


16年間、連れ添ったエンジンである。
20年前にジェミニZZを購入し、すぐさまPF60ZZオーナーズクラブ「teamZZ」に入会し、ジェミニを購入したショップ「オートハウス・ハルキ」でも色々な知り合いができ、車を趣味として楽しむという、新しい僕の人生が始まった。
北海道から送られてくる「teamZZ」の会報を、毎日何度も何度も読み、その頃はインターネットもまだなく、旧車雑誌も豊富ではなく、周りの人に教えてもらうままに、ジェミニにお金をかけていた。
そして憧れは2Lエンジン。「teamZZ」の会長もそうだし、会報に載っていた「Black & Blue」副会長のジェミニもそうだった。一体それはどんなエンジンなのだろう?そして遂にそのエンジンを載せたジェミニを「試乗」させてもらう機会が訪れた。
それこそが、サビ☆テータさんの銀クーペであり、あれは長野のペンションを借りて行われたPF全国ミーティングだった。「試乗車でーす(はぁと)、ナイトライダーさん、乗ってみてよ」と言うサビ☆テータさんの甘い言葉に誘われ、運転したジェミニ。アクセルを踏んだ瞬間に脳髄を突き抜けるドカンというトルク・パワー。衝撃であった。
そのエンジンの仕様は、「トモエピストンフルフロー2.1L・・・(その他のスペックは忘れた)」。そして、ハルキの社長の「ごっついエンジンにしたるど」という甘い言葉に誘われて、ローンを組んで、2Lエンジンを発注したのだった。
1998年2月、その「ナイトライダー2000」エンジンが完成。60万円。仕様は、117クーペG200エンジン用0.5mmオーバーサイズピストンフルフロー、重量合わせ、ヘッドポート研磨、バルタイ調整など、オーソドックスなオーバーホールメニューであったが、当時ハルキ史上最高の圧縮比を誇ったエンジンであり、僕は大切に、1000km毎にオイル交換をしながら、3000回転から500回転づつ慣らしをして回転を上げていった。
そして、2014年3月3日、16年の歳月と数万kmを経て、ニューエンジンに積み替えられることになった「ナイトライダー2000」のパワーは、添付の画像の通り、132psを誇っている。決して壊れることなく、G180WAのカタログスペックを未だに維持しているこのエンジンの耐久性はどうか?
これからもまた、別のジェミニに載せられ、命を永らえていくG型。さようなら、そして、ありがとう。( ´∀`)
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2014/03/10 23:47:39