月には、北海、東海、南海の3つの艦隊を沖縄の南の西太平洋に集結させ、大規模な演習を行いました。
この演習には軍用機も参加し、上空の早期警戒機からの情報をもとに敵か味方かを瞬時に識別し、攻撃する手順などを確認しました。
今回、空母ジョージ・ワシントンなどが演習を行った海域は中国のこの演習海域とほぼ同じ、沖縄の南の西太平洋に位置しています。
「日米の連携は不可欠」と言っておきながら、「中国側の訪問を高く評価し、今後もパートナーとしてともに働くことを望む」とも言っております。
まさに二枚舌ですね。
アメリカは2014リムパックに中国海軍を招待しております。
結局中国と仲良くしたいんですよね、オバマ大統領は。
しかしながら、自分は日米同盟は必要だと考えてますし同盟無しでは本当に中国に攻め込まれます。ただ、今回のようなアメリカの対応は日本人に不信感を与えかねず危険だということも事実です。こんなことを左の連中が利用して騒ぎ出したら大変なことになりますね。
そうならないよう日米双方がしっかりとした信頼で結ばれ強力な同盟関係を維持していくことを願います。
Posted at 2013/11/30 19:38:54 | |
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2013年11月30日
<防空識別圏>米政府方針「民間機は中国に飛行計画提出」
毎日新聞 11月30日(土)12時8分配信
【ワシントン白戸圭一】米国務省のサキ報道官は29日、談話を発表し、中国が東シナ海上空に設定した防空識別圏を米国の民間航空機が通過する際、中国当局に飛行計画書を提出するよう米国の航空各社に求める考えを明らかにした。
29日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、民間機の乗客を危険にさらしかねない偶発的な衝突を憂慮し、オバマ政権内部で討議した結論という。中国が防空識別圏設定後初めて戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたと発表した数時間後に決定したと同紙は伝えている。日本政府は、「設定を認めることになる」として、日本の航空各社に対し、飛行計画書の提出には応じないよう要請しており、一時は計画書を提出していた各社も27日以降は提出していない。今回の米政府の決定は、日本の対応に影響を与える可能性もある。
中国国防省は23日、沖縄県・尖閣諸島の上空を含む東シナ海の上空を新たに防空識別圏に設定し、圏内を飛行する航空機に対して中国航空当局への飛行計画書の事前提出や中国国防省の指示に従うことを求め、従わない場合には武力による緊急措置を取る方針を明らかにした。
サキ報道官は談話で「米政府は、国際的に運航する米国の航空会社は外国政府が発表する航空情報に従うべきだと考えている」と述べ、米国の航空各社に飛行計画書の中国当局への提出を求める考えを表明した。
ただ、報道官は談話で「中国が設定した防空識別圏については引き続き深く懸念している」と明言。「今回の措置は、米政府が中国の防空識別圏の設定に伴う要求を受け入れたことを意味するものではない」として、防空識別圏の設定について中国側に再考を促すよう求める考えを明らかにした。
今回の米政府の決定について、ニューヨーク・タイムズ紙は「オバマ政権内部で不測の事態が起きることへの懸念が強まっていた」として、中国空軍が民間機を撃墜するような事態を避けるための措置であると指摘した。
アメリカは自国民を犠牲にしてまで中国とやりあう気は無いということでしょう。
日米同盟強化などと言っていても日本など他人、アメリカに中国の核ミサイルの照準合わせ
られればそそくさと撤収って感じなんですかね。わからなくもないですけど。
結局、自分のことは自分でしろということですね。
アメリカは中国とも軍事訓練やってますし。
自分のためなら、二枚舌・三枚舌でも使うのが世界の常識。
それをしないのが日本。
「有事に際してはアメリカが守ってくれる」こんな考えはもう終わりにしてもいいではないでしょうか。
そうしないと本当に中国に攻め込まれてしまいますよ。
やはり自衛隊の国軍化、そして核武装しなければ。
核の照準はもちろんワシントン・北京・モスクワ・平壌ですね。
Posted at 2013/11/30 17:00:42 | |
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