時代は変わったのか？

あまりプロレスって好きでは無いのですが、アメリカのＷＷＦだけは、大好きで良く見ます。　何で好きなのかと言うと、自他共に認めるエンターテイメントプロレスであるからである。　格闘と言うよりショーと割り切っている所が面白い。　日本のプロレスは真面目すぎてつまらない。　プロレスと言うと確かに格闘技でスポーツなのだが、やはり悪く言えば八百長に見える。　それを「俺達は真面目に格闘技をやってるんだ。」と言って、見ていて「本当にそれ痛いの？」って感じなので、やっぱり八百長じゃんとしらけてしまうが、ＷＷＦは、小芝居までが面白いし、見ていて飽きない。　パンチなんて絶対それ寸止めしてないかい。　ってな感じ。

日本にもそんなプロレスがあっても良いんじゃないかと思ってましたが、まさかプロレスで無く、ボクシングでその波がこようとは･･･

日本中、いや世界まで巻き込もうとしている昨日の茶番劇。　当然ポイントは見てましたよ。　スカパーであったドラゴンボールとねぎ坊のスロット最強伝説の合間に。　ドラゴンボールのＣＭの時、ちょうどダウンしてましたね。　スロット最強伝説がちょっとつまらなくなって来た時、そろそろ終盤だったから、そこからは見てましたが、いつもの殺気だった表情では無く、頭が坊主だからかもしれないが、小学生が一生懸命ボクシングやって、焦りまくってる感じがした。　この時本当の彼の表情を見た気がした。　普段は無理してるのかなって。

終った時、アナウンサーも解説人も口には出さなかったが、「負け」と思ったし、会場もそんな感じ。　本人達もそうだったと思う。　が、結果は判定勝ち。　私自身もテレビ見ながら、「えっ～～～～！？？？」であった。　その瞬間、彼は満面の笑みと涙。　本当に小学生みたいな喜び方。　誰が見ても･･･　ねぇ～。　あそこで、悔しい表情でただ、拳だけ突き上げてくれれば、ちょっとは（でもなぁ～）、しかし、あんなに喜ばれては。　私なんかテレビだから良いが、会場に金払って見に行ってたら、罵声と何か投げなきゃ気が収まらないだろう。　その人達が一番可哀想かな。

幾ら日本でやったからと言って、観客もブーイングするなり、リングの上の当事者を置いて帰っても良かったのでは？　勝ちは勝ちとか言ってる様じゃダメですな。

本人さんは、次の日朝のテレビには出てましたね。　疲れてるだろうに･･･　でも出ないなんて言ったら「誰のお陰でチャンピオンなれたと思っとるんじゃ～～！！！！」と言われるだろうから、それは、怖かったのかな？？？？　報道では、既に依然と同じ口調に戻ったらしいが･･･

以前彼と似た関西のボクサーがいた。　でも彼は本当に強かったし、ボクシングを真面目にやっていたので共感が持てた。　年齢や怪我から、また言ってると周りに言われても、彼だけはそれが似合っていた。　昨日の彼は程遠い。

どうせやるなら、登場にしても、先に弟が出てきて、マイクパフォーマンス＆歌を歌い。　親父を先頭に入場し、親父は客席に向かって、ピンポン玉を投げ続け、本人は折角貰ったんだから、紙おむつを着け、口におしゃぶりでも加え、背中にキューピーちゃんでもからって出てくるパフォーマンス位しても良かったのでは。　リングに上がっても、相手を睨みながら、各コーナーポストに上がって「どんなもんじゃ～」と叫び、おしゃぶりを会場の客にプレゼント。　素敵じゃないか。　親父はピンポン玉を投げ続け、弟は熱唱。　昨日の中継は、さんまのからくりＴＶの投稿ビデオレベルだったしね。

しかし、昨日負けていても、ファンは「次がんばれよ！」って激励したと思うし、ついて来ると思うよ。　彼の周りがそれを許さなかったのだろうけど。　今回の件で、本当に期待したファンは去って行っただろう。　その後、男は黙って結果を出した後、以前に戻ればまだ良いが、次の日に言いたい奴には言わしとけと以前の様に戻っては、ファンは納得せんだろうな。　まぁＴＢＳだけは味方だろうから、そこだけは、きっちり捕まえといて下さい。　多分貴方の「ごっこ」は二度と見ないだろう。