本日は、台風の影響で雨だと諦めていたんですが、幸いにも終日雨が降らずに、終日FCRキャブのセッティングをやりましたので、覚書を書いておきましょう。ちなみに、雨が降ってもセッティングできないこともないのですが、雨の日に全開にすれば、タイヤが滑って恐ろしいですので・・・( ´∀`)
写真は、FCRセッティングパーツとツール類一式。このように小さなケースに入ってしまいますので、簡単に携帯できます。
道具は、3mmと4mmのアーレンキー、ジェットの番手を老眼でも見られるようルーペ、ジェットニードルを掴んで引き上げるためのピンセット、エアスクリューを回すためのマイナスドライバー。
セッティングパーツは、スロージェットが45/48/50/52の4種類、ジェットニードルがOCEFN/OCEFP/OCEMRの3種類、メインジェットが155/158/160/162/165/175の6種類、それにジェットニードルのクリップ。
本日の目標は、1)スロー系をエアスクリュー調整にてセッティング、2)メインジェットを現状より濃くして全開実験、3)ジェットニードルセッティングで安全かつ燃費よさげなところを探っていく、という3点です。朝ごはんとコーヒーのあと、早速作業を行います。
まず、キャブを外します。今回は燃料ラインがワンタッチで切り離しできるので、ラクです。

アクセルワイヤーの切り離しも大分慣れてきました。あとはインシュレーターバンドをゆるめて、ズボッと外します。
メインジェットを交換するため、ドレーンキャプを14mmめがねレンチで緩め、ガソリンを放出しつつ、6mmのソケットを使い、メインジェットを外します。メインジェットは今回
・155 → 165
に、変更。ロッシさんのアドバイスでは、少しの番手の変化で結構燃調が変わるので、メインジェット155で全開の空燃比が13台なら、160位でいいんじゃないか?ということで、それを装着することにしたんですが、間違えて( ´∀`)165を装着してしまったという次第です。気づいたのがキャブを戻して、試運転して、家に帰ってきてからですので、後の祭りです。
そして、キャブを外したついでに、エアスクリューを調整して、アイドリング付近の燃調を改善します。
現在、スロージェットは45番が入っており、パイロットスクリュー1回転戻し、エアスクリュー2.5回転戻しで、アイドリング付近の燃調はAF計で4.7前後。理想空燃比に近いのですが、少し薄いかな?ということで、ロッシさんのアドバイスでは、13付近が一番安定するとのことなので、エアスクリューを1回転締め込み(濃くなる)1.5回転戻しにセッティング。
そして、更についでに、ジェットニードルを、少し薄めのOCEMRの4段目に設定して、試運転をぶちかまします。
結果・・・薄くてヤバイです。アイドリングは13.5位になりいい感じなんですが、軽いアクセルオンの状態で、空燃比が15前後です。すぐに舞い戻って、ジェットニードルを元に戻します。
ここで、FCRキャブレターのジェットニードルについて、少し解説しておきましょう。色々なサイトで書かれていますので、知っている人には釈迦に説法ですが。。。ソレックスやウェーバーなどでは、セッティングパーツは主に、メインジェットとエアジェット(アクセル開度全開付近のセッティング)、スロージェット(アクセル開度半分以下でのセッティング)の2種類しかありません。ジェットニードルはこの中間の開度を司る部分で、FCRの場合、ニードルのテーパー形状・切り上がり・ストレート径という3つの要素を組み合わせることで、実に1万種類ものセッティングが可能となっており、さらにクリップの段により、同じジェットでも中間開度を7段階にセッティングできます。
交換は実に簡単です。メインジェットやスロージェットはキャブを一旦外し、ガソリンを抜かなければなりませんが、ジェットニードルは、写真のようにまずキャブのトップカバーを3mmアーレンキーで外すと、下の写真のようにスロットルバルブがあり、そのど真ん中にジェットニードルが埋まっているのです。そして4mmアーレンキーでジェットニードルを止めているキャップを外せば、ニードルを引き抜くことができます。
引き抜いたニードルと、7段階に調整するためのクリップの写真が下の通りです。
クリップの付け外しは、下の写真のように硬いものに押し付けながら、クリップをすっ飛ばしてしまわないように、慎重に行います。予備を持っている方が無難です。
堀北エンジンについているFCR41や39などの大型FCRキャブ用のジェットニードルの番手は、OC???というように前2桁がOCで始まり、3桁目がテーパー形状(アクセル開度1/2〜3/4を司り、番手が大きくなるほど濃い)を表し、4桁目は切れ上がり(アクセル開度1/2前後を司り、番手が大きくなるほど薄い)を表し、最後の5桁目がストレート径(アクセル開度1/4前後を司り、番手が大きくなるほど薄い)を表します。当初は
OCEFN (クリップは上から3段目)
で、全般的に濃い状況(特に下が)でしたので、
OCEFP(クリップは上から3段目)
に変更しておりましたが、
OCEMR(クリップは上から4段目)
で、今回は一気に薄くなってしまいました。得に、クリップの段を1つ変更するだけで、結構な燃調の変化があることが今回良くわかりました。とりあえず、このままでは全開試運転ぶちかますこともムリなので、一旦ニードルを元に戻し、近所の最近新しく出来た制限時速80kmのバイパスへと向かいます。またもやドキドキの全開です。
ガゴォーーーーー( ´∀`) 7000回転付近まで全開で空燃比は12台でなんとか付いていっている感じです。ですが、ものすごい加速で恐ろしいです( ´∀`)。ナイトライダー!とりあえずメインジェットは一旦これで、もう1段階か2段階位濃くしてもイケるかな?という感じです。
さて、試運転ぶちかましていたとき、偶然にも主治医とっくんに会いましたので、お店に顔を出しに行きます。
その後、OCEFPのクリップを、一気に2段引き上げて薄くしましたら、ホントに薄くなってしまいました。家に帰ってから、OCEMRを一番下の段にしてテスト。これはアクセル開度低いところは13〜14位でグッド、中間以降が濃いので、下から3段目にセットすなわち2段上げてみます。燃調はインジェクションのような14前後の薄い状態で、これはこれで燃費も良さそうなのですが、やっぱり怖いので1段階下げて本日最終、
OCEMR 下から2段目
MJ=165 SJ=45 PS=-1 AS=-1.5
というセッティングで、今現在なかなかいい感じになっております。暗くなってきましたし、燃料ラインで若干の漏れがあるために、今週はこれで終了。次週以降は、結構ハッピーに過ごせそうです。ナイトライダー!( ´∀`)
Posted at 2014/10/05 22:11:33 | |
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